ラ・ボンバンス(La BOMBANCE)/西麻布

西麻布の交差点から高樹町方面へ。富士フィルムの少し手前の地下にある「ラ・ボンバンス(La BOMBANCE)」。店名はフランス語で「ごちそう」の意味ですが、れっきとした日本料理店です。
ほそながーいテーブル?カウンター?が鎮座する、独特の内装の店内。飾られたよくわからない小物などを含めて西麻布的な要素に満ち溢れています。
岡元信シェフは新潟県長岡市出身。日比谷「鴨川」や紀尾井町「福田家」などで腕を磨き、2004年に当店をオープン。ベースは日本料理ですが、舶来品の食材を積極的に用いるなどフュージョン系の和食という印象です。お品書きの表記がかなりやばい。
まずは沖縄産トウモロコシのかき揚げ。素材の味が強く美味。ちなみにシイタケ嫌いの好物はトウモロコシのかき揚げとウズラの卵です。ところで今夏、当グループは沖縄の古宇利島にホテルを開業するそうです。
小鉢がたくさん。牛のタルタルやコロッケなど、やはり洋モノの色合いが濃い。お酒に合いそう。ちなみに当店はコンプライアンス意識が高くアルコールは全てNGだったのが心残りです。
お椀はスッポン。白玉団子の中にはスッポンのほぐし身が詰まっており、迫力のある味覚です。お出汁もスッポンなのですが、ショウガ(?)など他の素材の味のほうが目立っていました。
生ハムのリゾット。照り焼きしたフォアグラにトリュフをトッピングするなど、わかり易い味覚です。
焼き物は太刀魚。ベーシックな焼魚であり、見た通りの味わいです。
ナスの酢びたしに牛肉の炙りをトッピング。やはり欧米風の足し算の料理。でもちょっと酸が強くてお酒と合わせるの難しそう。
お食事は新ショウガの炊き込みご飯。炊き立てを用意してくれ、食べきれなかった分は持ち帰ることができます。
デザートにつき、左上の白いやつはブラインドで何かを当てよと店側が煽って来るのですが、覚悟していたよりも全然カンタンなので拍子抜け。

お食事だけでお会計はひとりあたり7千円。今回はランチなのでまあこんなもんかというお気持ちですが、ディナーにこの方向性で酒を飲んで2万円という客単価は色々とアレかなあ。良くも悪くも西麻布らしいお店でした。

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黒木純さんの著作。「そんなのつくれねーよ」と突っ込みたくなる奇をてらったレシピ本とは異なり、家庭で食べる、誰でも知っている「おかず」に集中特化した読み応えのある本です。トウモロコシご飯の造り方も惜しみなく公開中。彼がここにまで至るストーリーが描かれたエッセイも魅力的。