薪の音 金澤(MAKI NO OTO)/金沢

金沢屈指の観光スポット「東山ひがし茶屋街」にオープンした「薪の音 金澤(MAKI NO OTO)」。1日2組限定というスモールラグジュアリーな設定が話題となりました。富山の人気オーベルジュ「薪の音」の姉妹店にあたります。
数名のゲストしか滞在しないためロビーはコンパクトなつくりです。山本誠一オーナーは富山県の由緒正しい農家のせがれなのですが、公務員として3セクでホテル事業に関わったのちに独立した変わり種。2005年に富山の山間部の農村地帯にオーベルジュを開くなど驚くべき先見の明を発揮しています。
我々は「HIGASHI」という洋室サイドにチェックイン。広さは50平米弱でしょうか、ワンルームなのですが、ベッドとリビングを上手く配置し環境を上手く分けています。ライティングデスクはなくwifiは遅いのでPC作業には向かないのでご注意を。
木密地域ではありますがすりガラスなどを駆使してバルコニーを活かしており圧迫感はありません。京都「THE HIRAMATSU」が学ぶべき空間設計です。
簡単なキッチンもあり、ネスプレッソやお茶を自由に楽しむことができます。民泊用の物件を買い取ってリノベしたのかなあ。生活感が色濃い間取りです。
広く明るいバスルーム。洗面台が横に長く大人ふたりが並んでも悠々としています。アメニティは「OMNISENS(オムニサンス)」で統一。バスタブにフニャフニャとしたクッション性があって面白かった。
お手洗いはセパレート。先のキッチンからバスルーム、お手洗いと動線が親戚の家のようであり、初めて訪れたというのに勝手知ったる居心地の良さです。
夕食から帰ってくるとロビーに併設されたカフェでオーナーが飲み物とデザートをふるまってくれました。このアイスクリームがかなり美味しく、一流レストラン顔負けのクオリティの高さです。
朝食も同カフェにて。ジュース、スープ、サラダ、シャルキュトリ、チーズなど盛りだくさん。食後のコーヒーも美味しい。
1部屋1泊朝食付きで5万円前後、夕食をつけると2人で7万円~と中々にハードルは高いですが、そこはGoToトラベルというボーナスタイムを活用しましょう。ここぞとばかりに日本中の高級ホテル/旅館の予約は埋まり始めているようなのでお早めに。

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「東京最高のレストラン」を毎年買い、ピーンと来たお店は片っ端から行くようにしています。このシリーズはプロの食べ手が実名で執筆しているのが良いですね。写真などチャラついたものは一切ナシ。彼らの経験を根拠として、本音で激論を交わしています。真面目にレストラン選びをしたい方にオススメ。