鮨おにかい/中目黒

中目黒「鮨つきうだ」の姉妹店「鮨おにかい」。築100年の古民家の2階にあり、1階はミシュラン1ツ星「天婦羅みやしろ」です。勝手口というか何というか、本当にここから入ってよいのか不安になるアプローチ。
狭い店内に10席がギュウギュウに詰め込まれており、3密の代表格とも言って良い店内。席の間隔が狭く、つい隣の会話に返事をしてしまいそうになります。
酒は安い。ビールは小ビンで700円、酒もグラスで800円前後です。ちなみに前回の予約時はお店側のダブルブッキングでお邪魔することができなかったので、今回は日を改めての訪問だったのですが、一言の謝罪もありません。この店のCRMはどうなっとるんや。
ツマミとしてワサビ菜ともずく酢、ガリが並べられます。旨くも不味くもなく、その辺の居酒屋レベルです。
早速にぎりが始まります。いきなり中トロ。脂の乗りが丁度よく美味。先頭打者ツーベースであり、今後の展開に期待で胸が膨らみます。
ヒラメの昆布締め。さっきの中トロのタネが良かったため見落としていましたが、ここのシャリは私のタイプではありません。どうにもボヤっとした味わいであり、玉虫色でどっちつかず。印象に残らない。
ハタ。ザクザクと健康的で小気味良い歯ざわりがグッドです。
生のホッキ貝。どうにも臭く、イマイチを通り越して不味かった。プロジェクトであれば初日にメンバーから外されるタイプでしょう。
サバ。醤油漬けにしてからスモークしており、鼻に抜ける薫香がいいですね。味も濃く酒を呼ぶにぎりです。
焼きたての鮎をにぎります。味そのものは中くらい。
黒バイ貝。悪くないのですが、なぜこのタイミングでこの皿を挟むのか意図がわかりかねます。
ハマグリは特大サイズで美味しい。食感ならびに味わい共にあげぽよな1カンです。
キンメダイも凝縮感があってアクティブな味わいでした。
スペシャリテの海老天のり巻き。1階の「天婦羅みやしろ」から出前される海老天とのコラボ作品。味覚という意味ではにぎりにする必然性は感じませんが、エンターテインメントとしては良いですね。アイデア賞な1カンでしょう。
マグロの複数部位を巻き込んだ巻物。これは素材の勝利であり、当然に美味。
バフンウニも値段を考えれば上質。個人的には軍艦のほうが好きですが、それはまあ人それぞれでしょう。
コハダは編み込みスタイルで。最近こういったスタイルで出してくれるお店が少なくなったので、温故知新というべきか、一周まわって斬新でした。
煮あなごは調味が上品すぎるきらいがあり、パンチ力に乏しい。
玉子は見た目に反してパサついており、オールドスクールなギョクを目指したいのかスイーツ系を目指したいのかどっちつかずです。
お椀はシジミの味噌汁。その辺の定食屋と大差ない味わいであり、冒頭のワサビ菜ならびにもずく酢に通じるものがありました。

少し飲んで、お会計はひとりあたり1.2万円。うーん、ちょっと中途半端ですね。確かに鮨屋としては安い部類に入りますが、食後感は微妙オブ微妙です。これなら倍払って姉妹店の「鮨つきうだ」に行った方が、倍以上の効用を得ることができるでしょう。

冒頭のダブルブッキング事件に続き、食後にアガリも出さないノームコアな接客であり、案内では15カン出ると書いていながら実際は未達だったりとボーンヘッドが多い。安さを追求するお店と割り切って行くのが良いのかもしれません。


食べログ グルメブログランキング

関連記事
鮨は大好きなのですが、そんなに詳しくないです。居合い抜きのような真剣勝負のお店よりも、気楽でダラダラだべりながら酒を飲むようなお店を好みます。
この本は素晴らしいです。築地で働く方が著者であり、読んでるうちに寿司を食べたくなる魔力があります。鮮魚の旬や時々刻々と漁場が変わる産地についても地図入りでわかりやすい。Kindleとしてタブレットに忍ばせて鮨屋に行くのもいいですね。

関連ランキング:寿司 | 中目黒駅祐天寺駅代官山駅