ポンジョンテジクッパ(본전돼지국밥)/釜山駅(釜山)

テジクッパ(돼지국밥)とは釜山のご当地グルメ。豚肉のクッパを指し、白飯に煮豚の切り身を添え、濃厚に煮出した豚骨スープをかけた食べ物です。平たく言うとトンコツスープのおじや。朝鮮半島北部で食されていたソルロンタンのクッパが朝鮮戦争の避難民によって釜山周辺にもたらされ、当時牛が入手困難であったため豚で代用されたという説や、博多の豚骨ラーメンとのフュージョン料理であるという説など諸説あります。
さて当店は釜山における3大テジクッパ料理店のうちのひとつ「ポンジョンテジクッパ」。我々は15時というヘンな時間にお邪魔しましたが、それでも常に満席に近く、断続的に待ち行列が生じるほどの人気店。客は我々以外は全員が地元の方だったので、期待に胸が膨らみます。

近所には似たようなお店が多く、看板にハングルしか記載されていない当店を見つけ出すのは一苦労。お店の周りを行ったり来たりし、店員を捕まえ「ポンジョンテジクッパ?ポンジョンテジクッパ?」と確認した上でようやくの入店です。
店内を見渡すと、芸能人のサインや写真がビッシリ。このような感覚は日本人と同じですね。
注文を済ませ瓶ビールで乾杯。
キムチやニラ、薬味などが次々とテーブルに並べられます。このキムチがグっと来る美味しさで、酸味は控えめな一方で、魚介類を思わせる旨味が強く、私好みの味わいです。あまりにも美味しくあっという間に平らげてしまうと、店員は嬉しそうに「もっと食え食え」的なことを言いながらおかわりを持ってきてくれました。
テジクッパの前に、ツマミとして注文した茹で豚(?)が到着。ラーメン二郎の豚を薄切りにしたような味わいであり、豚そのものに味が染みているというわけではなく、醤油に近い味覚のソースにつけて食します。悪くはないですが、見た目通りと言えば見た目通りの味わいです。右下の腸詰めは若干グロテスクで食べるのに勇気が要りますが、ハーブや野菜がたっぷり詰め込まれており中々旨かった。
本題のテジクッパ。食べ方がわからないので、同じタイミングで入店した隣のOL人組の食べ方を盗み見ます。
まずは卓上の調味料セットで自分好みに味付け。恐らくオキアミを発酵させたものに味噌、辛い味噌です。個人的には最終的な味付けをエンドユーザーに任せるスタンスはあまり好きじゃありません。シェフが最も美味しいと思う調味で出してほしい。
白飯とニラをぶち込んで、ぐちゃぐちゃに混ぜます。
もはや原型を留めていない。香りは九州地方のトンコツラーメンのスープのような香りですが、味わいは香りほどトンコツ感はなく、どちらかと言えばプレーンな味わいです。したがって結構な勢いで卓上調味料をぶち込む必要があり軽くひきます。
結局のところ、不味くはありませんが特に旨くもないという印象。700円程度なので、そんなもんと言えばそんなもんですが、それなら九州で700円の豚骨ラーメンを食べたほうが満足度は高い気がします。

釜山駅に近くアクセス至便であり、クレジットカード(visa)も使えるので、観光のついでに話のタネに立ち寄るのであれば良いでしょう。わざわざ遠くから訪れる感じではありませんでした。


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