四川料理 川覇王(SENPAO)/新大久保

「LE SSERAFIM (ル セラフィム) 」の5人体制も軌道に乗ったことだし新大久保でも行くかと駅に降り立った瞬間、お祭りでも開催されているのかと思う程の人の波。こらちょっと付き合ってられんわということで、回れ右して四川料理の人気店「四川料理 川覇王(SENPAO)」へ。
ちなみに当店はコチラの本で知りました。本場志向で日本人の味覚に忖度しない中華料理が食べたい方は必読の書。中国人が中国人を相手にしている飲食店ばかりが取り上げられています。客に日本人は殆どいないのですが、コロナ禍で海外に行きづらい現在、ある意味では海外旅行と同じ体験ができる裏技が盛りだくさんです。
15時入店というヘンなタイミングだったので(本来はコリアンタウンで食べ歩きをするつもりだった)、ゲストは我々だけ。ちょうどランチタイムが終わったばかりであり「ランチハ今終ワッタバッカリネ」とのことなのですが、そこをなんとかランチセットを出してちょうだいよとゴネてみると「ランチハ今終ワッタバッカリネ」と交渉の余地は無さそうです。
BGMは中国語のカラオケが流れており大画面もあります。また注文は全てタブレット経由でとカラオケボックスらしさを補強する。料理の写真や日本語訳も付いており、見事なUI/UXでした。
プレミアムモルツが299円という奇跡。何でもオープン1周年記念だそうですが、私の知る限り当店は2020年から営業を続けており、恐らくずっと記念が続いているのでしょう。浮かれた店である。
料理はいずれも1皿千円程度なのですが、信じがたいポーションでやって来ます。こちらは鶏肉を骨ごとぶつ切りにした冷製の何かであり、山盛りのネギ塩ダレが象徴的。下には新鮮なレタスがたっぷり敷き詰められており、サラダとして捉えても優秀です。
こちらはラム肉のスパイス炒め。一般的にクセが強いとされている羊のお肉ですが、クセという概念を塗りつぶすクミンの量。洗練されているとは言いがたいですが文句なしに旨い。ビールがグビーっと進む味覚です。
〆に牛肉の薄切り料理。黄色い外観のスープが印象的で、酸味と辛味が口の中で暴れまわります。刺すような辛さではないのですがジワジワと汗が滲み出て来、しまいにはハンカチが絞れるほどの汗をかいていました。新手のデトックスウォーターである。

本当は麺や飯などのごはんものも食べたかったのですがもう満腹。お会計はひとりあたり2千円強であり、インフレだの円安だのが気にならなくなる価格設定。席数も広く予約人数の増減に対しても大らかなので、会社の飲み会などに最適でしょう。好きなだけ飲み食いしても男子5千円女子3千円におさまること間違いなし。駅からも近い。オススメです。

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それほど中華料理に詳しくありません。ある一定レベルを超えると味のレベルが頭打ちになって、差別化要因が高級食材ぐらいしか残らないような気がしているんです。そんな私が「おっ」と思った印象深いお店が下記の通り。
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