うどん山長(やまちょう)/恵比寿

大阪・黒門市場の鰹節問屋「山長商店」が手掛ける本格だしのうどん店。恵比寿駅から7-8分ほどの場所にあり、恵比寿東公園(タコっぽいオブジェがあるから通称「タコ公園」)の脇にあります。お昼時は常に行列しているのですぐに見つけることができるでしょう。運営はフードゲート社であり、食べログでは百名店に選出されています。
店内は中央に巨大なテーブルがあって、アクリルボードで仕切りながら相席します。窓沿いにテーブル席がいくつか並んでおり、1-2人は相席・グループ客はテーブル席と上手く棲み分けがなされています。近隣の勤め人や子連れのママ、明らかに部屋着の姉ちゃんと客層がバランバランです。
ランチは大まかに言って「単品うどん」「セット」「コース」からのチョイスであり、私は「山長セット」を注文。1,500円です。前菜の手が込んでいて、出汁巻きの完成度など堂に入ったものがあり、カツオのタタキや牛スジ煮込みもかなりの美味しさです。隣のニイチャンが真昼間から当然のように酒を注文していた理由がよくわかりました。
うどんの部が着盆。このボリューム感に先の前菜含めて1,500円って安ない?うどんにつき、温かいor冷たい、太いor細い、を選択することができ、また季節のゴハンorわらび餅かも選ぶことができるとのことで、組み合わせは5万通りぐらいありそうです。
讃岐うどんとはまた違って、あそこまでコシが強いわけではありません。福岡系の柔らかい麺のニュアンスも感じられ、讃岐と博多のあいの子ぐらいでしょうか。冒頭記した通り鰹節問屋の関連なので、温かいうどんでお出汁をたっぷり楽しんでも良いでしょう。
天ぷらは大海老に舞茸、筍。その他、ネギやら湯葉やらキツネ(お揚げさん)まで付いてきて何とも豪華。隣のニイチャンが真昼間から当然のように酒をお代わりしていた理由がよくわかりました。
日替わり(?)のゴハンもついてきます。この日は桜海老の炊き込みご飯であり、甲殻類特有の豊かな香りに酔いしれます。
蕎麦湯ならぬ饂飩湯(?)が登場しました。こちらは二番出汁だそうで、つけ汁と割って最後の1滴まで楽しむことができます。

前述の通りお会計は1,500円。立地を考えれば大そう良心的な価格設定であり、また前菜の手抜きのない味わいからディナータイムへの甘美な期待も持たせてくれます。「山半(やまはん)」にせよ、恵比寿は良いうどん屋に恵まれている。次回は夜にお邪魔したいと思います。

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