今がチャンス!「日本一広いテーマパーク」のハウステンボスが貸し切り状態!

島原の「pesceco(ペシコ)」と「villa del nido(ヴィッラ デル ニード)」の予約が連チャンで取れたので、せっかくなので前後で長崎観光していこうという運びになりました。私は海外から船で長崎に入港し、長崎港の入国スタンプというレアキャラゲットだぜなほど長崎には親しみがあるのですが、長崎の首都である「ハウステンボス(Huis Ten Bosch)」を訪れるのは初めてです。
ぎょえー、人がいない!平日で、海外からのゲストもいないためか、本当にガラガラです。ゲストよりも従業員の数のほうが多い。加えてハウステンボスは「日本一広いテーマパーク」でもあるため、ひとりあたりのパーク面積は日本でダントツのトップでしょう。
ショーが始まりました。ハウステンボスを中心に活動するシンガーソングライターが演じるのですが、観客は皆、年パス保有のご近所さんといった雰囲気であり、まさに会いに行けるアイドル状態。
ちょうどお昼時だったので、長崎名物の「ちゃんぽん」「皿うどん」の用意があるレストランへ。こちらもガランガランであり、午前四時のファミレス状態です。
ちなみに「ちゃんぽん」「皿うどん」はそれぞれ1,100円であり、いずれもリンガーハットクオリティなのですが、テーマパーク内の食事という意味では悪くない費用対効果です。
初ライド。普通のメリーゴーランドなのですが、VRゴールを付けて楽しむという新しい試み。なるほど不思議な浮遊感があり、本当に空を飛んでいるかのようです。アイデア賞。
スイーツの城、チーズの城、ワインの城など、巨大ショッピングモールの専門店のような物販エリアが並びます。写真はワインの城。数十ミリリットル数千円のプレミアムなワインがグラスで楽しめるという謎の試みです。ソムリエバッヂを付けた人も働いていました。
こちらはカステラの城。長崎名物のカステラばかりを集めた店なのですが、「在庫過剰のため」という張り紙と共に投げ売りされていました。
こちらはVRのコースター。さすがにリアルなコースターとまでは言えませんが、なかなかの臨場感です。乗車前の案内ビデオの手作り感に心温まる。
観覧車に乗ります。大村湾に沿って並ぶヨットハーバーとヨーロッパ風の街並み。すげえ素敵やないか。試しにこのパーク内に何人いるか数えようとしたのですが、どのゲストも皆、ライドで同席したりすれ違ったりした人ばかりであり、顔見知りばかりです。
トリックアート館も貸し切り状態。観光地で訪れれば入場料に千円かそこらを徴収されることを考えれば、当パークの1日券7千円という価格設定は悪くありません。
「愛・地球博」の「三菱未来館」での上映作品「earthもしも月がなかったら」が再利用されていました。月のない地球はわずか8時間で自転し、強風が吹く殺伐とした環境となり、まさに危機的状況を迎えるという意外な結末。
こちらはバックドラフトの水版みたいなものですが、大草原不可避な完成度です。
こちらはスクウェア・エニックスが監修する音ゲー。ゴーグル不要のVRという新しいコンセプトであり、筋肉痛になるほどの運動量です。
途中、探偵のコスプレしたギャルとオッサンが本格的なカメラを携え、道端で議論をしています。恐らくは新アトラクションの案内ビデオを撮影しているのでしょう。従業員の中でそこそこ可愛い社員かバイトを選抜し手作りで映像に仕上げる適度なユルさが堪りません。
このコースターは斬新。ロッククライミング的なハーネスを装着し、ワイヤー1本でレールにぶら下げられ、生身の身体でパーク内を飛び回ります。高さや速度は大したことはないですが、その原始的な仕組みやガタガタギイギイいうサウンズが別の恐怖心を煽り、「フジヤマ」よりも余程恐怖を感じました。
こちらは命綱装着必須のアスレチックフィールド。300メートルという超長いジップラインなどもあり、繰り返しになりますが、これだけ楽しんで1日7千円って安くないか?
立体巨大迷路。それぞれのフロアに高さが無く、常に腰を屈めていないと前へ進めない仕様であり成人男性には厳しい。開始2分でギブアップしました。
チェックイン時刻となったので、ホテルゲスト専用のチェックインクルーズにて敷地内の旗艦ホテル「ホテルヨーロッパ(Huis Ten Bosch Hotel Europe)」へ。詳細は別記事にて。
夕食はどのレストランもパっとしなかったので、長崎名物の佐世保バーガーで済ますことに。
佐世保バーガーは800円かそこらであり、生ビールもたっぷり入って700円。テーマパーク内の飲食店としては実に良心的です。味はそれなりですが、まあ、テーマパークでの食事とはそういうものである。
本格的なエアガン射撃場があったのでチャレンジ。10発撃って、その殆どを頭部と心臓に集めることができました。私は殺し屋としての意外な才能があるようです。
巨大な釣りゲー。520インチ(6.5m×11.5m)の巨大スクリーンの中で泳ぎ回る巨大魚をサオ型コントローラーで吊り上げるという、老若男女楽しめるアトラクションです。各回の順位が発表されるのでゲーマーの血が騒ぐ。空いているので何度でもチャレンジすることができ、私は4回も楽しんでしまいました。
日が暮れてからのお楽しみはイルミネーション。Bruce Munro(ブルース・マンロ)もかくやと思わせる壮大なライトアップであり、結構、いやかなり本格的な光の祭典です。
覚悟していたよりも全然、と言っては失礼ですが、期待以上にめちゃんこ楽しいテーマパークでした。もちろんオリエンタルランドに比べると色々と詰めが甘い部分は多々ありますが、キラキラしなければならないという強迫観念がなく、ほのぼのとした独特の雰囲気は何物にも代え難い。従業員同士の仲も良く心あたたまるシーンもしばしば。物価も安く、ちょっとしたショッピングモールとその広場を訪れているような感覚です。
近所に住んでいれば絶対に年パス買うなあと妄想していると、なんとパーク内に分譲住宅がありました。何でもハウステンボスが維持管理する居住区であり、大きさにもよりますが3千万円~という価格設定。居住者とその家族はいつでもテーマパークに無料で入場できる特典付き。これはありよりのあり。買おうかな(買わない)。

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「東京最高のレストラン」を毎年買い、ピーンと来たお店は片っ端から行くようにしています。このシリーズはプロの食べ手が実名で執筆しているのが良いですね。写真などチャラついたものは一切ナシ。彼らの経験を根拠として、本音で激論を交わしています。真面目にレストラン選びをしたい方にオススメ。