ナポレオンフィッシュ/麻布十番


 台風前夜。十番は人もまばら。しかし当店はいつだって満員。
 お通しのバーニャカウダ的なやつ。 ひとり500円。この皿は3人前で1,500円。異常に高い。
味は悪くないだけにもったいない。
 連れは青島ビールのプレミアムボトルを飲んでました。「普通の生の方が美味しい」とのことです。
インパクト大のパクチーサラダ。これだけのパクチーを摂取できるお店、中々ありません。ただし、いわゆるパクチーよりもパクチーパクチーしておらず、ただただ爽やかなサラダに感じます。
よだれ鶏。たっぷりの香辛料と薬味に、風味豊かな激辛ソース。冷前菜として優秀。
葱油鶏。読み方わからんかった。こちらもよだれ鶏に近い調理であるものの、塩ダレにとにかく葱。自分でも作れそうという意味で、よだれ鶏のほうがいいかな。
麻婆豆腐。山椒のアタックが素晴らしい。米の欲求に襲われますが、今宵はたくさんの皿を試したかったのでガマンガマン。
酢豚を注文したら野球ボールみたいな肉団子が出てきます。
割るとこんな感じ。豚の角煮のような歯ごたえと舌触り。しかしソースは重めの酢豚のそれ。外側のカリカリなクリスピー感が食欲をそそります。連れの片方は「この皿が一番美味しかった」とのこと。
キャベツの貴州唐辛子炒め。面白い味です、塩とニンニクと唐辛子、、、まではわかるのですが、なんとも言えない手品のような風味が不思議に美味しい。なんだろなー、塩麹みたいに醗酵っぽい味わいなんですよ。絶対に素人の調味料では作れません。
海老とパクチーの蒸し水餃子。これは全然美味しくなかった。3人とも「別にだね」という評価だったので、注文するのは止しましょう、というかリストから落として下さって結構です。
マコモ茸とキノコと季節野菜の海南醤炒め。香り豊かな味わい、かつ様々なキノコの食感がアンビバレントでナイス。
〆に担々麺。あああやっぱクセになるこの味わい。心の底から美味しいです。3人とも一瞬で食べ切ってしまいました。
〆たはずなのに、近くのテーブルでとても美味しそうな皿を見つけたので、我々も勢いで注文。塩漬け卵の煮込みそば。こちらも醗酵系の独特スープに太めの麺。ぶつ切りのピータンがゴロゴロ。仕上げにパクチー。食べる人に拠っては絶対ムリな組み合わせでしょうが、当日のメンバーは美味しく頂きました。

いやはや、素晴らしい。東京の10,000円以下の中華だとダントツ好きです。何を食べても外さない。それでいて今まで食べたことが無いような刺激的な味付けが多く、とても楽しい。

ただ、酒が微妙に高いんですよね。あと、お通しとかそういうのとかで小金をせびってくるのが鬱陶しい。普通に料理の値付けを高くしたらいいだけなのに、何か理由があるのかなあ。もうちょい言えば、ホールスタッフがイケてない。ちょっとした物言いにイラっとしてしまう。そういう意味で、7~8,000円の料理ではあるものの、サービスは追いついていないとも言える。

難しいですね、仲間と気軽にうまいもんを食いに行く店なのかなあ。でも10,000円近くするのは気軽じゃないよなあ。気のいいJDとかがバイトで入ってくれるといいんだけど。



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当店の近所の中華料理店は下記の通り。どの店も圧倒的にランチがお得です。十番で中華は昼がオススメです。
  • ナポレオンフィッシュ ←中国の少数民族料理。今までに無い調味料の使い方!当店に限っては夜も良いです。
  • 飄香 ←夜は高級店ですがランチは驚くほどリーズナブル!
  • 永新 ←単品モノは高いですが、スープの旨さに悶絶!
  • 登龍 ←ギョーザが1人前2,000円という地獄。
  • 御膳房 ←ここもランチ。ランチコースもありますが、一番安いセットメニューで充分。
  • 富麗華 ←中国飯店グループの旗艦店。ですが、高いだけです。
  • 紫玉蘭 ←富麗華のセカンドライン。ランチは800円~と一気にお得に。
  • 麻布十番グルメまとめ ←ほぼ毎日、麻布十番で外食しています。その経験をオススメ店と共に大公開!
東京カレンダーの麻布十番特集に載っているお店は片っ端から行くようにしています。麻布十番ラヴァーの方は是非とも一家に一冊。雑誌なので売り切れ注意!


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