ルマグレブシャンデリア(Le Maghreb Chandelier)/西麻布

西麻布交差点すぐにあるモロッコ料理専門店。「皆様の帰宅途中の明かりになれるようにという願いを込めて Chandelierと名づけました」と、モロッコ人オーナーシェフは中々のロマンチストです。
モロッコ雑貨に囲まれたエキゾチックな内装はすべてモロッコから取り寄せているそうな。店員も客も外国人ばかりであり、日本人は我々のみ。異国情緒たっぷり。毎週金曜日の夜にはベリーダンスショーが、毎月第2第4土曜日にはモロッコ料理教室がとイベント多め。
飲み放題付きのコースを注文。お願いできる飲み物は限定的ではありますが、このあたりで酒をバカスカ飲むとジャンジャカお金がかかってしまうことを考えると実にリーズナブルな仕組みです。私はひたすら生ビールを飲み続けました。
ハリラスープ。モロッコでは味噌汁のような位置づけのスープであり、断食明けにも飲まれる優しい味のスープ。トマト主体の味付けで、豆やスパイス・ハーブ、所々にパスタ。目に見える具材はそれほどありませんが、ドロっと粘度の高い1杯です。
おなじみフムス。ひよこ豆とタヒニ(白ごまペースト)のディップです。日本の練りゴマにも通じる味わいであり、エキゾチックな料理ながらも日本人にスっと受け入れられる味わいでした。
ザアルーク。モロッコ風のラタトゥイユとでも申しましょうか、茄子やトマトをトロトロになるまでスパイスと共にしっかり煮込みます。
Mashwiの盛り合わせ。Mashwiの発音がわからないのですが、要するに串焼きを指すのだと思います。手前からラム・チキン・ラムのつくね。いずれもスパイスたっぷりであり、肉そのものの味というよりは全体を楽しむ料理でした。
〆は三角帽子のタジン鍋。ラムを中心にプルーンやレーズン、アーモンドがたっぷり。レーズンはまだしも、プルーンをここまで豪快に用いる料理は初めてです。サフラン主体のスパイスがきいており、日本で普通に生活していればまず出会うことのない味わいでした。
全体を通しての味覚は、うーん、まあ、こんなもんかという印象。この中くらいの感想がモロッコ料理そのものに対するものなのか、お店に対するものなのかは自分自身でもよくわかりません。なんせ今回が人生初のモロッコ料理なのです。それでも西麻布でこれだけ飲み食いして5~6千円に収まるのはリーズナブル。メニューを見る限りアラカルトで注文すると高くつきそうなので、やはりコースでの注文が良いでしょう。


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