ルース クリス ステーキハウス(RUTH’S CHRIS STEAK HOUSE)/虎ノ門

虎ノ門駅から歩いてすぐ、官庁街のど真ん中にあるステーキハウス。本店はニューオリンズにあり創業は1965年。ルースさんが自宅を担保にローンを受けて小さなステーキレストランを購入したのが始まりだそうな。今や全米に展開する人気ステーキハウスですが、当店は海外初店舗です。
まさにアメリカのレストランとも言うべき重厚長大な空気感です。照明はじっとりと落とされており、バリっと輝くクロスが目に眩しい。連れの表現を借りれば「バタ臭い」内装です。ゲストは壮年男性率が高く、接待や会食などで使われているという印象。
ワインは恐ろしく高い。カリフォルニアの一番安い泡でさえ13,000円です。これにサービス料10%と税8%が乗ってくることを考えると15,000円か。。。ところでサービス料10%は高いですね。バイトに毛が生えた程度の接客であり、ワインの取り扱いもへたっぴでした。
コース料理の前菜として牡蠣。生ではなく、野菜やソースなどをのせてオーブンでしっかりと火を通しています。牡蠣そのものの味わいにつき印象は薄いですが、暴力的でわかりやすい味付けは結構好き。
パンはいまいち。そこらへんのスーパーで売っているバゲットと大差ありません。客単価3万円近いレストランとしてはいかがなものでしょう。もう300円を直接材料費に回せばまともなパンに辿り着けるというのに。
続く前菜として、「ロブスタービスク」か「ルースのチョップサラダ」を選択できるのですが、数名での訪問であったため「ちょうどシェアできるようにお持ちしますよ」
との提案。まずは「ロブスタービスク」。ニューオーリンズの伝統的人気メニューであり、これまたわかりやすい直線的な味わい。ルビープリンセスのクラウングリルを思い出しました。
こちらは「ルースのチョップサラダ」。オリジナルのサラダであり随分と推されていたのですが、そのへんのビストロのランチセットのサラダと大差ありません。不味くはないですが、家庭料理と変わらない。これなら「ロブスタービスク」だけを選択してたっぷり食べたかった。
こちら白のボトルの最安値なのですが、それでも8,400円。ううむ、市価の3~4倍かあ。グラスワインに逃げるという手もあったのですが、1杯2,000円ということを考えれば、なんだかんだ言ってボトルのほうがまだマシで、カノッサへ向かわざるを得ない。
肉は「US プライム ニューヨークストリップ」を選択。12オンス≒340グラムです。脂身が結構あったので、実質的には300グラムぐらい。980度のオーブンでブワっと焼き上げ肉汁を一気に閉じ込める。皿の温度は260度。この、980度やら260度やらの細かな情報提供は果たしてどのような意味があるのか。意味があるなら「○○度でタンパク質が××に変性して~」のような説明が欲しいところ。

味は確か。程よい熟成由来の凝縮感、味の厚み、スベスベとした噛み応え、どれを取っても一級品のアメリカン・ステーキです。ウルフギャングルビージャックスBLTなどコレ系のお店には一通りお邪魔しているのですが、その中ではルースクリスが一番の好みです。
ワインは逞しいジンファンデルをチョイス。やはり当店の鬼門はドリンクの高さですね。これでも一番安い赤を選んで9,000円。思い切って持ち込みにしたほうが良いのかなあ。コルケージいくらなんだろ。
サイドメニューはひとり1種選択し、それぞれシェア。こちらは芽キャベツのロースト。芽キャベツの断面にバリっと焼き目が通っており、ベーコンのカリカリ感もグッドです。
単にジャガイモを取るのはつまらないのでリヨネーズポテト。オニオンと共にじっくりとソテーされており、揚げ焼きに近いそのガリっと風味は乙な味。
ステーキハウス定番のホウレン草のソテー。これまた味の濃いホウレン草であり、肉に巻けず劣らずサイドメニューのクオリティが高く感じました。
デザートはチョコレートチーズケーキ。アメリカンな仕様ではありますが、これまたわかりやすい味わいで結構好き。
コーヒーを飲んでごちそうさまでした。

あまりに酒が高くワインリストの時点でドン引きし、「ルースのチョップサラダ」でテンションだだ下がりでどん底まで落ちたのですが、肉の旨さにグワっと盛り返し、サイドメニューのレベルで高止まりを続けました。そういう意味では酒はビールで軽く流し、アラカルト注文で肉のみ注文という、セルフいきなりステーキ的な利用方法が最も満足度が高いかもしれません。


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