コナ・ブルーイング・カンパニー(Kona Brewing Company)/カイルア・コナ(ハワイ)

1994年にハワイで最初のクラフトビール・ブルワリーとして産声をあげたコナ・ブルーイング・カンパニー。今ではかなりの規模となり、アメリカ全土はもちろん、世界を舞台に活躍している醸造所です。
ネット経由で工場見学ツアーを申し込むことができました。たったの5ドルで試飲付き最高か。
まずは工場の方にこのブルワリーの来歴などをご説明頂きます。病的に環境を意識した醸造所であり、太陽光発電はもちろん、なんでもかんでもリサイクル。皆でビーチの掃除をすれば、拾ったゴミで看板まで作ってしまう徹底ぶり。近未来的企業が地球の果てに存在する。
安全眼鏡を装着して醸造所を見学。込み入った施設まで入ることはできませんが、滲み出る哲学と矜持にただただ敬服。「来年は10倍の規模の新工場ができるんだけど、そこだと使う水が今の半分で済むんだ」と目を輝かせるオッサン。いい会社だなあ。
この施設では瓶詰めはしておらず、樽のまま本土に運び、ボトリングを外注しているとのこと。「ボトルは確かにオシャレで雰囲気がいいけれど、環境に良くないから、近々全部、缶に切り替えるつもり」とのこと。さらには使い回しできる専用のボトルでの持ち帰りであれば大幅な割引。エコに徹する醸造所。
お待ちかねの試飲タイム。フレーバー主体のビールから硬派なIPA、濃厚スタウトなど4種を楽しむことができました。おかわり可。ここまで5ドル最高か。
オアフ島で飲んだクラフトビールよりも重厚で壮大。エールを主力選手に位置づけているあたり、私好みのブルワリーです。
試飲後は併設のレストランに移動。すっかり気を良くした我々は、他のビールも試してみようと互いに4種づつトライ。ダイバーシティに富んだ造り手でありその味わいは変幻自在。ビール屋が世界で当店ただひとつとなっても何とかなるかもしれません。
ツマミのピザは「ハワイアン・ルアウ(Hawaiian Lu'au)」。ベースはBBQソースにモッツァレラチーズにシェーブルチーズ、カルアポークタマネギ。アクセントにパイナップルがトッピングされています。

生地はさすがのアメリカン・ピッツァであり改善の余地あり。BBQソースがわかり易い味付けで、市井の人であればまず美味しいと感じる味わいでしょう。モッツァレラの伸びが楽しく、シェーブルの酸味も爽やか。生地の表面から上は中々に美味しいピッツァでした。
工場見学ツアーに参加せず、レストランだけでも充分に楽しいお店です。次回はもっと色んな種類を試したい。再訪を約束したくなる佳店です。


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目次
「2週間のハワイ旅行で出来ること」シリーズを目次としてまとめました。
当シリーズ執筆時点(2017年5月)においては一番イケてるハワイ本。雑誌STORYの編集者・ライター・モデル・スタイリストが総力を結集した情報量です。ローカルのマニアックな口コミも多数掲載されており、リピーターも充分満足できることでしょう。
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