カリフォルニアテーブル/鳴門(徳島)


大塚国際美術館より2km。ホテルリッジの敷地内にあり、電話をすれば大塚国際美術館まで車で迎えに来てもらえます。
当店の一番のごちそうはその眺望。瀬戸内海の爽やかな風を浴びながら青い海と共に食すランチが最高の週末を演出してくれます。
したがって、予約の時点でテラス席を所望しておきましょう。
アミューズ。カリフラワーのムースはスポンジのように硬く、滑らかさなどは微塵も感じられません。素材の土臭さだけが目立ち、チアシードの意図も不明。オリーブオイルは新鮮で美味しかった。

パプリカのソースとパイは元気いっぱいの味わいで美味しい。黒胡椒のサブレと大山鳥のリエットも手堅い味わいで満足です。
前菜はサーモンにズワイガニ。わかりやすい味わいで誰でも美味しく食べることができるでしょう。ただし一歩踏み込むと、構成要素がバラバラであり、まとまりがありません。食材も、どうせならもっと地元コンシャスなものが良かったです。
パンは温かい。モチモチとした食感で好き。
えんどう豆のスープはとにかく味が薄かった。チーズのフリットの塩味で多少はマシになるけれども、やはり病院食のようなテンションは拭えません。
メインは鳴門の真鯛を選択。付け合わせの野菜が素晴らしい。タマネギの甘味、シイタケの旨味が秀逸。主役のタイはスープと一転して結晶を感じるほどの塩。しっかりとした味付けで及第点。ただしやや量は少なかった。
デザートはフルーツパフェ。イチゴやアップルマンゴーが惜しみなく盛りつけられており、アイスクリームやクランブル(砕いたクッキーみたいなの)も盛り沢山です。ただしこちらについても、素材のひとつひとつがバラバラに意見しており、統合されてはいません。また、果物が半冷凍状態なのだから、アイスクリームではなくてもムースやソースでふくよかさを演出したもののほうが私は好きです。
と、色々書きましたが、やはりこの景色はどのような料理にも変えがたい価値がある。BGMは草木の衣擦れに鳥のさえずり。日本においてはトップクラスに魅力的な雰囲気を提供してくれるお店でしょう。


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国内旅行もすごく大事にしています。なんてったって安い。みんなハワイなんか行くだけでなく、日本の名所と美食を巡る人生の豊かさも知って欲しいな。

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