ジェファーソンズ・ビストロ(Jefferson's Bistro)/プライド・オブ・アメリカ(Pride of America)

船上のラスト・ディナーは有料のフレンチレストランへ。カバーチャージ方式ではなく、アラカルト方式です。
先日も感じましたが、パンが結構美味しい。通常の船内食であれば手を付けることは少ないのですが、今夜は2つも食べてしまいました。
シーフード・メロディにアスパラにロブスター・ビスク、とメニューに書いてあったので、おお、またあの旨いビスクにありつけるのか、と迷わず注文すると、予想外の料理が出てきました。何だこれは。

エビ、ムール貝、ホタテをソテー(?)したものに、クリーム状のドロドロした何かが流し込まれています。ううむ、ビスクとはスープではなくソースのことだったのか。いや、仮にそうだとしてもロブスターの味が1ミリもしない。決して不味くはないのですが、不意を突かれた調理に心の整理がつきません。
ムール貝の山。注文したのは私ですが、いくら好きでもこれだけ食べれば飽きがきます。例えばオスロのEkebergrestaurantenのように味付けに複雑性を持たせるのでれば食べ続けられますが、シンプルに白ワイン蒸しのみとあれば終盤キツいものがありました。
「ジャンボ・シュリンプ」とメニューに書かれていたので飛びついたのですが、全然ジャンボじゃありません。キャグニーズのサーフ&ターフ、ひいてはイースト・ミーツ・ウエストのレモンシュリンプと全く同じ素材です。

そしてこれまたクリーム状のドロドロした何かが流し込まれており、さらにはやけくそ気味に塩味が濃く、エビ好きの私であっても第四コーナーを曲がったあたりから食欲が失速してしまいました。

大体、最初から最後まで食材が丸かぶりなのであれば、店員もアドバイスしてくれたらいいのに。
デザートは頭が痛くなるほど甘かった。見た目こそチョコレート色をしていますが、その実は砂糖の塊であり、いったいカカオ含有率は何%なのかと小一時間問い詰めたい。

船旅最後の晩餐の割にイマイチでした。これで有料レストランなんだから参っちゃう。無料のメインダイニングと大差なく、付加価値はどこにあるのか。やはりアメリカ人にはアメリカ料理をお作り頂くのが最も費用対効果が高いと再認識した夜でした。


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目次
「2週間のハワイ旅行で出来ること」シリーズを目次としてまとめました。
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