山元麺蔵 (やまもとめんぞう)/岡崎(京都)

私が世界で一番旨いと考えるうどん屋「山元麺蔵 (やまもとめんぞう)」。前回の記事を見たギャルが「ウチも行きたい。その日は仕事休むから連れてって。どうやって並んだらええか仕組みがようわからん」ということで、2週間と間を空けずにお邪魔することとなりました。
ちなみに昔は100人待ち数時間待ちは当たり前だったのですが、整理券方式になり、電話予約方式になりと試行錯誤が続いています。2022年夏においては毎朝9時から当日分の予約を受け付け、指定された時間に訪れしばし待つと入店できるというディズニーのスタンバイパスのような仕組みです。
ネット上の情報では「100回かけても電話がつながらない」「つながるまで1時間以上かかった」などの悲鳴が流れていますが、店頭での予約も受け付けており、情強の私は09:00に直接訪問しポールポジションを獲得。オープン直後の回(10:20~)を予約し難無く入店です。

この日もBGMは松浦亜弥にGLAY、ミスチルと選曲が素晴らしいですね。Z世代のギャルには昭和の懐メロぐらいにしか思えないでしょうが、私としては胸に沁みるものがありました。ところで更に話は逸れるのですが、IVEの3rdシングル「After Like」を聞いた瞬間に私は「I Will Survive」のサンプリングだと脊髄反射したのですが、同じ反応を示すのは都民の2パーセントほどだそうで、やはりこのあたりにも世代間の断絶というものがあるのでしょう。
前回は若気の至りもあってソロ入店の2セット注文という暴挙に出ましたが、今回は連れと1セットづつ注文し、追加で単品の天ぷらをひとつお願いしました。ただし2人とも大盛りで、彼女が食べきれなかった場合は私が引き受けるという特約付きです。
大盛のざる。なるほど前回のデフォルト量に比べると一回り大きく見えます。そして相変わらずミラクルな美味しさで、人生が加速する味わいです。モチモチとした口当たりながらツルっとした喉越し、しかしながら噛み応えは恐ろしくタフという斬新な代物です。一本一本が太くて長く、「麺切りカッター」なる特殊器具まで用意されているのですが、ハイアマチュアの私は割り箸だけで美しく食べ切ってみせました。
こちらは「鶏ささみ天」。うどんに負けず劣らずボリューム満点。鶏肉だけで純粋に150-200グラム近くありそうです。女子ひとりで食べ切るには厳しかろうということで、私の「野菜天」と交換こします。早く行きたければ一人で行き、遠くへ行きたければみんなで行くのだ。
この日の「野菜天」は玉ねぎ・カボチャ・ナス・ニンジン・マイタケ・ブロッコリー・大葉。根菜が多く思いのほか腹が膨れます。ブロッコリーの天ぷらが中々イケますね。ありそうでない天ぷらです。
こちらは「土ごぼう天」。丸々と太ったゴボウを低温でじっくりと揚げ、カレー塩で頂きます。先の「野菜天」の根菜集団に引き続きかなりの食べ応え。大盛りのうどんと共にすっかり満腹です。
サービスで杏仁豆腐もお出し頂けます。軽やかに舌先で溶けていくタイプなので、満腹でも無理なく胃袋に収まります。そういえば連れも難無く大盛りを食べ切っている。序盤の特約とは何だったのか。
いやあ、相変わらず美味しかった。思わず天に召されそうなほどの食後感。こうなったら全種類制覇してみたくなっちゃうなあ。やっぱり「温かいおうどん」は「赤い麺蔵スペシャル(旨辛。ゴボウ天・揚げ餅・卵入り)」から入るべきかなあ。でも「京カレーうどん」も気になるなあ。サイドメニューの「ちょっと小さな鶏ささみ天丼(卵黄入り)」も試したいなあ。

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