沖縄青二才/牧志(那覇)

中野の大人気日本酒バー「青二才」が沖縄進出。国際通りから1本脇道に入ってすぐの場所にあり、周辺に飲み屋も多く、0次会から数次会へと使い勝手の良い立地です。
沖縄の居酒屋とは思えないほどスタイリッシュな店内。ハイチェアのカウンター席がズラリ並び、また、テーブル席も豊富にあります。ひとり客も結構多く、使い勝手が良さそうです。

一方で接客につき、どことなく浮足立っているというか、テニサーに1女が入って来て2男が急にワクテカする雰囲気に似ている部分があったのが気になりました。まあ、この地の水に馴染めばいずれは落ち着くことでしょう。
酒につき、ビールやサワーなどは那覇の居酒屋らしい価格設定なのですが、相対的に日本酒の値付けが高く、ややもすると東京の居酒屋よりも割高かもしれません。2時間飲み放題(ラストオーダー90分)で3千円近いプランもあり、いったい沖縄でどういった客層が注文するのでしょうか。
お通しが豪華。つぶ貝(?)にブリのお刺身(?)が用意されており、これだけで1杯飲めてしまう勢いです。
そうそう、当店はのスペシャリテは「おでん」なので、そちらをメインに頂きましょう。こちらは島豆腐。江戸前の料理と沖縄の素材の邂逅。胸熱である。
これは鶏のナンコツとそのつくねだっけなあ。ジュワっとお出汁を吸ったフワフワのお団子にコリっとした食感が響き乙な味。
牛スジ。ここのところコッテリ味噌煮込み系の牛スジが続いていたので、当店のような塩やお出汁系統の煮込みには心和みます。
こちらは豚肉の軟骨ソーキ(?)。やはり品の良い調味にコリコリとした食感が楽しい。
コンニャクの竜田揚げ。え、そんな料理があるんだと興味本位で注文しましたが中々の味です。厚い衣のサクっとした歯ざわりに、謎に味の染み込んだコンニャクが良く合う。
ブリのカマ焼き(?)。どどーんとビッグサイズで食べ応え抜群。そのへんの定食屋の焼魚定食の3倍は可食部がありました。
〆にタコとゴボウの炊き込みご飯。注文後に鍋で炊き始める本格派であり、この質この量で千円かそこらというのは大変にお値打ち。

以上を食べ、軽く飲んでお会計はひとりあたり4千円弱。那覇のオシャレな居酒屋としてはもちろんのこと、東京に逆輸入しても好勝負を繰り広げそうな費用対効果の良さです。冒頭に記した通り、おひとり様からグループ客まで、0次会から数次会まで対応できる懐の深さであり使い勝手抜群。次回は中野のお店にもお邪魔してみようと思いました。

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