パークハイアット京都 (Park Hyatt Kyoto)/高台寺

外資系ラグジュアリーホテルの開業ラッシュが続く京都。ハイアット系の最高峰ブランド「パークハイアット」もついに2019年秋にオープンしました。
場所は高台寺に隣接した丘陵地に建つ1877年創業の料亭「山荘 京大和」の敷地内であり、二寧坂沿い、八坂神社や祇園は徒歩圏内という最強のロケーションです。
ちなみに「山荘 京大和」は幕末に桂小五郎・井上馨・久坂玄端らが打ち合わせしたその会場であり、耐震補強のため2017年から2年間休業していましたが、その工事を終え「パークハイアット京都 (Park Hyatt Kyoto)」と共にダブルオープンです。
車を降りてから荷物を預け、入館からチェックインまでの流れが驚くほどスムーズ。ゆったりと腰かけながらウェルカムドリンク片手にスラスラとサインするだけで手続きは完了です。それにしても、当館は良くも悪くもハイアットらしくなく、ものすごく京都っぽいですねえ(ボキャ貧)。周辺環境に配慮し、京風デザインならびに低層階であることに徹底的にこだわり、ややもすると旅館のような佇まいです。


「山荘 京大和」と「ハイアット」を引き合わせたのは竹中工務店。そのプロジェクトストーリー『「山荘 京大和」と「パークハイアット京都」』は胸を打つものがあり、その難工事を端的にあらわす文章と画像を引用しておきます( https://www.takenaka.co.jp/story4/ )。
建築地は景観条例で建物の高さと建築面積が厳しく制限されている地域です。高さを抑えながら、京大和の木造建物や庭園を保存し、かつ新たなホテルを建てるために、従来の地下部分にホテルの床面積の約60%を埋めこむという、京都では前例のない大規模な掘削工事を行いました。敷地東側の斜面が土砂災害特別警戒区域に指定されていたため、土木技術を用いて長さ61m、高さ13mの擁壁には、最大長さ27.6mの鋼管を埋め込むという工事でしたが、このことで、高さ制限内でホテルを完成させるとともに特別警戒区域が解除されました。地域の安全性が高まったことに近隣住民からも高評価を得られました。
お部屋は「ガーデンテラスツイン」にご案内頂けました。小さなお庭がついた45平米のお部屋であり、それほど広くは無いものの動線設計が上手く、数字以上の広さを感じます。
お庭はホテルに付随するものとしては中々の広さ。やはり緑が見えると心が安らぐものですな。今わたしすごくすごく癒されています。
大きな薄型テレビにデイベッド、ひとり用のソファもありますが、ノマド族の私としては、くつろぎスペースよりもドッシリとしたライティングデスクが欲しいところ。加えてテーブルは天板がガラスなのでマウスパッド必須です。

ネットの速度は少し物足りないですねえ。WEB会議がギリできるかどうかであり、YouTubeは使い物になりませんでした。テレビのChromecast機能は宝の持ち腐れ。デスクも無いことですし、ここまで来て仕事なんかするんじゃねえという意味でしょう。
ミニバーは全然ミニでなく、かなりしっかりとしたラインナップです。お水やネスプレッソ、お茶類などは無料。酒やジュース、ツマミなどは有料といった一般的な仕組みでした。
ウェルカムスイーツとして可愛らしい和菓子が。これは本格的だなあ。どこかからのお取り寄せかなあ。それとも当館で作っているのかなあ。だとしたらすごいなあ。
ウェットエリアに参りましょう。ベイシンは2つありますがフリースペースが少なくやや手狭。思い切ってベイシンひとつにして広々使っても良かったかもしれません。
バスルームにはゆとりがあり、シャワースペースとバスタブが独立して存在しています。お金持ちの人の家のバスルームっぽいテイストですな。
アメニティは「Le Labo - Santal 33」。他のもっと高い部屋だともっと高いアメニティが用意されるという噂を聞いたことがあるので、いつか試してみたいものです。
お手洗いも当然に独立型です。
動線はやはり良く、扉をパタっと閉じれば通路から個室に変身する仕組みは忍者屋敷のようです。デッドスペースを上手くクローゼット化しており、この造りは好きだ。
予約時間になったのでスパへと向かいます。共有スペースと通路を上手く融合させており、また、70室のみのスモールラグジュアリーなので、他のゲストと密になるということはまずありません。
フィットネスセンターが面白い。和っぽいインテリアに溶け込む筋トレ器具。客室数から考えればかなり贅沢な空間使いとマシンの多さと言えるでしょう。
他方、スパ(浴場)は非常に小さい(写真は公式ウェブサイトより)。予約制なのはコロナ的になのかなと思いましたが、大人ふたり入ればもう満員といったサイズ感であり、とりあえず用意したといった程度です。
我々はお正月三が日に2泊したので、初回の朝食を和朝食、2回目の朝食を洋朝食としました。コチラは和朝食。ミシュラン星付き料亭の朝食だけあってウルトラ人気沸騰中であり、提供できる数量も限られるので、宿泊予約時に合わせて予約しておくと良いでしょう。詳細は別記事にて
洋朝食は二寧坂沿いにある「KYOTO BISTRO (キョウト ビストロ)」で。ビジターも多く、ややもすると「パーク ハイアット 京都」の施設に見えないかもしれません。朝食・ランチ・ティータイム・ディナーとフル稼働し続けるカジュアルダイニングです。詳細は別記事にて
正月三が日をゆったり過ごすことができました。ハイアット系最高峰ブランドであり、1泊10万円を余裕で超えてくるだけあって、立地・ハコ・サービス・食事、どこを取っても完璧な仕上がりです。京都にある旅館風のホテルというのも面白く、同ブランドの「パークハイアット東京(Park Hyatt Tokyo)」とは別物と捉えた方が良いでしょう(値段も京都のほうが倍以上する)。
何より観光地ど真ん中にありつつも、ビジターの動線を上手く切り、客室エリアは静寂に包まれているというのが良いですね。窓からは八坂の塔や二寧坂の街並みをの望むことができ、少し足をのばせば清水寺や祇園エリアはすぐそこ。外国人観光客にとってもパーフェクトなホテルと言えるでしょう。
すごくすごく気に入りました。どれぐらい気に入ったかというと、滞在中に次の予約を入れたほどです。朝食はもちろん「山荘 京大和」の和朝食を指定する。

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