NOON(ヌーン)/目黒

地下鉄の目黒駅の直上あたり、線路沿いにある「NOON(ヌーン)」。若い女子が妙に列を連ねているなと気になっていたのですが、この日は並びゼロだったのでお邪魔することに。公式ウェブサイトを確認するに「New Asian Standard」をコンセプトに掲げる中華・韓国料理店のようです。
店内はカフェ風の食堂というか食堂風のカフェというか、平たく言うと安普請な内装です。
テーブル席が中心ですが、カウンター席もいくつかありました。ちなみに2階は「PARLOR NOON(パーラーヌーン)」といって、よりいっそうカフェ色を強めた店舗のようで、出自は新丸子「BIG BABY ICECREAM」だそうです。
ランチは定食一本勝負であり、メインに「ヤンニョムチキン」「白身魚の中華餡かけ」「水餃子」「牛肉と温野菜のせいろ蒸し」のいずれかから選択します。価格は1,870円と定食としては強気の価格設定であり、最近の若い子はお金持ってるんやな。
小鉢とスープがやってきました。小鉢は大根のキムチかなあ。その辺のスーパーで買ってきたようなありきたりの味わいであり全然美味しくありません。ベーコンたっぷりのスープは悪くないのですが、なんせ量が少ない。
私はメインに「ヤンニョムチキン」を選択。柔らかな鶏肉を油で揚げたのち、甘辛いタレを塗します。普通に美味しいのですが、1,870円の定食のメインとしては質も量も中途半端に感じました。
ライスはイマイチ。銀の器に閉じ込められ韓国っぽい演出がなされていますが、謎にベチャベチャな食感で、チェーンの定食屋のゴハンのレベルにすら達していませんでした。
デザートに「烏龍パンナコッタ」が付いてきます。これは美味しいですね。烏龍茶の良い香りに控えめな甘味。アクセントに流し込むマンゴーソースもパンチのある味覚です。
韓国料理らしく「コーン茶」も付いてきます。真冬なんだからそこまで氷入れなくてもいいのに。
前述の通り、以上でお会計は1,870円。体感的には870円程度の満足度なのですが、1,870円です。1,870円。お話にならない費用対効果の悪さであり、コリアンタウンであれば支払金額も待ち時間も全てが半分以下で済むでしょう。

私のように第4次韓流ブームに乗り切れない者としては美点をひとつも見つけることができませんでした。5年後には無いだろうなというお店の典型であり、まさに作られた流行に感じました。

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