セリエ(CELLIER)/恵比寿

恵比寿駅から北東へ向かい明治通り沿いにある「セリエ(CELLIER)」。昔は「サリュー」という名のフランス料理があったらしいです。一風堂とか「coyacoya(コヤコヤ)」とかあの辺です。
テーブルは4卓ぐらいかなあ。その全てをシェフがワンオペで切り盛りしており、それでいて料理もサービスもテンポよく、腕が3~4本あるのかもしれません。

シェフは銀座「ル・マノアール・ダスティン(Le Manoir D’HASTINGS)」出身であり、都心のオヤジフレンチを流れを汲む男。クラシックなフレンチを好む私としては期待で胸が膨らみます。
グラスのシャンパーニュの後は全てペアリングでお願いしたのですが、お料理1皿1皿に合わせてグラスでお出し頂き、また、その量も結構ダバダバ系なのでかなり酔えます。よく飲む仲間と行くよろし。
まずはポタージュ。バターナッツかぼちゃを優しく取り入れたものであり、肌寒くなってきた季節に心地よい味覚です。
生の岩ガキ。夏の食材と思いきや、秋冬でも獲れるんですねえ。ウイスキーを用いた泡泡で大人の味わい。
自家製のパンはしっとりと小麦の風味が響き美味しい。伝統的なフランスのバターと共に本物の味わいです。
「人参ムース コンソメジュレ ウニ添え」は「ル・マノアール・ダスティン(Le Manoir D’HASTINGS)」からの秘伝。牛の出汁の風味がしっかりと下支えし、ニンジンのコク、ウニの甘味とパーフェクトな美味しさです。
フォアグラに穴子。これは美味しいですねえ。日本のフレンチでウナギやらアナゴやらを食べるのはそんなに好きでは無いのですが、この料理は別格。ふっくらとした穴子に脂身と旨味のバランス感覚をもったフォアグラ、適度なトリュフと、アンジェラ・アキのような素直さを感じる味わいです。
お魚はサワラ。しっとりと火を入れ、濃厚なソースを流し込み、ジュっとしたホタテで彩りを添えます。見ての通りの料理で難解さや比喩などは全くないのですが、どストレートに美味しいフランス料理です。みんなー!これがフランス料理だぞう!
メインは黒毛和牛のホホ肉、赤ワイン仕込み。溜息が出るほどクラシックな調理であり、誰が目をつぶって食べても「牛のホホ肉、赤ワイン仕込み」と理解できる歴史に忠実な味わい。私はこういう、当たり前のことが当たり前に美味しい料理が好きなのです。
デザートは焼きたてのマロンパイ。クリちゃんたっぷりで旬の味わい。ワンオペでテンポ良く、しかも出来立ての料理を出し続けるシェフの段取りの良さには舌を巻く。
お茶菓子としてガトーショコラ。小菓子とは言えない存在感を放つ味わいであり、濃密にして濃厚。丸々1本買って帰りたい。
ハーブティーで〆てごちそうさまでした。

ひと通りの料理にペアリングをつけてひとりあたり1.4万円ほど。わーお、これは大変リーズナブルですねえ。費用対効果はさておき、フランス料理として堅実に忠実にオーソドックスに美味しいのがすごくいい。加えてシェフはワインにも愛着があるようで、親愛の情を込めてペアリングを吟味しているに好感が持てます。本物中の本物のフランス料理を食べたい方は是非どうぞ。

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