焼肉一七三(いなみ)/恵比寿

恵比寿駅のバスターミナル側ケンタッキーの裏あたりにオープンした「焼肉一七三(いなみ)」。2019年に開業と新しいお店なのに割に予約で埋まっています。
最近流行のカウンター形式の焼肉です。そう、恵比寿でカウンター焼肉と言えば「焼肉おおにし」ですが、当店は「おおにし」にいらっしゃったムッシュ稲見が開業したお店。「おおにし」に比べるとやや広く、照明が明るい印象です。
まずはビンビールから入りましたが、いずれの酒も1杯600円かそこらであり気兼ねなくガブガブ飲める価格帯です。私はひたすらビールばかり飲んでいたのですが、ハイボールやサワーが人気の模様。
「焼肉おおにし」と同じくお通しはキャベツ。あちらと味付けは異なり胡椒の風味が目立ちました。もちろんお代わりOKであり、我々は2人で3杯も平らげてしまいました。
ナムルは味は悪くないのですが思いのほか量が少ない。サイドメニューに関しては「おおにし」のほうが私好みであり、肉のみをひたすらむさぼり喰うのが良いのかもしれません。
上タン。刺身のように整然と並び切り口がピンピンに張ってます。薄切りではあるものの歯ざわりの存在感があり、一口で上質とわかる味わいです。
ハラミを塊で注文。重さを自由に指定することができ、通常は100グラムで2千円のようです。
塊肉は難易度が高いのか調理は全てお店の方にお任せ。ある程度火が通るとスライスしてくれた後に凍った(?)ガーリックバターをたっぷりと乗せ、ガスバーナーで炙ります。これはもう目で見て美味しいですね。ビジュアル系の焼肉と言えるでしょう。
上カルビ。肉と言えば通常赤い色を思い浮かべますが、この肉はアスピリンのように白い。そう、サシの量がてんてこまいであり、ジュウジュウに炙ってギュっとした甘さが令和のカロリーメイトである。
ホルモンに入ります。左は上ミノ、右はマルチョウ。私はそれほど内臓に詳しくないのですが、それでも新鮮であることが手に取るようにわかるフレッシュな味わいであり、ビールでかぶりつく。
コチラはコリコリにレバー。コリコリとは牛のどの部分かは不明ですが、そのオノマトペがぴったりの歯ごたえの良さがお酒に良く合う。
お会計をお願いするとアイスの山が出てきました。これは童心にかえる嬉しいサービスであり神秘的な魅力があります。私は井村屋のあずきバーを選択。心地よい硬さである。

割に自由に飲み食いしたのにお会計はひとりあたり7千円チョイでした。やっぱ焼肉ってこうだよなあ。最近は高価なワインを用意しバイトが焼いただけで何万円もする焼肉屋が人気のようですが、だからといってミシュランの星を取れるわけではない。そう、焼肉とは焼肉なのである。

食べログ グルメブログランキング


関連記事
それほど焼肉は好きなジャンルではないのですが、行く機会は多いです。有名店で、良かった順に並べてみました。
そうそう、肉と言えばこの本に焼肉担当として私のコメントが載っています。私はコンテンポラリーフレンチやイノベーティブあたりが得意分野のつもりだったのですが、まあ、自分の評価よりも他人の評価が全てです。お時間のある方はご覧になってみて下さい。