烈志笑魚油 麺香房 三く/福島(大阪)

予約の取れない創作料理店「カモシヤ クスモト(kamoshiya Kusumoto)」からの帰り道、せっかく大阪に来たんだしもう少し食べたいな、ということで近所の人気店に立ち寄る。
ラーメン激戦区、福島。 新福島駅から徒歩3分程度であり、上福島郵便局の正面。「れっししょうゆ めんこうぼう さんく」と読みます。営業時間は店名に合わせて11:39~14:39、18:39~23:39であり、在店時に「39分」 になるとデザートをサービスしてくれるそうな。
煮干しが中心の魚介系レーメン。私はその中でも特別に濃い「恋煮干し麺魚三」を注文。900円です。面白い所では特大のチャーシューを落とし蓋に見立てラーメン全てを覆ってしまう「落とし蓋ラーメン」。また、ラーメンだけでなく全粒粉を用いたつけ麺も人気だそうな。
店内はカウンターのみで10席強。ちょづいたラーメン屋とは異なり従業員全員の笑顔が満開で釣られて私までニコニコしてしまいます。卓上にあるのは水ではなくお茶であり、キンキンに冷えて旨い。
お通し(?)としてひじきの煮物が供されました。きちんとした定食屋の小鉢料理として出しても問題ないレベルであり普通に美味しい。
数分して「恋煮干し麺魚三」が着丼。「煮干し嫌いお断り」という注意書きがあるだけあって、恐るべき煮干し味。東京は大門の「いづる」を彷彿とさせるセメント色ですが、見た目とは裏腹にシャバシャバとした粘度。塩分は高くエグ味も強いので、好みが別れるかもしれません。私は大好きです。
パンチのあるスープに比べると麺は凡庸。決して不味くはありませんが印象には残りません。チャーシュー(?)は沖縄の三枚肉そばにも迫る厚切りであり、脂とのバランスも良く美味しかった。
「くすり」と称される特別ブレンドの七味が用意されているのですが、スープそのものの味の濃さがあるため、それほど味変には寄与せず。薄めのプレーンなラーメンにおいてその威力を発揮するのかもしれません。
挑戦的で迫力のある1杯でした。「カモシヤ クスモト(kamoshiya Kusumoto)」で4万円弱の食事をした直後ではありましたが、そのコース内の1品として忍ばされていたとしても納得できる美味しさです。夜の遅い時間は割に空いているそうなので、時間を選んで訪れましょう。


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「東京最高のレストラン」を毎年買い、ピーンと来たお店は片っ端から行くようにしています。このシリーズはプロの食べ手が実名で執筆しているのが良いですね。写真などチャラついたものは一切ナシ。彼らの経験を根拠として、本音で激論を交わしています。真面目にレストラン選びをしたい方にオススメ。

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