ほさかや/自由が丘


第3回、伝説の自由が丘飲み屋巡りツアーです。前回は3軒目のワインでべろんべろんに酔ってしまいました。今回は「タバコの灰とか吸殻をそのまま床に落としていい」で有名な当店へ。
4人パーティと大所帯であったため、口開けの16時少し前から並び始めることに。それでも先に2名の列が生じていました。開店後30分もすれば満席になってしまうので、待ちたくない方はお早めに。
メニューは極めてシンプル。鰻の串をツマミに飲む、それだけです。うな丼やうな重などのごはんものはランチ限定なのでお気をつけて。
スーパードライで乾杯。連れの芸術家がド金髪に変貌していたので、すごく似合うよ浜崎あゆみみたいだ、と賞賛すると、「古いから」と一蹴されました。
お通しの浅漬け。まあ、飲み屋で出されるそれと同等です。
3点セットは500円。うまきに八幡巻に煮こごりです。八幡巻(やわたまき)とは煮て下調理したゴボウを軸として鰻を巻きつけ、タレを付けて焼き上げたもの。これだけ手の込んだツマミが500円で食べることができるのは自由が丘の奇跡。
『一通り』を注文。『一通り』とは、からくり焼・きも焼・ひれ焼・かしら焼の4種セット。どの串も多少の苦味がある一方で、つぎ足しの濃厚なタレが充分な存在感を見せ、日本酒との相性が堪らない。

「からくり焼ってなんですか?」と訊ねると、「諸説あって、わからなくなってきました」と、店のおばちゃん。
日本酒を冷で。ダブダブと気前良く注いでくれ、コップからはもちろんのこと、受け皿からもハミ出してしまう程です。
追加で塩焼き。白焼きのようなベクトルとお考え下さい。ワサビをちょんとのせて一口で頬張る。品の良い焼き魚のようであり、今回は前後してしまいましたが、一通りの前に注文したほうが良かったかもしれません。
浜崎あゆみの飲みっぷりが男前。日本酒のように注がれた焼酎をセルフの緑茶で割っていきます。

ちなみに店構えや雰囲気を考えると、気難しい店主や横柄な店員を覚悟してしまいますが、そのようなことは全くなくむしろ極めて感じが良い。コの字カウンターを囲みながら客全員でテレビのスポーツを観戦。長閑で昭和な空気を楽しむことができるお店でした。


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私はヒールからスニーカーまでイケるクチです。三ツ星店もいいけど、場末の飲み屋街も魅力的。
おひとり様大歓迎の名酒場100軒を掲載。ひとり客の割合・男女比・ビールの値段などを「酔い処早見表」として整理されており読み易いです。紙媒体だと1,000円近くする本が、Kindleだとたった500円でお買い得!

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