イノーヴェ(Innover)/高岳(名古屋)


初めてのレストランにお邪魔する際には、そのお店の公式ウェブサイトなどで予習をするようにするのですが、当店のシェフの経歴に
妻と息子3人 娘2人 義父 義母の9人家族
とあり、それだけで畏敬の念を抱いてしまう。
さてイノーヴェ。半テラス席というか、お店の軒先が全面開く仕組みとなっており、気持ちの良い造りです。
前菜とメインを選ぶ2皿コースにスープを追加。前夜はハンバーグを1ポンドも食べたので、本日は魚介類のみに留めます。
まず供されるのは野菜スティック。ソースの味わいが露骨であり、素材の良さを感じることができず首を傾げてしまう。
イワシのマリネ。酸味が強烈。しかしながら旨味や脂のコクとのバランスが良く、確かな手ごたえを感じました。酸味の魔術師であるトロワグロの料理を思い出す。
パンと合わせて食べるにピッタリであり、あっという間に完食。
追加したビスクは430円。それなりに美味しいのですが、ピリカラな風味の意図が不明。量も少なく、追加する必要は無かったかもしれません。
メインは大あさり。ここまで大きなアサリを食べるのは初めてです。正式名称はウチムラサキとのことで、厳密に言うと我々が普段接するアサリとは異なるのかも?

まずはガリっと揚げて旨味を旨く閉じ込めてあり、ナイフを入れると磯の香りが膨らみます。可食部が多く食べ応え満載。貝特有の旨味もたっぷりであり、その美味しさはヌキテパのハマグリを想起させる。意外にもソースなどは冷製であり、酸味も強く斬新な調理です。貝だけで満腹なんて初めて。大満足です。
コーヒーと共に簡単なデザートも供されます。これだけ食べて合計1,930円は極めてリーズナブル。ビスク抜きだと1,500円。信じられないほど良心的な価格設定です。
隣客の肉料理はドカンドカンと巨大な塊で攻め立てられており憧れる。次回はディナーに、肉料理と共にワインをガブガブ楽しもうと決意。また来ます。


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