大道CurryChan(だいどう カリーチャン)/大道(那覇)

那覇市大道(だいどう)にあるスパイスカレー専門店「大道CurryChan(だいどう カリーチャン)」。2024年の「沖縄カレーグランプリ」で特別賞を受賞した人気店であり、おもろまち駅から歩いて7-8分の住宅街にあります。
小さなラーメン屋のような店内で、カウンター席が中心とテーブル。カウンターには一蘭みたいな仕切りがあり、ゲストはおひとりさまが殆どです。店のおばちゃんの愛想が良く、満席で忙しいにも関わらず、ニコニコと気さくに話しかけてくれます。
メニュー構成は潔く、定番の「チキントマトカレー」と、その時のタイミングで提供される「その時カレー」のみ。ゲストの殆どは2種類を組み合わせた「あいもりカレー」を注文していました。あと何故かテイクアウト用に「おはぎ」も用意されています。
定番の「チキントマトカレー」。沖縄のカレーらしくスパイスを山ほど用いており複雑な味わい。それでいて辛味が尖っているわけではなく油も控えめで爽やかな味わい。鶏肉もゴロゴロと含まれており、肉そのものに深い調味がなされているのが良いですね。
ターメリックライスにはアメリカのお米を用いているそうで、適度にパラパラとした口当たりでカレーとのバランス感覚が程よい。副菜もたっぷりと盛り込まれており、そのいずれもからスパイスの風味がビンビンに感じられ、食べ進めるたびに食欲が増していきます。
あいもりの「その時カレー」は「アサリのクリーミースープカレー」でした。アサリをブレンダーにかけてクリーミーなスープにしているそうで、全体からアサリの風味が豊かに感じられます。葉野菜もたっぷりと含まれているのが良いですね。副菜のミルキーなマッシュポテトと合わせて食べるとこれまた絶品。
美味しかった。沖縄らしくスパイスを多用したカレーでありつつ、創作的な要素もあり、何度でも通いつめたくなる魔力のあるお店です。「ゴカルナ(Gokarna)」と並んで沖縄ではトップクラスに好きなお店。次回は「おはぎ」もテイクアウトしてみよう。味覚のセンスが抜群に良いので、甘味についても間違いは無いはずです。

食べログ グルメブログランキング


関連記事
カレーって美味しいですよね。インドカレーも日本カレーも大好き。ただしそれほど詳しいジャンルではなく、スパイスマニアには逆立ちしても勝てないので、意外性のあるオススメカレーをご紹介。
カレーにまつわる単語が辞典形式にまとめられ、知っていそうで全く知らないカレーエピソードがたくさん詰まっています。気合を入れてカレーを食べに行く前に目を通してから臨むと楽しさ倍増!

ステーキハウスデイズ (STEAK HOUSE Day's)/小禄(那覇)

旅行者の間ではあまり知られていませんが、地元民からの信頼の厚い古き良き「ステーキハウス スデイズ (STEAK HOUSE Day's)」。テレビでもたびたび取り上げられる人気店であり、小禄駅もしくは武山公園駅から歩いて5-6分ほどの場所に位置します。
店内は所謂カントリー調で、1階・メザニン・2階と3D感覚に溢れた設計です。とは言え席数は50程であり、ステーキハウスとしては小ぶりなほうかもしれません。
ステーキを注文すればプラス500円でサラダバーを付けることができます。キャベツやレタスだけでなく、パパイヤやセロリなど意思をもったラインナップ。サラダバーだけであれば900円で注文できるとのことで、野菜を食べにくるだけに訪れるのもアリかもしれません。ちなみにランチタイムのセットであれば、このサラダバーは自動的に付随するようです。
私は「牛タンステーキ」を注文。メキシコ産の牛肉だそうで、焼肉屋の牛タンとはダンチの厚切りでクソデカサイズ。しっかりした歯ごたえながら咀嚼を進めると柔らかくジューシーで、噛むたびに肉汁がジュワッと溢れます。
〆にサラダバーにある牛スジカレー。カレーそのものとしては中くらいの味わいで、牛スジの量もまあこんなもんかという感じですが、それでも必ず満腹になれるという意味で、納得感のある締めくくりです。
牛タンステーキが2千円強でサラダバーが500円。これだけの牛タンを焼肉屋で食べることを考えれば大変お値打ち。他の正肉も内地に比べると割安で、沖縄のステーキ文化を楽しむに最適なお店です。駐車場もあり空港からも近いので、レンタカーを返す前に訪れると良いでしょう。

食べログ グルメブログランキング


関連記事
寒い季節は沖縄で暮らしているので、旅行やゴルフだけで沖縄に来る人よりかは一歩踏み込んでいるつもりです。沖縄の人ってネットに書き込みしないから、内地の人が知らない名店が結構多いです。
沖縄通を気取るなら必ず読んでおくべき、大迫力の一冊。米軍統治時代は決して歴史のお話ではなく、今の今まで地続きで繋がっていることが良くます。米軍の倉庫からかっぱらいを続ける悪ガキたちが警官になり、教師になり、ヤクザになり、そしてテロリストへ。沖縄戦後史の重要な事件を織り交ぜながら展開する圧巻のストーリー構成。オススメです。

アルカション(ARCACHON)/目黒

目黒駅から歩いて5-6分、杉野服飾大学方面へ向かう静かな住宅街に位置する「アルカション(ARCACHON)」。漫画「美味しんぼ」90巻「感動の多い料理店」で紹介されたことで耳目を集めたフランス料理店です。
一軒家レストランのような佇まいであり、アットホームな雰囲気。感じの良いご夫婦がニコニコと出迎えてくれ、リラックスできる環境です。
酒は安く、グラスシャンパーニュが1,280円。グラスワインも千円前後のものが殆どで、ボトルのワインも1万円を切るものが主力です。もちろん何万円もする高級ワインの用意もあります。
アミューズはシラウオを揚げたもの。サッと揚げられ、淡い甘みとほのかな苦味が泡にピッタリ。アスパラソバージュは野生的な緑の香りが鮮烈です。
続いてウニのムースとオマール海老。これはめちゃんこ旨いですねえ。写真からは見え辛いですがオマールがゴロゴロと気前よく組み込まれており、ウニの濃厚な甘みとクリーミーなコクが甲殻類の力強い旨味と溶け合います。コンソメのジュレからは透明感のある塩気が感じられ、全体を爽やかに整えます。
自家製のスモークサーモン。サーモンからはスモーキーな香りが感じられ、しっとりとした口当たりを楽しみます。程よく旨味が凝縮されており、ホワイトアスパラガスの土っぽい味覚と良く合う。
パンたちは王道の味わいで、上質なバターもたっぷり用意してくれリッチな気分です。
お魚料理は甘鯛とホタテを組み合わせたひと品。甘鯛は鱗をパリッと焼き上げ、香ばしさとほのかな塩気が際立ちます。身はふっくらと甘く、鱗のクリスピーな歯ざわりがコントラストを生む。ホタテはサっと焼かれており、濃厚な甘みと弾力のある食感が堪りません。
メインはエゾジカ。お肉はモモを用いておりシットリとした口当たり。赤身の濃厚な旨味と繊細な甘みが際立ち、甘酸っぱい赤ワインソースに良く合う。仄かにミントの風味が感じられるのも面白い。野趣と洗練が融合した傑作です。
お口直しはヨーグルトのひんやりしたやつ。上質な酸味が味蕾を優しく撫でていきサッパリとリフレッシュ。薬草っぽい香りが取れるのもオシャレです。
デザートはフォンダンショコラを選択。表面はしっとり中はトロトロ。濃密なカカオの香りと甘みが口いっぱいに広がります。白コショウの風味も感じられ遊び心のある味覚。クラシックなフランス料理の締めにふさわしい濃厚なひと品です。
ハーブティーとお茶菓子でフィニッシュ。ごちそうさまでした。

以上のコース料理が1万円ほどで、そこそこ飲んでお会計はひとりあたり1.5万円。芯のある上質なフランス料理を楽しんでこの支払金額は実にお値打ち。こういった哲学のある真っ当なフランス料理店は大好きだ。

食べログ グルメブログランキング


関連記事
「好きな料理のジャンルは?」と問われると、すぐさまフレンチと答えます。フレンチにも色々ありますが、私の好きな方向性は下記の通り。あなたがこれらの店が好きであれば、当ブログはあなたの店探しの一助となるでしょう。
日本フレンチ界の巨匠、井上シェフの哲学書。日本でのフレンチの歴史やフランスでの修行の大変さなど興味深いエピソードがたくさん。登場する料理に係る表現も秀逸。ヨダレが出てきます。フランス料理を愛する方、必読の書。

魚市(うおいち)/天王寺

天王寺駅すぐのアポロビル地下2階に位置する老舗の海鮮居酒屋「魚市(うおいち)」。1943年に魚屋として創業し、1972年に当店として新たな扉を開きました 。軒先には生簀があり、その日の自慢の魚介類が泳いでいます。
店内は結構広く、カウンター席にテーブル席、座敷の個室も用意されています。スタッフたちは和気藹々とした雰囲気で、軽口を叩き合いながら楽しそうに働いています。従業員の仲が良い店は大体良い店だ。
私は「店長おまかせお造り定食」を注文。1,800円でお造りの盛り合わせにブリカマの煮付け、潮汁に小鉢とゴハンとお漬物が付くとは天王寺の奇跡と言えるかもしれません。
お造りの盛り合わせ。その日の美味しい所を上手く見繕ってくれます。中でもマグロは居酒屋のランチのレベルを超越しており、強く記憶に残りました。
ブリカマの煮付け。これは果たしてカマなのか?と思うほど上手く骨を取り除いてくれており食べやすい。脂がたっぷり乗り、ほろほろと崩れる柔らかさに煮上げられています。甘辛いタレがブリの脂と絶妙に絡み、ゴハンが進むのなんのって。
白ごはんもきちんとしたもので、お造りとブリの煮付けのお供に最適。今日は糖質オンで行こう。
潮汁は魚の頭や骨から取った出汁をとっているようで、透き通っていながらも濃厚な味わい。魚の甘みと旨味が溶け出し、ほのかな塩気との絶妙なバランスを奏でます。
お漬物も恐らく自家製で実質的な味わい。小鉢はひじきの煮物。ほろ苦い風味と優しい甘さが、お造りの鮮烈さや煮付けの濃厚さを引き立てる名脇役。
以上の定食が1,800円と大変お値打ち。こうなってくると3,500円の「DXお造り定食」も気になってくる。「スタンドふじ」「スタンド 富(とみ)」にせよ、天王寺は謎に海鮮系の居酒屋が充実しており魚食が捗る。次回は夜にお邪魔したいと思います。

食べログ グルメブログランキング


人気の記事
「東京最高のレストラン」を毎年買い、ピーンと来たお店は片っ端から行くようにしています。このシリーズはプロの食べ手が実名で執筆しているのが良いですね。写真などチャラついたものは一切ナシ。彼らの経験を根拠として、本音で激論を交わしています。真面目にレストラン選びをしたい方にオススメ。

もつ焼き ひろや/目黒

目黒の権之助坂を下り、目黒川と目黒通りの交差点近くの「もつ焼き ひろや」。私の推しの鰻屋「うなぎと食事処 めぐろ大黒屋」の大通り側に位置します。店員がエプロンを外して軒先でタバコをふかしているのがクールです。
店内は賑やかな大衆居酒屋といった風情であり、厨房を取り囲むカウンター席にテーブルもいくつか。おひとりさまからグループでの飲み会にも幅広く対応しています。
飲み物は安くビールは500円とか600円とかだったっけな。焼酎や日本酒も用意されており、とりわけ日本酒がお値打ちに感じました。
牛もつ煮込み。大鍋でじっくり煮込まれた濃厚なひと品で、ハチノスやホルモンなど多彩な部位がゴロゴロ入っています。調味は味噌ベース。やや臭みはありますが、牛もつ煮込みとはこういうのがいい。
おしんこ。キュウリと大根、ニンジンが主力であり、浅漬けのシャキッとした食感が特長的。ほのかな塩気と酸味が箸休めに最適。380円ながら質も量も中々のものです。
酢もつ。モツを軽くボイルし、酢でさっぱりと味を調えます。やはり多少の臭みは感じられますが、これだけ入って380円という価格設定を考えるとありよりのありです。
「はらみユッケ」はタレ味で注文。低温調理で仕上げたハラミは、美しい肉色が見た目から美味しい。ムチムチとした弾力が心地よく、こちらは臭みは一切なし。下手な焼肉屋のユッケなんかよりも全然レベルが上です。
串焼きに入ります。まずは上タンとハツ。タンは思いのほか上質で、表面に軽い焦げ目をつけつつ、中心はしっとりジューシー。噛むほどに濃厚な肉の甘みと香ばしさが広がります。ハツはコリッとした弾力ある食感とクセのない味わいが心に残りました。
厚揚げ。酒場の定番たる味覚であり、たっぷりのネギが嬉しい。そういえば当店は全体的にネギの使い方の気前が良い。
うずら。こちらも酒場らしいひと品であり、卵好きには堪らない一本です。あと、この串焼に付随する赤くて辛いのなんだろう。見た目ほど辛くはありませんが、後を引く悪魔的な旨さがあります。
ピーマンだんご。粗挽きのもつ入りダンゴを濃厚なタレでじっくりと焼き、シャキっとしたピーマンと共に楽しみます。肉ってミンチにしただけで何で美味しくなるのだろう。
以上を食べ、軽く飲んでお会計は4千円強。目黒での飲み食いという意味では良心的な価格設定であり、何より予約ナシにフラっとお邪魔できるのが凄くいい。週末は15時オープンと使い勝手抜群。目黒川沿いのお散歩ついでに是非どうぞ。

食べログ グルメブログランキング
関連記事
目黒は焼鳥やトンカツ、カレーにラーメンと生活に密着した飲食店が多く、そのいずれのレベルも高い。地味ですが豊かな食生活が約束されている街です。
市や区など狭い範囲で深い情報を紹介する街ラブ本シリーズ。2015年の『目黒本』発売から約4年の年月を経て、最新版が登場!本誌は目黒に住んでいる人や働いている人に向けて、DEEPな目線で街を紹介するガイドブックです。