ザ・カフェ (The Cafe)/ハイアットリージェンシー大阪

「ハイアットリージェンシー大阪」の朝食会場「ザ・カフェ (The Cafe)」。私は騒がしい家族連れと食事を共にするのが苦手であり、それを避けるためにもクラブラウンジで食事を摂るようにしているのですが、コロナか何かでクラブラウンジでの朝食提供が休止されてしまい、クラブラウンジ宿泊者や上級会員であってもごちゃ混ぜ空間へ押し込まれることに。惨劇の始まりです。
広い窓から太陽が入り込み素敵な空間なのですが、客層はショッピングモールのフードコートさながらであり完全にピンチケ現場。子供たちは奇声を走り回り、それを注意するつもりのママのヒステリックな金切り声のほうがもっとうるさい。
ビュッフェ台付近は広々としており、動線設計は悪くありません。ところでいつも不思議なのですが、どうしてホテルのビュッフェでは絶対に食べきれない量を一度に盛り付ける連中が多いのでしょうか。回数制限や時間制限があるならまだわかりますが、時間無制限の食べ放題でどうしてそのような行動に移すのか理解に苦しむ。そもそもこまめに取りに行った方が適切な温度帯を維持できるので美味しく楽しめると思うのだけれど。
食事の内容は洋食が支配的で、和食についてはゴハンと味噌汁とちょっとした小鉢・焼魚がある程度です。
さて、卵料理は注文するとその場で調理してくれるのですが、「本日のオムレツ」が何とトリュフ入りであり、トリュフオイルではなくモノホンの黒トリュフが入っています。ホテルの朝食オムレツとしては目を瞠る美味しさであり、やはりトリュフには災いを鎮める不思議な効力があるのだ。
シャルキュトリも中々の味わいで、サーモンの品質も上々。そう、食事そのものの品質は悪くなく、スタッフも動きも如才ないので、やはり「上級会員もクラブフロア客もセールで訪れた一見客も皆おなじ空間」というコンセプトに無理があるように感じました。

瀬良垣のハイアットはリゾートホテルなので子連れが幅をきかせる状況もある程度は仕方ありませんが、当館は大阪市にあるビジネス利用客も多いシティホテルである。コロナであってもクラブラウンジを開けろとまでは言いませんが、同一空間であってもせめてロープでエリアを分ける工夫ぐらいあるでしょう。

この後、私は数日を不機嫌に過ごした。

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「東京最高のレストラン」を毎年買い、ピーンと来たお店は片っ端から行くようにしています。このシリーズはプロの食べ手が実名で執筆しているのが良いですね。写真などチャラついたものは一切ナシ。彼らの経験を根拠として、本音で激論を交わしています。真面目にレストラン選びをしたい方にオススメ。