リビングルーム(The Living Room)/ハイアット リージェンシー 箱根 リゾート&スパ

「ハイアット リージェンシー 箱根 リゾート&スパ」のロビーラウンジ?オールデイダイニング?ホテルの料飲施設としてはちょっと変わった位置づけの「リビングルーム(The Living Room)」。
日中はビジターに対してアフタヌーンティーなどの提供があるようですが、朝と夕方から夜にかけては宿泊者専用施設になります。加えて夕方から夜にかけてはアルコールを含めたドリンクが無料で提供され、宿泊者であれば分け隔てなくジョインできるというのは珍しいシステムです。
グローバリスト(上級会員)にはスナックが提供されます。また、無料で提供される飲み物についても専用のメニューが用意されており、ほほう、あの人とあの人とあの人はグローバリストなのだね、君たちは仲間だ、的な親近感が芽生えました。
ここからは有料のお食事メニュー。「ニース風サラダ」なのですが、ビュッフェ台から盛り付けただけのような、やる気のないプレゼンテーションです。税サを含めると3千円近い価格設定であり、これはない。無理。
スペシャリティの「国産ビーフバーガー」もイマイチ。いやもちろんハンバーガーとしては普通に美味しいですが、ホテルのダイニングで3千円のクオリティではありません。ハイアットリージェンシー京都のオールデイダイニングを見習って欲しいところです。
しかしながら、「アジフライ サラダ添え」はべらぼうに旨いです。突然どうしたんだ、と、心配になるほどのクオリティの高さであり、大げさでなく人生で一番美味しいアジフライでした。
ところで、この空間は開放的なつくりで暖炉もあって相当にイケてるのですが、客層には難しい部分がありますね。3世代の家族連れが多く、10人近い団体客が何組かおり、数は力だとばかりにめちゃくちゃうるさい。子供たちが奇声をあげながら走り回っても放置。ハコはスタイリッシュですが、ゲストは田舎の巨大温泉旅館の団体客と大差ありません。20代のカップルが頑張って泊まりに来ると絶望すること間違いなし。もちろん当館に責任は無く、箱根という街はそういうもんだと割り切って訪れる必要があるでしょう。

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「東京最高のレストラン」を毎年買い、ピーンと来たお店は片っ端から行くようにしています。このシリーズはプロの食べ手が実名で執筆しているのが良いですね。写真などチャラついたものは一切ナシ。彼らの経験を根拠として、本音で激論を交わしています。真面目にレストラン選びをしたい方にオススメ。