はじめの一歩/博多駅

九州を代表する郷土料理「ゴマサバ」をご存じですか?魚の種類ではなくゴマダレで調味したサバのことであり、私の好物トップ100にランクインする食べ物です。その「ゴマサバ」が看板料理の人気店がココ「はじめの一歩」。JR博多駅から徒歩5分の好立地。
店内はかなり広く、元気な海鮮居酒屋という印象。見たところ全席個室または半個室であり、靴を脱いで掘りごたつにあがる形式です。夜は30名を超える宴会もできるそうな。
注文後10~15分ほどを要して(結構時間かかる)、「ごまさば定食」が到着。2,178円と中々の価格設定ですが、これだけの皿数であれば妥当な価格設定でしょう。ちなみに平日の刺身定食などは千円かそこらです。
スペシャリテの「ゴマサバ」。養殖に頼らず天然の魚を提供するために、独自の仕入れルートや漁師と直接のつながりを持っているそうで、なるほどそう聞くと大変上質なサバのように感じます。トロットロに脂が柔らかく魚の味が濃い。ゴマやネギなどの薬味がたっぷりなのも嬉しいです。
天ぷらかメンチカツかを選ぶことができ、私は天ぷらをチョイスしたのですが、これはまあ、居酒屋の天ぷら味ですね。ここで食べる必要は無かったかも。次回はメンチカツを試してみよう。
右の「里芋唐揚げ」も名物料理だそうで、なるほど天ぷらに比べると勢いよく揚がっており味も濃い。炭水化物ながらビールが欲しくなる味覚です。左の明太子は添加物を使わないで仕込んだものだそうで、ヘンに塩辛くなくクリアな味わいです。ご飯一膳じゃ足りないオカズ配分ですが安心して下さい、ゴハンのおかわり無料です。
おきゅうとやお漬物、
茶碗蒸しなども付いてきます。が、これはまあ、ランチのオマケ味ですね。茶碗蒸しが妙に冷めていて、私の心も冷めました。
出汁茶漬け用のお出汁も用意してくれます。アツアツのゴハンにトロトロのサバを並べ、たっぷり残ったタレと薬味を全てぶっかけ、ひたひたとお出汁を注ぐ。至福のひと時。
終わってみれば「ゴマサバ」しか記憶に残りませんでしたが、だからこその看板料理と言えるのかもしれません。今度は夜に来て、単品のゴマサバをアテに酒でも飲むこととしよう。

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