UOKIN PICCOLO (ウオキンピッコロ)


外食する際は入念にネット上の情報を精査し、きちんと予約を入れてからお邪魔するのが私の芸風なのですが、この日は終了時間の読めない用事が入っていたため、ノープラン・ウォークインでのチャレンジ。案の定、目星をつけておいた3店舗には秒で断られました。
4軒目はコチラ。おや、UOKINとはあの費用対効果抜群の魚金のこと?加えてPICCOLOとあり、どうやら魚金のイタリアンバージョンのようです。
19:30とピークタイムにお邪魔したにも関わらず、奥の着席スペースをご用意して頂けました。このスペースは半畳ほどの実に窮屈な空間なのですが、半個室のように不思議と落ち着く雰囲気。
プレミアムモルツで乾杯。グラスやサーバの清潔さ、ならびに注ぎ方も文句なし。あまりに美味しく秒で飲み干してしまいおかわりだ!
コペルトは410円と、客単価の割に結構高いのですが、その請求額に見合うレベルの高さです。いずれもパンも美味しく、また、野菜やハーブがみじん切りにされ炒められオイル漬けにされたタレが抜群に美味しい。
バクダンサラダ。種々の葉物野菜やナッツが入り乱れ山盛りに盛り付けられます。素朴で実直。ちょっとした苦味が大人の味わいです。ただし他のメニューに比べてやや割高か。
6種のカルパッチョ盛り合わせ。12時から時計回りにタコ、マグロ、ハマチ、サーモン、タイ、中央は牡蠣です。これだけの量でお値段たったの980円。魚金グループの面目躍如。そのカリテプリは月島の魚仁に迫るほどです。
真鯛のカマのハーブ焼き。これもヘタなスーパーで買って自宅で調理するよりも安くつくのではあるまいか。強い塩気とたっぷりのハーブが食欲をそそり、付け合せの風味もなかなかのもの。加えて可食部が結構多いのが嬉しかった。
白のグラスワインは3種。私はソーヴィニヨン・ブランを頂きました。恐らく1杯500円かそこらであり、元気いっぱいの料理を気軽に飲み食いするには充分な品質です。
「シラスとオクラのアーリオオーリオ からすみのスパゲッティ」。こちらの味わいは中くらい。ビジネス街のパスタランチ1,000円のパスタ味です。からすみなど見る影もありません。とはいえボリュームはたっぷりであり、夜の飲み屋で1,080円で出していることを考えれば素晴らしい企業努力でしょう。

以上を2人で食べ、私は3杯、連れは2杯飲んで8,000円を切りました。サク飲みにはちょうど良いバランス感覚です。大人数でお邪魔してもっと色々注文すれば、さらに満足度は上がることでしょう。

「あたし、お金、ちゃんと払います!」と20代半ばの女の子。若いのにしっかりしてるねえ、最近ろくでもない女の話ばっかり聞くから心が洗われるよ、とからかうと、「うやむやにして、後に引き摺るのが嫌なんです。『ああ、なんであの時、しらばっくれて食い逃げしたんだろう』って、あとあと恥ずかしくて叫びたくなる」とのこと。けっきょく私がいくら頂戴したかはご想像にお任せします。


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十年近く愛読している本です。ホームパーティがあれば常にこの本に立ち返る。前菜からドルチェまで最大公約数的な技術が網羅されており、これをなぞれば体面は保てます。

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