チーズをめぐる冒険 vol.10~24歳のキムタクの魅力を覚えているか?~


朝起きると知らないおばさんが掃除に来ていました。つくづく自分の家に他人が立ち入ることに抵抗がない人たちなんだなあと感心。

一昨日の説明ではプロニートが家にいる
とのことだったのですが見当たらないので、仕方なしに家政婦に鍵を渡しチェックアウト。ううむ、アーバン。新しい人間関係の誕生である。
結局、この街に見所を探し出すことはできず、最後まで好きになることはできませんでした。
ディジョンではUBERも全く使い物にならない。残念な気持ちを抱えながらこの街に別れを告げます。
そしてやはりTGVは時間を守らない。どうして普通のことが普通にできないんだ。300m/h超のTGVとかコンコルドなどは全然要らなくて、もっとゆっくりでいいから定時性を確保して欲しい。

もっと言うと、フランスで原発とかほんとやめてほしい。どうして水回りやドアの鍵でさえまともにこなせない国民が、科学史上最高難度とも言える核システムに手を出すのか。
パリに到着。フランスの辞書にバリアフリーという概念は載っておらず、トランクを転がす旅行者にとっては地獄の造りとなっています。地下鉄で乗り換えするだけで全精力を使い果たしてしまうこと必至。そこで活躍するのがUBERです。
指定したところまで迎えに来てくれ、荷物の上げ下げもなく乗り換えも無く本当に快適。しかもたったの10ユーロ。電車だとふたりで4ユーロ弱。この快適性を数百円の差額で買えるのは最高にお値打ちです。タクシーという手段も考えられますが、価格体系が不明瞭だし遠回りされるかもしれないし、手荷物1個につき数ユーロという納得のいかないオプション料金がかかるのでオススメはできません。
オペラ座すぐ近く、日本の旅行会社が運営している「旅ステーション」へ。現地発着ツアーや自転車の貸し出しを行っているのですが、私は「荷物預かりトランクひとつ10ユーロ」を例年活用しています。買い物した後にここでスーツケースを受け取り、その場で最後のパッキングすることができるのですごく便利です。
最後の食事は大人気のチーズとシャルキュトリの専門店へ。切って出すだけの無調理というコンセプトが面白かった。
グランドフィナーレとしてギャラリー・ラファイエットで買い物、しようとしたのですが、ほとんど何も買いませんでした。最近本当に物欲が無くなった。旨い飯と酒さえあればそれでいい。
自分のために買ったものは本2冊だけ。ゴー・ミヨとミシュラン。これに基づき来年の計画を立てます。

ゴー・ミヨは日本ではあまり知られていませんが、フランスではミシュランと同等に重要視されているグルメガイドです。ゴー・ミヨのほうが、味に重点を置いており、手軽なお店もたくさん掲載している印象です。今年12月にはいよいよ日本版が発売予定!

あれよあれよと言う間に飛行機に乗り込み、ロシア上空にてネットを繋ぎ、今、当記事を書いています。機内は作業に集中できる。時差ボケ対策も含め、ほとんど眠ることなくひたすら今回の旅の思い出を書き連ねています。
機上のネットが繋がらない時間帯にのみ、この映画を見ました。これは恐らくゴードン・ラムゼイをモデルとしているのでしょう。グラン・メゾンの舞台裏であるキッチンが臨場感たっぷりに描かれています。

きちんとしたレストランの厨房では「5番テーブル!トイレ行ったぞー!ストーップ!ストオーーップ!作業やめ!」のようなやり取りが本当に行われていると聞いていたので、当作品の描写も極めてリアルに感じました。

とにかくシェフのブチ切れっぷりが心から面白い。アーティスト気質の料理人って本当に多いですよね。それにしても、一部の料理人はどうしてこうミシュランだの食べログだのと他人の評価を気にするのでしょう。美味しくて気持ちの良いおもてなしを納得感のある値段で提供できれば自然と客は増えるのに。ファンが増えてそれなりに利益が出ればそれでいいじゃん。

ところで、ミシュランの星について。昨年のフランス旅行においても似たようなことを書いたかもしれませんが、フランスにおけるフランス料理に対するミシュランの評価はやはり信頼できると確信しました。無星と1ツ星、2ツ星、3ツ星に歴然とした差を感じます。仮に自分の好みじゃないとしても、その評価には納得感を得ることができる。

日本におけるフランス料理に対するミシュランの評価も同じ印象ですが、他方、日本におけるその他の料理については基準がよくわからず納得感もないのであまりアテにしていません。

今回の旅行も本当に良く食べた。フランスはやっぱり食材が豊かだなあ。3ツ星クラスの料理店についてはフランスも日本も大差ありませんが、無星の何でもない飲食店の最低レベルに関して言えば、フランスは日本を凌駕しているように結論付けています。無名のパン屋やレストランが大盛況で、そのいずれにおいてもガッカリする確率が極めて低い。彼らの豊かな食生活には羨望やみ難く憧憬は募るばかりである。よし、来年もまた来るぞ。

ちなみに妻はロンバケを一気見してました。チラチラ横目でスクリーンが見えるのですが、うーん、やっぱしキムタクかっこええ。あの頃彼は24歳なのか。最近のキムタクは何をやってもキムタクで色がはっきりとしてきましたが、当時のキムタクは無垢でそれはまた別の魅力もありますね。ワインと同じだ。



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