ヤミーズ 旧ヤム邸 (yammy's)/六本木

「ゼロワンカレーA.o.D(ZERO ONE CURRY)」など大阪スパイスカレーの東京進出が勢いづいています。「旧ヤム邸」グループも東京を開拓し始め、下北沢は連日の大行列だそうですが、ここ六本木店は通し営業で来店客がバラけるからか、上手くすれば待ち時間はゼロです。日比谷線に直結したヒルズの飲食店街にあり便利な立地です。
店内は15席ほどの小さなお店なのですが、平日夜に訪れるともうガラガラ。六本木のみんなたち大丈夫そ?ここ、大阪では超人気の行列店なんだよ?ちなみに私は梅田の「旧ヤム鐵道(キュウヤムテツドウ)」にお邪魔したことがあり、小一時間並んだ記憶があります。
私は全ツッパの「あいがけカレー4種」を注文。1,750円のところ、ルゥ大でお願いしてプラス300円です。梅田の「旧ヤム鐵道(キュウヤムテツドウ)」では1皿に全てのカレーを流し込むスタイルで、味が混ざってしまい何やわからんという印象でしたが、当店ではフレーバーごとに器を分けてくれるのが嬉しい。
付け合わせは葉物野菜を中心としたサラダにピクルスなどなど。トマト風味に煮込んだものもありました。チキンには下味がしっかりとついておりスパイシーで美味。これだけ単品で追加注文できれば良いのに。今度聞いてみようかな。
こちらは「こんがり焼きとうもろこしの鶏キーマ」。とうもろこしの甘さが活きたマイルドな味わい。それでもスパイスはしっかりと跳ねています。
「林檎と大根の鯖ペッパーポークキーマ」は問題作と評すべき組み合わせであり意欲的な味覚です。サバのザラっとした舌ざわりから来る余韻が面白く、キーマカレーの新機軸と言えるでしょう。
「くずし豆腐のシビ辛牛豚キーマ」はカレーという料理のスコープを逸脱しており、中国料理のカレー風味といった方向性。実山椒がガリっと入っており、麻婆豆腐的な痺れと辛みを楽しむことができます。
こちらは「完熟トマトとテンペのごろごろ夏野菜カレー」。仄かに甘くトロピカルな味わい。「テンペ」とはインドネシアの大豆発酵食品だそうで、お肉の代用品として注目されているそうです。
ライスは玄米・ターメリックライス・スパイスライスから選択することができるのですが、残念ながらスパイスライスは欠品。どうしてもスパイスライスな方は早い時間にお邪魔しましょう。ちなみに玄米そのものは一般的な玄米であり、カレーほどの主張は感じられませんでした。
オマケにスープ状のカレーも付いてきて、和風のお出汁にスパイスがきかせたような独特の味わい。他のカレーや玄米に混ぜ込むことを店員は推奨していましたが、私は混ざって味がぼやけることを嫌うので、そのまま味噌汁のように頂きました。これはこれでありよりのありです。
以上を食べて2,050円。カレーでの一食という意味では高価ですが、ルゥ大で注文したことも含めかなりのボリューム感であり、全一に迫る美味しさであることを考えると妥当な価格設定と言えるでしょう。三田の「ゼロワンカレーA.o.D(ZERO ONE CURRY)」も含め、今後の大阪スパイスカレー界隈の動向に注目です。

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