コンラッド東京(Conrad Tokyo)/汐留

ヒルトングループにおける最高級ブランド「コンラッド東京(Conrad Tokyo)」。汐留の「東京汐留ビルディング」の28階から37階に入居しします(写真は公式ウェブサイトより)。ちなみに計画当初は日本初の「セントレジス(The St. Regis)」が入居する予定だったのですが、色々あって頓挫した経緯があります。これ豆な。
私はヒルトンのダイヤモンド会員様なので最上階のエグゼクティブラウンジにてチェックイン。なかなか混みあっていたようで、15時ピッタリのチェックインタイムまで入室することはできませんでしたが、ラウンジでゆっくりさせてくれるので苦痛を感じません。
我々はベイビューのお部屋にご案内頂きました。幾何かの追加料金でより上級のお部屋へと変更可能との打診があったのですが、当館はデフォで48平米は確保している広めホテルなのでそのままで。無料で気前よくどんどんアップグレードしてくれるハイアットとの姿勢の違いを感じます。
お部屋は広く高級感があるのですが、2003年開業とそれなりの歴史を誇るので、どことなく古臭さを感じます。テレビとDVDプレイヤーに懐かしみを感じる。
ベッドにはキューキュー無くアヒルとコンラッドベアが用意されており、「連れて帰ってやってくれ」との置手紙がありました。何とも心和む演出です。
客室の天井は高く、また全面が窓となっているので眺望は抜群。窓際に沿った部分は全てソファになっているのも気持ちよい。他方、ワーキングデスクのイスは割にフニャフニャしたタイプで好みは分かれるかもしれません。
窓からの眺望。眼下に浜離宮を一望することができ、外国人旅行者歓喜の景色でしょう。遠くにはレインボーブリッジやお台場のフジテレビも確認することができ、頑張れば糸電話できるかもしれません。
ウェットエリアとベッドルームを隔てる壁もガラスであり、古いホテルにありがちなスケスケ仕様です。もちろん入浴中は電動でブラインドを下げることができます。
最近のホテルはどんな高級であってもSDGsを盾にアメニティがディスペンサー方式に変わってきているのが残念。もちろんそれはそれで構わないのですが、その分のコストが支払代金に反映されていないのは納得がいきません。ドライヤーはレプロナイザーでした。
バスタブと少し離れた位置にシャワールームがあります。バスタブに移動するまでに床がビタビタに濡れちゃう動線が少し困る。
トイレはガラス戸で仕切られているものの、誰かが入浴中は使用を躊躇う間取りです。そういう意味で、当館は良くも悪くもきちんとした関係性の男女でないと過ごしにくい設計と言えるでしょう。
クローゼットはオーソドックスなスタイルで広さも充分。ハンガー類がドッシリとしており高級感があります。
ミニバーや冷蔵庫の内容物も豊富なのですが、当然に目を剥くような価格設定です。もちろんネスプレッソやミネラルウォーター、お茶類は無料です。
共用施設に参りましょう。フィットネスセンターは結構凝っていて、ランニングマシンだけでなく筋トレ機器が充実していました。
プールは都心のホテルとしてはきちんと25メートルを確保しており素晴らしい。またコースロープもしっかりと張られており、ガチ泳ぎ勢と子供の水遊びエリアが明確に区分されているのが嬉しかった。
18-20時はエグゼクティブラウンジにてカクテルタイムが開催されます(以上の3枚の写真は公式ウェブサイトより)。ちなみにエグゼクティブラウンジは二手に分かれており、お勧めは何と言っても海側です。
スパークリングワインはシャンパーニュではなくクレマンなのが残念。数年前に比べてラウンジにシャンパーニュを置くホテルは本当に少なくなりました。貧困ジャパンと言われて久しいですが、個人的には世界中が貧乏臭い方向に向かっている気がします。他方、ビールにコエドが用意されているのは珍しい。
また、カクテルタイムのスナックとは言え中々に手が込んでおり、「グランド ハイアット 東京(Grand Hyatt Tokyo)」に比肩する充実度合いです。野菜からタンパク質まで豊富に取りそろえられており、少食な方であればコチラで夕食を済ますことができるでしょう。
朝食はオールデイダイニングの「セリーズ(Cerise)」で摂ることも可能なのですが、エグゼクティブラウンジだと特別メニューもあり料理の種類こそ少ないものの質は上との情報を得ていたので、当ラウンジで頂くこととしました。
左の卵料理がラウンジでの特別料理であり、スクランブルエッグにアオサを練りこみトロリとした餡をかけ、ウニをトッピングします。なるほど豪華にして美味なるひと皿であり、ラウンジを選んで良かった。
また「セリーズ(Cerise)」の朝食を見たわけではないので何とも言えませんが、ラウンジ朝食の割にラインナップは豊富であり、和の料理も充実していました。私は結局どこで食べてもサラダとシャルキュトリ、スモークサーモンぐらいしか食べないので、静かな空間がいちばんなのかもしれません。
食後はもう一度プールでひと泳ぎして、13時までのレイトチェックアウトだったのでもう少しお部屋でゴロゴロ。「風花(かざはな)」での食事を含めるとちょうど24時間の滞在であり、とてもゆっくりと過ごすことができました。

ヒルトンのまた別の上級ブランド「ROKU KYOTO LXR Hotels&Resorts(ロク エルエックスアール)」も良かったですが、流石にコンラッドも素晴らしいですね。次回、関西に滞在する際は「コンラッド大阪」と「ヒルトン大阪」をハシゴしてみようかしら。

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「東京最高のレストラン」を毎年買い、ピーンと来たお店は片っ端から行くようにしています。このシリーズはプロの食べ手が実名で執筆しているのが良いですね。写真などチャラついたものは一切ナシ。彼らの経験を根拠として、本音で激論を交わしています。真面目にレストラン選びをしたい方にオススメ。