ブラジル食堂/名護(沖縄)

ナゴパイナップルパークの手前にある印象的なファサードのレストラン「ブラジル食堂」。この写真を見てピンと来たアナタは恐らく30~40代。そう、ケツメイシのアルバム「ケツノポリス9」のジャケ写の地点です。
派手派手なエクステリアからは一転、店内は伝統的な沖縄そば屋のような誂えです。しかしながらズラリと並ぶブラジル代表のサイン入りユニフォームが圧巻。なんでも店主のご両親がブラジル移民関係だそうです。
こちらは日本人のサインコーナー。「ケツノポリス9」もバッチリ置いてありました。ちなみにケツメイシはアルバムを出すたびに首里城やらブラジル食堂やら沖縄関連でジャケ写することでも有名です。
メニューは表面が沖縄そば関連、裏面がブラジルフード関連という立てつけであり、せっかくなのでブラジル料理を攻めましょう。こちらは「ポルコ・アサード」。ブラジル風の焼豚定食です。1,300円。
肉は沖縄そばで良く見かける三枚肉。一旦ガリっと焼いた後に、トマト風のソースで追っかけて煮込んでいるのでしょうか。醤油の風味も感じられ、沖縄とブラジルと日本の邂逅といった料理です。
小鉢(?)の「パステウ」。プクーと膨らんだパイっぽい食感であり、ちょっとしたおやつのような位置づけでしょうか。
こちらは「ガリンニャ・アサード」。ブラジル風の焼鳥です。1,300円。調理や味付けは豚肉と同じでしょうか、肉質と脂こそは違えど似た方向性を感じる料理です。付け合わせの麺とタレを混ぜ合わせて食べると雑な感じで実に旨い。
デザートはココナッツのプリンでしょうか。そのへんのココナッツ風味のデザートとは一線を画し、ココナッツの繊維を感じるザキザキした食感。南国の深みのある味わいを感じました。
ブラジル系の定食はそれぞれ1,300円。ちなみに沖縄そば系のメニューは700円前後であり、何度も通い詰めて全制覇したい楽しさがあります。事前に予約しておけばローストチキンなども用意してくれるようで、名護に長期滞在する際には是非どうぞ。
ところで「ブラジル移民」と言えば脊髄反射で思い出すのが垣根涼介「ワイルド・ソウル」。日本政府に半ば騙されてブラジルに移民し、こんなはずじゃなかったと末裔たちが日本に対して復讐に燃える快作。一見小難しそうですが純粋なエンタメであり、時間を忘れて上下巻読み終えてしまいました。超面白い。

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