アバスク/表参道

バスク料理の店。ミシュラン一ツ星。

バスク地方とはスペインの北端、フランスとの国境にある自治州。ラテン系ともゲルマン系とも似つかない、孤立した言語「バスク語」を固有の言語とする、文化的に特殊な地域です。バスク語は「悪魔も逃げ出す」ほど習得が難しい言語だそうですよ。

ちなみに、スペインのサッカーリーグでは一度も二部に降格したことがないチームが三つだけあって、レアル、バルサ、そしてバスクのアスレチック・ビルバオです。しかもビルバオは他のチームのように外人を獲得したりせず、スペイン人すらも使わないバスク人だけのチーム。なんだかカッチョエエですな。

タパス三種。
 サバのマリネ。新鮮で美味しい。
 スペイン風オムレツ。オムレツというよりも上の生ハム?のインパクトが強かった。
 生ハム。これはとんでもなく美味しかった。脂がうまい、脂が。
 パンはモソモソしててイマイチ。
 前菜はマグロのカマのプレッセ(テリーヌ)。カマというと醤油やみりんで荒々しく煮込んだものを想起しますが、こちらはさっぱりと、かつ、魚の味を前面に引き立たせる調理でとても気に入りました。
 シャンピニオンのスープ。名前を聞いただけで美味しいに決まっている。
 メインはバスク豚のロースト。大した調理じゃない(といったら失礼かもしれませんが)のに、驚くほど美味。肉がうまい。直線的な味わい。色々考えた末、これが一番美味しい調理だとシェフが判断した一皿なんだと思いますたぶん。
 こちらのパンはザクザクとした歯ごたえで美味しかった。
 デザートはガトーバスク。クッキー生地にカスタードクリームとダークチェリーを詰めて焼いたもの。美味しいのですが、手前のバニラアイスのコクがすごくて美味しくて、そちらにばかり目がいってしまいました。
お茶菓子も頂き大満足。あ、コーヒーまですごく美味しかったです。
ちなみに連れから本命チョコを頂きました。これを買うためにわざわざサンフランシスコまで買いに行ってくれたんですって。

久しぶりにお会いするかなり歳の離れた女性との食事だったので、お会計の段になり、当然に私が支払おうとしたのですが、「今日は私が払うと決めていた」と宣言し、私から伝票を奪い取りご馳走して下さいました。もう、なんかね、涙が出そうなほど嬉しかったですその心意気。カッコエエ。素敵な大人の女性になったなぁ。そうとは知らず、昼間っからカヴァカヴァ飲んで申し訳ない。

その後はセルリアンタワーでのんびりとお茶していたのですが、披露宴の帰りか何かでガキどもがガヤガヤ騒いでてうるさい。さらにはTシャツ姿の外人たちまで飲み会してて非常に残念。注意しろよ店員。こんなトコじゃねーだろーホテルのメインバーって。セルリアンのロビーラウンジはいつも混雑しているけれど、40階は空いているから穴場だと気に入ってたのに、もう来ないかもしれません。

唐突に「ヨガに行こう、ホットヨガ。体験なら1,000円で行ける。全部レンタル可」との提案を受ける。やりましょう。

しかし少しナメていましたホットヨガ。すっごいキツい。心拍数は上がりっぱなしでリラックスどころじゃない。滝のように汗が流れ出し、1リットルの水を一瞬で飲みきる。貧血(?)で何度もブラックアウトしそうになり、しまいには一瞬吐きそうになる。おそらくこの現象はカラダにとても効いている証拠だと思うのですが、数時間経った今でも脈拍が安定しないし体も火照り食欲も減退。私にとって劇薬なのかもしれないです。

それでもこの先に何かが待っているかもしれないので、あと何回か、続けてみようかしらん。


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これは名著!なぜスペイン料理が料理界を席巻したのかが手に取るようにわかります。日本が観光立国となる手がかりも随所に散りばめられており、高城剛って懐が深いなとシミジミ。



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