アメッツ/田原町

スペインのラジオが流れる店内。なんでもシェフは長年スペインで修行なさってきたそうな。
 ウズラのエスカベチェ。エスカベチェってのは肉とか魚とかを揚げて、酢の効いたスープで煮込んだ料理。南蛮漬けみたいなノリを想像してください。肉にきっちりと旨みが閉じ込められ、まわりを酸味が囲む。前菜としてはヘヴィかなあと思って注文したけど杞憂でした。
 モルシージャ。豚の血入りソーセージ。タマネギやらスパイスやらが入っていることが多いのですが、当店はお米の比率が高く、食べ応えがありました。このコクたまらん、クセになる。
 ポルチーニのコロッケ。食べる前から香りがヒクヒク漂い、一口食べた瞬間に旨みが爆発。美味しかった。あと1ダースいける。
タコの煮付け。トマトと白ワインで煮込む。想像以上にどっしりとした味付け。ワインをがぶり。

シェフはモダンスパニッシュ全盛の頃にスペインで修行したはずのに、チャラつかず伝統料理で勝負するのが素敵ですね。ホンモノです。もうちょっと安くて量が多ければいいのにな。


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これは名著!なぜスペイン料理が料理界を席巻したのかが手に取るようにわかります。日本が観光立国となる手がかりも随所に散りばめられており、高城剛って懐が深いなとシミジミ。