Andaz Bali(アンダーズ バリ)/サヌール(バリ)

コロナ真っ盛りの2021年にひっそりとオープンした「Andaz Bali(アンダーズ バリ)」。空港から見て北東のサヌールエリアのビーチ沿いにあり、インドネシア初のアンダーズブランドでの開業です。
20時頃に到着したため、待ってましたとばかりにチェックインは実にスムーズ。チェックインの女王が統べる東京のアンダーズも中々のスピード感ですが、当館も見事な手際の良さでした。
「Andaz Deluxe Suite」という、超広いお部屋にご案内頂きました。広さは80平米をゆうに超え、リビングルームにベッドルーム、ウォークインクローゼットにウェットエリアと完全装備です。
先の写真はチェックイン直後のものですが、お昼の雰囲気はこんな感じ。特大のテレビジョンが設置されており、スマホからキャストも可能というハイテク仕様。まずはNJのETAから始めます。
テラス側からリビングルームを望む。どうだ、広いだろう。
ベッドルームも広々としており、寝心地が抜群のベッドは当然として、リビングと同じ規模のテレビジョンにボタンひとつで開閉できるカーテンに照明と、どこか懐かしさを感じさせる誂えながら装備は最新鋭です。
テラスも広々としておりデイベッドは成人が大の字で寝転がることができるほどのサイズ感です。1階で通路とプールに面しているため時おり人が通りかかるのが気になるものの、地面とシームレスに繋がっているため余計に広さを感じることができるとも言えます。
ウェットエリアはその辺の大学生の独り暮らしの部屋よりも広いかもしれません。いったい何リットル入るんだという容積のバスタブが象徴的で、立派なバスボムが用意されているのも嬉しい。
ベイシンは2台用意されており、家族で泊まっても快適に過ごすことができるでしょう。歯磨き用にかミネラルウォーターまで用意されているあたり気遣いが徹底しています。
シャワールームだけでも一般家庭のバスルームより広いかもしれません。
トイレも独立しており、もはや個室と呼んで良いほどの広さです。また、客室内は素敵な香り(ルームフレグランス?)の香りで満ちているのですが、お手洗いの中ですらその香りが続いており、あたしもうジュンとしちゃいます。
ウォークインクローゼットも動線が素晴らしく、リビングエリアからもウェットエリアからもアクセスできます。
室内履きも大変かわちい。
バーエリアにつき、アルコールは有料ですが、その他の飲み物やスナックは全て無料。この仕組みは東京ソウルもそうだったので、アンダーズで統一されたスタイルなのかもしれません。お部屋掃除のたびに補充してくれるし、時おり補充係の方がピンポン押して「足りないモノあります?」と聞いて周ってくれます。
そうこうしているうちにウェルカムビールが届きました。アンダーズの名を冠した地元のクラフトビールであり、長旅の末に辿り着いた五臓六腑に良く沁みます。ちなみにスパークリングワインで無いのは、インドネシアは舶来品のアルコールの関税がバリ高いので、とても出せやしないのでしょう。
夕食は中庭に面したインドネシア料理を楽しむのですが(後述)、生のバンドが入り子供たちは芝生の上を駆け巡り、何とも平和で豊かな空間。客層は殆どが欧米人で、30-50代が中心。年配の方々は殆ど見かけませんでした。
ちなみに当館(というかアンダーズというブランド)にクラブラウンジという仕組みは無く、夕方の無料の飲み放題カクテルタイムも存在しません。ロビーラウンジでソフトドリンクやスナックを楽しむことができるのですが、それはお部屋でも実現できることなので、利用されている方は殆どいませんでした。すごく素敵な空間なんだけれども。
日中の雰囲気はコチラ。リゾート全体のコンセプトはバリの村々だそうで、地元の伝統的な資材を多用しているそうです。
真夏であるものの乾季であるため日陰であれば空調無しでも快適。30℃を超える日は珍しく、赤道はすぐ近くだというのに東京よりも全く涼しいとは今の地球は間違っていると思います。
プールは様々なタイプがリゾート内に点在していますが、ガチで泳いでいるゲストは見かけませんでした。ちなみにジムやスパはなく、お隣のハイアットリージェンシーと共用です。
欧米人はプールサイドでガンガンに日を浴びながら紙の本を読み、アジア人は紫外線は毒とばかりにグルグル巻きでパラソルにおさまりスマホをいじっています。お国柄の違いである。
お気に入りのプールはコチラ。我々のお部屋の目の前にあり、木に覆われ直射日光を気にする必要はありません。しかしながら不思議と人気はなく、人の好みというのはわからんものである。
朝食は中庭に面した4つのレストランどこを利用してもOK。料理は全て共通で、アラカルト注文方式で食べ放題。詳細は別記事にて。
2夜滞在し、初日のディナーは「Wok Wok」へ。インドネシア料理を中心としたアジア料理のレストランであり、ラグジュアリーリゾートの夕食としてはそれほど高くありません。詳細は別記事にて。
2日目の夕食は当リゾートのシグネチャーレストラン「Fisherman’s Club」へ(写真は公式ウェブサイトより)。ビーチに面した雰囲気の良いシーフードレストランです。15-17時はハッピーアワー開催中。詳細は別記事にて。
素晴らしいリゾートでした。私はハイアットの最上級会員であり、それなりの多くの種類の系列ホテルを泊まり歩いてきたつもりですが、その中でも当リゾートはトップクラスの満足度を誇ります。日本のホテルだと「ジ・ウザテラス ビーチクラブヴィラズ(THE UZA TERRACE BEACH CLUB VILLAS)」に方向性が似ており、その規模をより大きくし洗練させた形です。次回バリに訪れた際にも再びお邪魔したいなと思わせてくれるリゾートでした。

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「東京最高のレストラン」を毎年買い、ピーンと来たお店は片っ端から行くようにしています。このシリーズはプロの食べ手が実名で執筆しているのが良いですね。写真などチャラついたものは一切ナシ。彼らの経験を根拠として、本音で激論を交わしています。真面目にレストラン選びをしたい方にオススメ。