Blue Oven/Andaz Bali(アンダーズ バリ)

コロナ真っ盛りの2021年にひっそりとオープンした「Andaz Bali(アンダーズ バリ)」。空港から見て北東のサヌールエリアのビーチ沿いにあり、インドネシア初のアンダーズブランドでの開業です。
朝食は中庭に面した4つのレストランどこを利用してもOK。料理は全て共通で、アラカルト注文方式で食べ放題。この日は「Blue Oven」という店舗の座席に座ったので便宜上タイトルをそうしましたが、意味合いとしては「アンダーズ バリの朝食」と捉えて下さい。
先に食べ放題と記しましたが、もちろん飲み物も好きなものを好きなだけ。トロピカルフルーツが豊富なエリアであるためフレッシュジュースがとても美味しい。他方、地元のコーヒーは私の口には合わず、普通のイタリアンなエスプレッソばかり飲んでしまいました。
トマトとフェタチーズのサラダ。このように小さなお皿で提供してくれるので、色々と味見できるのが嬉しいです。
パンは思ったよりも美味しく、クロワッサンなどは日本の下手なホテルで食べるよりも余程レベルが上です。
フルーツは当然に美味。パッションフルーツの甘味が強い一方で酸味が穏やかなのが印象的。
本日のサラダは大麦のサラダでしょうか。香り高いハーブとたっぷりのヨーグルトソースがよく合います。
こちらはシグネチャーディッシュのBedugulu Berries。キャラメリゼしたバナナにココナッツのグラノーラ、たっぷりのベリーをヨーグルトと共に頂きます。想像した通りの味わいで大満足。
チーズやシャルキュトリは恐らく輸入物であり、東京のハイアットで食べるそれと大差ない美味しさです。
「クレープ・フロマージュ」と記されていたのでフランス料理的なものを期待したのですが、どちらかというとマッシュルーム・チジミのような味わい。これはこれで美味しい。
本日の魚料理はサバとのことで試しに注文すると、いわゆるサバのみりん干しに似た味わいであり、お弁当に入っていると普通に嬉しい美味しさです。
シグネチャーディッシュの「Andaz Prawn Omelette 」。オムレツというよりも玉子焼きに近い代物で、言うほどエビが入っているわけではありませんが、先のサバと同様にどこか和食に通じる味わいで悪くないです。
こちらもシグネチャーディッシュのフレンチトースト。パンがトロピカルな旨味をたっぷり吸って思いのほか美味。ココナッツのアイスの控えめな甘味も心地よく、たっぷりトッピングされたナッツの食感もアクセントに良し。シグネチャーを名乗るに相応しい完成度の高さです。
ローカルフレーバーも試してみようと「Soto Madura」を注文。するとこれが大当たりの美味しさで、腹十分目でありながらも夢中で食べてしまいました。ベトナムの牛肉のフォーの麺抜きのような料理であり、日本人にしっくりくる味わいです。
「Kway Teow Goreng」は焼きうどんですね。調味も醤油に近いものであり、先の料理に続いて日本人にとって親しみやすい美味しさです。
東南アジアの地方の観光地の朝食なので正直期待していなかったのですが、想定外に素晴らしい朝食でした。そういえばアンダーズの朝食は東京ソウルも良かったので、それぞれ方向性は違えどアンダーズとは朝食に拘るブランドなのかもしれません。

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「東京最高のレストラン」を毎年買い、ピーンと来たお店は片っ端から行くようにしています。このシリーズはプロの食べ手が実名で執筆しているのが良いですね。写真などチャラついたものは一切ナシ。彼らの経験を根拠として、本音で激論を交わしています。真面目にレストラン選びをしたい方にオススメ。