Fisherman’s Club/Andaz Bali(アンダーズ バリ)

コロナ真っ盛りの2021年にひっそりとオープンした「Andaz Bali(アンダーズ バリ)」。この日のディナーは当リゾートのシグネチャーレストラン「Fisherman’s Club」へお邪魔します。
ビーチに面した雰囲気の良いシーフードレストランで、他のレストランに比べると明らかに人気があります(写真は公式ウェブサイトより)。念のため予約をしておくほうが賢明で、私は昼に直接お店を訪れ、18時にこの席でヨロシクとダイレクトに予約しました。
飲み物の価格は全館統一のようで、アンダーズの名前を冠した地元のクラフトビールが千円弱と、ラグジュアリーホテルとしては悪くない価格設定です。他方、ワインなどの舶来モノは関税の関係でバリ高いのでご注意を。
お通しは赤米をおせんべい状にしたものでしょうか、素朴な味わいながら深みがあって美味しい。アメリカ人もポテトチップじゃなくてこういうのを食べればあと3キロは痩せれるのに。
Avocado Prawn Saladは程よく甘酸っぱく、東南アジア調の味わい。エビもたっぷり入っており安定した美味しさです。
Spicy Mud Crabはシンガポールのチリクラブのような味付けですが、カニの身離れが悪くとにかく食べづらい。イボイボがチクチク刺さってめちゃんこ痛いし、途中で心が折れてしまいました。
シグネチャーディッシュのFisherman’s Soup。思いのほか優しい味わいで万人受けする味わいです。お魚はそれなりに入ってはいるのですが、ぶつ切りと言うか何と言うか風情の無いカットであり、お魚天国ニッポンからの使者としては首を傾げざるを得ません。
Grilled Squidはイカをひと口大にカットし串にぶっ刺してバリっと炙ったもの。調味も醤油ベースであり、焼鳥のイカ版のような味わいです。
サイドメニューの野菜炒めはアメリカの中華料理の味わいで、パンダエクスプレスライクに美味しい。
他方、キムチチャーハンは悪くはないのですが平凡な味わいです。そこで序盤のカニのタレをぶっかけると途端に美味しくなり、アンダーズ バリ七不思議のうちのひとつかもしれません。
以上を食べ、軽く飲んでお会計はひとりあたり6-7千円といったところ。ラグジュアリーリゾートのメインダイニングで飲んで食べてこの支払金額は助かりますが、魚を食べ慣れた民族としてはどうしてもレベルが低く感じてしまいました。皿出しのテンポも良いとは言えず、どちらかと言えば雰囲気で食べさせるお店と捉えたほうが良いでしょう。

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「東京最高のレストラン」を毎年買い、ピーンと来たお店は片っ端から行くようにしています。このシリーズはプロの食べ手が実名で執筆しているのが良いですね。写真などチャラついたものは一切ナシ。彼らの経験を根拠として、本音で激論を交わしています。真面目にレストラン選びをしたい方にオススメ。