Grand Hyatt Bali(グランドハイアット バリ)/ヌサドゥア

バリ滞在〆の2泊はヌサドゥア地区の「Grand Hyatt Bali(グランドハイアット バリ)」にお邪魔しました。ヌサドゥアとはバリ島の南東にあるビーチリゾート地であり、インドネシア政府が肝入りで開発したエリアです。ヌサドゥア地区に入るための関所があり、ホテルに入る際に更にゲートがあります。
第一印象は沖縄の「ブセナテラス」に似ている、です。もちろん当館の開業は1991年でブセナが1997年なので、当館のほうが先です。ちなみに設計・監理は清水建設が担いました。
同じハイアット系列であるものの「Andaz Bali(アンダーズ バリ)」とは丸っきり芸風の異なるメガリゾートで、何とその敷地面積は18ヘクタール(写真は公式ウェブサイトより)。東京ドーム約4個分、ロマネコンティの畑の10倍の広さを誇ります。
「ハイアットリージェンシー バリ」は何となく薄汚れており名護市役所を彷彿とさせる佇まいなのですが、当館は歴史はあるものの上手くメンテナンスされており、清潔で明るい印象を受けました。全636室という巨艦を維持管理するのは並大抵の努力ではないでしょう。
我々は平屋のヴィラタイプのお部屋にご案内頂けました。人通りが少なく上階の足音に悩まされることもないので、神経質で気難しく根暗で気難しい私にピッタリです。
お部屋のカテゴリは「1 King Bed Club Access Deluxe」だそうで、広さは50平米ほど。ただし「Andaz Bali(アンダーズ バリ)」と同様にテラスから地面がシームレスに繋がっており、スペック以上の広さを感じます。
こちらはリビングエリア。ベッドエリアから大きな段差(階段)があって、酔っ払いは転ばないように気を付けましょう。きちんとしたライティングデスクが備え付けられておりPC作業はやり易いのですが、ネットが遅いのが玉に瑕。電源の数も充分でなく、このあたりは古いホテルなので仕方ないのかもしれません。
ウェットエリアはダブルベイシンでそこそこ広いのですが、やはり所々の設計が深く現代人にとっては色々と使い勝手が悪い。綺麗にメンテナンスされていることは認めますが、我々は「Andaz Bali(アンダーズ バリ)」から移動してきたばかりなので、余計に悪目立ちしました。
バスルームは非常に広く、大きなバスタブも備え付けられています。バスアメニティはショボいので期待しないように。
ちなみにテラスから直接プールに出ることができ、また帰投時もそのままバスルームでシャワーを浴びることができるので便利です。
トイレは独立型であるものの電話ボックスのような変わった構造で(表現し辛い)、戸の建付けも悪く使い勝手はイマイチでした。ウォシュレットもありません。
クローゼットは広く大きいのですが、ウェットエリア内にあるため、これは湿気的にどうなんだろう。引き戸には妙に重量感があり指を挟みそうで怖いです。
ミニバーはとりあえず置きましたといった風情であり、ネスプレッソなどの設備はありません。このあたり「グランド ハイアット 東京(Grand Hyatt Tokyo)」などの都会のグランドハイアットとは思想が全く異なります。
リゾートエリア内を探検。冒頭に記した通り18ヘクタールを誇るメガリゾートであるため、普通にお散歩するだけでも1時間近くを要します(写真は公式ウェブサイトより)。ブセナリゾートが約16.5ヘクタールなので、ブセナよりも一回り大きいと言えば分かり易いでしょうか。
また、当リゾートは「水の宮殿」とも呼ばれるだけあって、大小様々なプールや美しく整備されたビーチがあり、また蓮の浮かぶ美しい池が数多く点在しています。色んな動物がそのへんに沢山いてちょっとした動物園状態。子連れにピッタリなリゾートです。
お隣には「バリ・コレクション」という商業施設が営業しており、夜に散歩がてら遊びに行くのも良いでしょう。ワイキキのショッピングモールほど洗練されてはおらず、平屋づくりで薄暗く、節電中のアウトレットのような趣きです。
ところで当館の醍醐味はエグゼクティブラウンジにあたる「Grand Club Lounge」ですね。「East village」という、クラブアクセス権のあるお部屋が集まったエリアの根本に位置し、空間づくりが素晴らしい。外国人がイメージするバリの建物そのまんまであり、ただ屋根があるだけのスペースなのですが不思議と人を惹きつける魅力があります。詳細は別記事にて。
名実ともにバリを代表するリゾートでした。もちろん細かいことを言えば無限にありますが、この規模感でこの居心地の良さを維持できているのは奇跡に近いものがあるし、それでいて1泊3万円を切る価格設定なのだから費用対効果は抜群です。治安も良く、バリ旅行の入門編として最適の滞在施設と言えるでしょう。ご家族でどうぞ。

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「東京最高のレストラン」を毎年買い、ピーンと来たお店は片っ端から行くようにしています。このシリーズはプロの食べ手が実名で執筆しているのが良いですね。写真などチャラついたものは一切ナシ。彼らの経験を根拠として、本音で激論を交わしています。真面目にレストラン選びをしたい方にオススメ。