Chambar/Downtown(Vancouver)

バンクーバーのチャイナタウン・スタジアム駅すぐのベルギー料理屋。友人に予約を入れてもらっていたのですが、フリーの客は40分待ちと言われており、人気のほどが伺えます。ところで、こっちのレストランの予約名って、ファーストネームなんですね。仮に私の名前がタロウだったとして、いきなり店員に「ハーイ、タロウ!」って言われるのはヘンな感じ。
木目主体の雰囲気のよいお店。テラス席もあり、イケてる男女がベルギービールで乾杯しています。街歩きをしていて感じたのですが、当店のようにセンスのよいお店が存在する率が東京よりも高く感じましたバンクーバーは。
ベルギー料理≒フランス料理と捉えていたのですが、見慣れない料理も多々ありました。過ちを犯すことを恐れた私は保守的にハンバーガーを注文。
肉は密度が高くギュウギュウ。200グラム近くあるかも。そしてこの肉は牛肉ではなく鹿肉。スパイスやハーブがたくさん練りこまれており面白い味わいです。マッシュルームのラグーや赤ワインのジャム、グリュイエールチーズが溶かれているなど、まあ、普通じゃないハンバーガーです。
バンズにはビーツの薄切りとハーブが散りばめられ、ちょっとオシャレやろドヤ!なプレゼンテーション。
付け合せのサラダに乗せられたヤムイモが面白い。サツマイモのように甘く繊維質が豊富。食べたことの無い食材がまだまだ沢山あるなあ。
重ねるとかなりの高さになります。丁寧に押しつぶし大口でかぶりつく。ハンバーガーを異常に上手に食す私にとっては朝駆の駄賃です。例えばクアアイナで肉をダブルにしたアボカドバーガーはかなり難易度が高いのですが、私の手にかかれば一滴も垂らすことなく完璧に平らげることができるのです。何自慢だか。
妻はフリカッセ(肉の煮込み)。バルサミコで味付けされたタマネギやオニオン、クレソンにチェダーチーズです。目玉焼きがふたつも並べられるのはさすが北米。
ベルギーと言えばベルギーワッフルという短絡的な発想から、ワッフルも注文。小ぶりながらも口当たりが柔らかく美味しいです。日本人がイメージするベルギーらしさを唯一見出すことができました。それでもソースには特徴的なハーブなどをきかせてあり、一筋縄ではいかない味わいです。

ベルギー料理とは何たるかを語れるほどの経験が私にはありませんが、所々、おっ、と感じさせる工夫が凝らされている料理店でした。



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