Disneyland Park/Anaheim

東京ディズニーランドの値上げにイチイチ怒ってる皆さん、甘いですよ。カリフォルニアのディズニーランドは10歳以上は105ドル、9歳以下は99ドルです。そしてテーマパークとしてのクオリティは東京ディズニーランドのほうが圧倒的に高い。今後はオリエンタルランド様に感謝して舞浜の地を踏むように。
2003年に男5人でココに来たことがあるのですが、その日はビッグサンダーマウンテンでディズニー史上初の死亡事故を出した翌日であったためガラガラでした。グーフィーがものすごくヒマそうに歩いていたのが印象的でした。チップとデールも退屈していたようで、小一時間われわれの相手をしてくれました。
しかし、安全が確保された今日であってもキャラクターたちはヒマそうです。誰もプーと一緒に写真を撮ろうとしない。アメリカは日本に比べてキャラクターに執着しない文化なのかもしれません。
東京ディズニーランドのアイコンと言えばシンデレラ城。しかしカリフォルニアのディズニーランドは眠れる森の美女城。これ豆な。
それにしてもデブが多い。視界の95%が肥満体で埋め尽くされる。試しにデブを数えてみると5秒で40人を超えたので、数えるのをやめました。

ゆうべのハイスペック高身長は「アメリカって意外とデブ少ないよ」等と世間知らずなことを言っていましたが、それは彼がアッパーなコミュニティに属し、飲みに行くのはビバリーヒルズ日々の買い物はホールフーズといった芸風であるため、下流底辺に接することが無いからでしょう。

誤解の無いよう述べておくと、「デブ=下流底辺」という構図は私の偏見では決してなく、2015年12月に厚生労働省が「国民健康・栄養調査」に基づき「低所得世帯は高所得世帯に比べて、肉や野菜の摂取が少なく、穀物の摂取が多く、栄養バランスが取れていない」「肥満者の割合でも男女とも低所得層のほうが高い傾向にある」と発表したことを記しているだけです。
そしてやはり 豊満なバディは常に何かを食べている。これは日本社会においてもあてはまり、ショッピングモールでクレープだのアイスだのを食べ歩いている輩はおおよそファッティしています。スタイルの良い女の子はそもそも食べ物など手に持たない。

タチが悪いのは、肥満体はお腹が空いたから食べているわけではなく、食べたいから食べているという点。ジャンクフードで絶対美味しくないことは解かっているのに、ただそこに食べ物があるという理由で食べる。「いつもは行列で今日は空いていたから」「今だけの限定品だから」と言い訳の天才であるのも肥満体質の典型例です。
ゲストならまだしも従業員まで一様に肥えているのはいかがなものか。貴方はその体形でアトラクションにおいて乗客の安全性を保てるのか?非常時にテキパキと避難誘導ならびに救援活動できるのか?一ゲストとして不安を抱えざるを得ない。
わろてるわろてる。しかし貴方はプロのパフォーマー。笑って太鼓叩いてる場合ではないのである。デブなキャストは動きが悪いため、必然的にショーのクオリティ低下につながります。
親も悪い。子供の頃からボーリングのピンほどの肉塊をおやつに与える。太鼓腹の英才教育。ディズニー側も良くない。東京のディズニーに比べると売店や屋台の数が段違いに多いのです。そして結構高い。チュロス5ドル、コーラ4ドル、アイス6ドルの世界。どうして皆、気軽に割高な飲食物を本能の赴くままに買うことができるのか。
それにしても奴らはとても旨そうに肉を食う。やたら食う。東京の女子たちは、ターキーレッグやチュロスにつき、味わいたいというよりも「ディズニー来たょキャハ☆」的な写真を撮るために購入しているように私の目には映るのですが、カリフォルニアの女子たちは本気で食べるために買っています。
あれだけ買い食いを見せつけられると、サブリミナル効果なのか私もうっかりターキーレッグを買ってしまいました。骨付きで2キロほどの肉の塊が10ドルチョイ。質の悪い脂で数口で気持ちが悪くなりました。その胸のムカつきは夜まで継続し、この日の夕食はパスすることになりました。ああ、一食を無駄にしてしまった。
日本に居ると「ソーダ税」など笑いの種にしか思えませんが、アメリカにいるとその重要性がよく理解できます。帰国後に改めて「スーパーサイズ・ミー」を見返して、アメリカの肥満問題について考え、日本社会にも当てはめる。

私は決してデブ全体をバカにしているわけではなく、むしろパパイヤ鈴木のような筋肉質の動けるデブはガリガリより好意的に捉えています。お相撲さんとかメッチャ機敏でカッコイイですもんね。

問題なのは、筋肉もなくただただ脂肪を身に纏っているデブ。彼らは好き好んで勝手に太っているくせに、肥満に関連した病気に罹ると平気で社会保障の世話になるのが許せない。私の血税や保険代が他人の自制心の無さに浪費されるのが堪らなく嫌だ。それが動機で私は本気で肥満問題を解決したいと考えているのです。

ディズニーの記事であるはずなのにカロリーの話ばかりして申し訳ありませんでした。以下にアトラクション別の感想を記します。★はオススメ度です。


■Buzz Lightyear Astro Blasters/★★
東京では大人気のアトラクション。しかし金曜日のカリフォルニアでは待ち時間5分でした。
上から3ランク目のスペース・エースに認定されました。年に1回しかチャレンジしない割には中々のハイスコアだと思います。コツは100点の的など目もくれず、ひたすら高得点の的のみを狙うといったところでしょうか。

■Star Tours/★
フォースの覚醒公開記念か、パークの至る所でスターウォーズ祭が開催されていました。当アトラクションにおいても普段と映像が違うようです。

■Finding Nemo Submarine Voyage/なし
これは死ぬほどつまらないです。東京ディズニーシーの海底2万マイルと同じくらいつまらなく、3倍ぐらいかわいくしたような乗り物です。ニモに目が無いお子様なら楽しめるかも。

■Splash Mountain/なし
音楽ならびに世界観を含めて東京であればとっても好きなアトラクションなのですが、ここカリフォルニアにおいては史上最低のアトラクションでした。死ぬほど濡れる。濡れるどころか浸かります。精密機器は濡れて壊れることでしょう。

■Rabbit's Car Toon Spin/なし
東京のハニーハント的動きをする乗り物で、よくわからない建物の中をグルグル動き回るだけ。

■Haunted Mansion/★★
これは東京と全く同じなのですが、やはりアメリカ人はノリが良い。最初の絵が伸びていく小部屋の台詞を覚えている人が結構多くて、〆に全員で「There are no windows and no doors」と合唱するのが何だか可笑しかったです。

■Big Thunder Mountain/★★
これも東京と同じ。絶叫系としては大したことありませんが、世界観が好き。

■Hyperspace Mountain/★★
スターウォーズ祭のため、いつものスペースマウンテンにハイパーが付いています。耳元のスピーカーからスターウォーズの人気BGMが流れ、ファンにはたまらないことでしょう。私はスターウォーズについては乗り遅れて今さら追いつけないと自覚しているため、諦めてしまったクチです。

■Autopia/★
我らがHONDAが提供するアトラクション。日本とコンセプトは同じなのですが、キャストのテンションが低い。東京ディズニーランドのテーマパークとしてのレベルの高さを再認識できるアトラクションです。


全体を通して感じたこと。すごく空いている。昔の東京ディズニーランドは、人出予想とファストパスを駆使すれば、ひとつのアトラクションに対して120分以上待つことなんてなかったのに、近年の凄惨な混雑っぷりったらない。他方、カリフォルニアであれば待ち時間が45分を超えることはまずないので、そういう意味では快適です。

なぜかというと、皆アトラクションに乗らずに座って飲み食いしているからなんです。これはネタでも何でもなく、本当に本当によく食べる。その証拠に日が暮れてから通路が異常に混み始めるんです。屋台が店じまいを始め、またそこらへんに座り込んで食べるには手元が暗いことから、肥満体たちが立ち上がりパーク内を練り歩き始めるからです。

パーク全体としての世界観は東京ほど突き抜けてはいません。普通の遊園地にミッキーたちがいる、その程度です。キャストたちも自分たちの仕事を淡々とこなしているだけ。東京の「そぉれでゎみっなさぁああああん!行ってらっっしゃぁああぃぃいいんはふぅん☆」のようなノリは絶対にありません。ただしこれは東京のディズニーランドがガラパゴス化しているだけであって、世界的に見れば東京が特異なだけだとも思います。

かといって、カリフォルニアのゲストにディズニー愛が無いわけではない。Tシャツや帽子、チケットホルダーなど、老若男女ほぼ全員が何かしらのディズニーグッズを身に着けています。普通のTシャツのみの私のほうが非国民に映るレベル。

ディズニー愛ってなんだろう、と考えさせられた1日でした。東京ではコスプレに力を入れたりJK時代の制服で来たり子供を無理にデコレーションしたりと、ディズニーが好きなんだか自分が好きなんだかよくわからない楽しみ方が主流になり、ウォルト・ディズニーが思い描いたイメージからかけ離れつつあることを危惧しています。アメリカと日本、果たしてどちらが真実のディズニーに近いのか。

いずれにせよカリフォルニアのディズニーは、日本のディズニーヲタが行くと違和感ひいては失望することは間違いのないパークであることは確かです。東京ディズニーリゾートを心から愛しているのであれば、世界のディズニーに行くべきではないと確信した1日でした。


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