おにまる/麻布十番


このブログにおける登場回数は当店が圧倒的に多いですが、リアルな世界においては加えてお邪魔しています。

数えてみると、おにまるの4月の営業日数25のうち8日お邪魔していました。実に3日に1回の計算です。3日に1回はシイタケ嫌いと数時間を共にしています。ちなみに今月妻と一緒に食事をしたのは自宅と外食あわせて4回だけでした。

今回は個別記事で紹介し切れなかった逸品をオムニバス形式でご紹介。
めんたらこをイワシのお腹にギュウギュウに詰め込んでから炭火で炙ったもの。オホーツク海の赤ずきんちゃん。旨味の強い魚に塩気に溢れた魚卵。炭の香り。
うにいくら。新鮮なイカにピチピチのウニを載せただけという、実に手の込んだ一皿。糸のように細い海苔が日本人のDNAを刺激します。
迫力のハラミステーキ。子供の頃に夢見た、肉塊に食らいつく原始人を体験することができます。キャベツの健康は焼け石に水かもしれませんが、自身への言い訳として山盛りは嬉しい。
豚しゃぶサラダ。極めてアメリカ人的というかなんというか、平たく言うとどこがサラダやねんという一品。サラダという響きに騙されてビーガンな人が注文すると発狂すること間違いなし。
偶然なのか故意的なのか、決まって深夜1時に半笑いで卓上コンロが設置され供されるカロリーの塊。「野菜たっぷりやけん大丈夫大丈夫!」と、何が一体どう大丈夫なのか
新鮮な野菜が入荷されれば瑞々しいうちに真っ先に提供される盛り合わせ。当店は旨味と脂一辺倒では決して無く、振り返ってみると山程の野菜を摂取していることが多い。
荒々しく厚切りにされたブリ。たまり醤油に浸した瞬間、魚の脂が花開く。
アナゴの天ぷら。ザクザクと大ぶりにカットされた身を、これまたザクザクと厚ぼったい衣が取り囲む。レモンを絞ってたっぷりと塩をつけ、大口で頬張りフレッシュな日本酒を流しこむ。
冷奴も大将の手にかかればどことなく豪快。細かく刻まれた生姜と大量のネギが嬉しいですよね。
かに味噌豆腐はカニとカニミソと豆腐が三つ巴の戦いで、いずれがリーダーなのかが不明です。カニミソが練りこまれたカニの身と芳醇な日本酒を口に含み、口腔内で新たなソースをつくり上げる無常の喜び。
先のホルモン炒めとは状況が異なり、ひたすらにホルモン炒め午前2時。この皿には「大丈夫やけん」の一言がなく自身の健康が気がかりですが、一口パクリでその心配は雲散霧消の先送り。
ワカサギの天ぷらは苦味を楽しむ一皿です。受けて立つのは生ビール。苦味と苦味が調和して食欲増進体重増加。
お好み焼きの標準偏差は小さく稀に美味しいこともあるがそれはお好み焼きが美味しいのではなく素材のエビやホタテが旨いだけ、が私の持論であり、ソースとマヨネーズを塗りたくれば何だって最高と熱弁をふるっていると、スっと横から出して頂けたブツ。もちろんメニューには無いものであり、冷蔵庫の有り合わせで間に合わせてくれたもの。カリスマ主婦か。
岩牡蠣は特大サイズ。あまりにも身が大きいため、3つにカットしたぐらいでちょうど良い。海のミルクとは良く言ったもので、口に含むとミルキーな磯の香り。これで渡辺美優紀も心置きなく卒業できるはず。
くまモン焼酎は1杯500円。飲むと全額が義援金として熊本へ送られます。酔えば酔うほど寄付となる。こういう楽しい被災地支援もいいですね。ところでこれって寄付金控除として認められるのかな。
チキン南蛮とはチキンではなくタルタルを楽しむための料理ではなかろうか。鶏肉と同等かそれ以上の質量を誇る大量のタルタルソースが堪らない。肉が掃けた後も箸でチマチマとソースを掻き集め酒のツマミとしてしまう。
カキフライ。新鮮な牡蠣に荒々しいパン粉を強く雄々しく樹てんかな。ああカキフライ。
〆はあごだしのきいた五島うどん。炭水化物を出すにとどまらず併せてゴボウの天ぷらまで揚げて下さいます。

若者の腹をうまいもので満たしてやりたいという天性のうまいもん屋。今夜はどんな新メニューにありつけるのかなあ。


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おにまる
夜総合点★★★☆☆ 3.5
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