AGO Restaurant/West Hollywood(Los Angeles)


「ロバート・デ・ニーロがオーナーのレストランで、アカデミー賞授賞式の後にハリウッドスター達がご飯食べにきたり映画の舞台にもなってるお店で、カジュアルでありつつもおしゃれで居心地よい店。ロスっぽくていい」と、旅行者である私の意を全て汲み取った夕食をアレンジして下さいました。デキる人は何をやってもデキる。大人になればなるほど格差は開いて行くのです。
屋内とテラス席を選べたので、迷わずテラス席。結構な広さのレストランなのですが、予約で全て埋めています。ものすごい人気。アラカルトで注文し、3人でシェアします。
シンプルにブッラータのサラダ。水牛製のモッツァレッラに生クリームを閉じ込めた最強のフレッシュチーズ。最高の前菜。16ドルと悪くない値段。
タコとポテトとチェリートマトを炒め、レモンドレッシングを塗したもの。手堅い王道のイタリア味。アメリカ人が作ったニンニクとオリーブオイルを入れただけのなんちゃってイタリアンとは一線を画し、本物のイタリア料理です。この店はいいぞ。
カリフォルニアワインが安い。私の自宅の近所のスーパーで5,000円ぐらいで売られているものが、レストランである当店で50ドルとという破格の値付け。出会って4秒で注文です。ハーブ香と果実味、力強い骨格。魅力的なワインです。
ポルチーニのリゾット。味わいは全く申し分ないのですが、28ドルとちょっと高い。ポーションを考えると、20ドルは切って欲しいなあ。そう、当店は全くアメリカナイズされていないイタリア料理店であるため、量は割と上品なのです。
スペシャリテのビステッカは時価とビビらせてくるのですが、600グラムチョイで50数ドルとリーズナブル。むしろアンガスビーフのTボーンを伝統的な薪オーブンで食べることができると考えれば割安か。付け合せのローズマリーをきかせたポテトも美味。アメリカ人にジャガイモを取り扱わせると間違いがありませんね。
引き続き赤もスタッグス・リープ縛り。メルロ主体で意外にも赤系果実を感じます。樽由来のシナモンやキャラメルの香り、ボリューム感。こちらも日本の酒屋で買う値段とそう変わらず飲めるので、味わい以上に幸せな気分になることができます。

決して旅行先でテンションが上がっているから褒めているというわけではなく、世界的な基準で見たとしても素晴らしいレストランだと思います。さらにワインの値付けが安いため、酒飲みにとってはより一層の多幸感が取れる店。LAでアメリカ料理に飽きた際には是非どうぞ。


「北米西海岸」シリーズ目次
今回の旅行ではこの本が心から役立ちました。食やワインに特化したサンフランシスコの紙媒体って意外と少ないんですよね。同じく西海岸を旅する友人に勧めると、5秒の立ち読みで買いました。オススメ!


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