ザ ヒラマツ ホテルズ&リゾーツ 宜野座(ホテル)/沖縄

2018年夏、沖縄本島東部の宜野座というエリアに「ザ・ひらまつ ホテルズ&リゾーツ 宜野座」がオープン。ひらまつグループとしては賢島、熱海、仙石原に続き、4つめの宿泊施設を兼ねた美食リゾートです。
観光で宜野座村を訪れる方は阪神ファンぐらいでしょう(宜野座はタイガースの毎年のキャンプ地)。私は一度、仕事で訪れたことがあるのですが、その際は宿泊施設がなく往生し、わざわざ西岸のリゾートエリアからタクシーで通っていました。それぐらい、何もないエリアです。
車はもちろんバレーパーキング。荷物を預け、エントランス棟からゴルフカートに乗ってレセプション棟へと向かいます。三角屋根のロビーから望むコバルトブルーの太平洋はまさに絶景。
ウェルカムドリンクとして冷たいさんぴん茶(ジャスミンティー)とプリンが供されます。バニラの風味が濃い生地に、宜野座のサトウキビを用いた黒糖ソースが信じられないほど美味。
今回は5人でお邪魔したので2-3に部屋を分かれ、私は3の方です。客室数は19とスモールラグジュアリーの典型。
部屋はベッドエリア、リビングエリア、バスルーム、テラスと大きく4つに分かれており、恐らくは100平米以上あるでしょう。新ピカのスタイリッシュなホテルというよりは、木を多用した温かみのある内装です。
私のエキストラベッドはリビングエリアに置かれました。あまり大勢で訪れることを前提としていないので、グループで滞在するには難度の高いホテルです。が、こんなにオシャレなエキストラベッドは見たことがありません。寝心地はフニャフニャとあまり良くない。
寝室。試しにゴロンさせてもらったのですが、やはり柔らかいベッドであり、あまり私の好みではない。個人的にはウェスティンなどの硬めのベッドが好きなのです。
バスルームへと移動。湯舟の窓は開閉することができ、そこからテラスひいては海まで見渡すことができます。
洗面台は特大サイズが丸々ふたつ。アメニティは全てブルガリで統一されていました。
お手洗いはフルオートのピカピカタイプ。高級レストランのそれと同等の仕様です。
クローゼットは広く使い勝手が良い。バスローブ、パジャマはもちろん、水遊びをする際のお洋服、島ぞうり(ビーチサンダル)まで用意されています。
化粧台?ライティングディスク?その他の設備とは独立して置かれています。
リビングに戻ってきました。ちなみにこのヴィラの構造は複雑で、建物内で大きな段差があります。リビングが地上階で、半階ほど登ってベッドルームやバスルームがあるという仕組みでした。
コーヒーや紅茶、お水などはご自由にどうぞ。足りなくなれば補充してもらえます。
冷蔵庫の中の飲み物もフリー。左上のマンゴーならびにリンゴのジュースが滅法旨い。あまりに濃厚で炭酸で割ってちょうど良いレベルです。
テラスに出ましょう。デイベッドにジャクージ。このデイベッドは最近のリゾートホテルで流行っているらしく、トキメキな瞬間です。ジャクージは心地よいのですが、夜に使用すると虫がワラワラと寄って来、網ですくい続けなければなりません。
ちなみに我々の部屋は東向きであるため、朝日をキレイに拝むことができました。
16時~はカクテルタイムということで、ロビーで泡盛が振舞われます。度数50を超える古酒ながら口当たりは実にマイルド。ソーダで割ると香りが広がりスイスイと飲めてしまいます。飲めない方にはノンアルコールのカクテルも。
ビーチに出ます。手つかずと言えば聞こえは良いですが、自然むき出しの整備されていないビーチであり、石などがゴロゴロしています。ガチでバリバリに泳ぐというよりは、足をつける程度の海でしょう。
泳ぎたい、もしくは水辺でゴロゴロしたい場合には自慢のインフィニティプールを利用しましょう。自然に囲まれたプールはマリーナベイサンズのそれとはまた違った趣が。加えてこの空きっぷり。ハイシーズンの土日を絡めた宿泊ですら貸し切り状態でした。
遅れてひとりが合流。那覇市内からタクシーで1万円強でした。
さてお待ちかね、レストラン棟へと移動し夕食です。詳細は別記事にて
続いて朝食。夕食時は真っ暗で気にも留めませんでしたが、指原シャドウもかくやと思わせる輝きに満ちた空間。BGMは波と風、鳥と虫の鳴き声と雰囲気抜群。
朝食ながらコース仕立てでありかなりのボリュームがあります。フレッシュジュースで内臓を刺激してからお食事が始まりました。
サーモンのマリネ。トマトとモッツァレラチーズも添えられており、シンプルながらも高品質な一皿。ミニトマトを湯剥きしている拘りように舌を巻く。
ヴィシソワーズは雑味が無く、ジャガイモの甘味と旨味が上手に引き出されており、夏の朝食にピッタリの味覚。おかわりしたいくらい。
焼きたてのヴィエノワズリー(バターをたっぷり用いた菓子パン)。これまでひらまつ系のレストランで山ほどパンを食べてきましたが、ヴィエノワズリーは初めてです。クロワッサンなどバターの風味がきいて堂に入った味覚。ちなみにホテル内には養蜂場もあり、そこで採れたハチミツをたっぷり塗って食べることができます。
ラタトゥイユとペンネ。これはまあ、普通です。無くても良かった。
エッグベネディクトの卵はもちろん地元産。ソーセージはアグー豚と地産地消の1皿であり、それぞれの風味が濃厚で心に残った1皿でした。
ヨーグルトにはやはり地元のマンゴー。グラノーラもロカールのものであり、何から何まで手作り感のある素晴らしい朝食でした。
夕食はフレンチ、朝食は洋風ですが、連泊した場合の夕食はイタリアン、朝食は和食へと変化を遂げるようです。同じひらまつ系の和の旗艦店、京都「十牛庵」との合作であり、このあたり大企業の強みなのでしょう。
沖縄でもトップクラスに素晴らしいリゾートでした。沖縄本島の超高級ホテルと言えば、「百名伽藍」「オリエンタルヒルズ」「リッツカールトン」などが挙げられますが、それぞれ細かなケチの付け所があり帯に短し襷に長し(「百名伽藍」はプールが無い、「オリエンタルヒルズ」はビーチが無い、「リッツカールトン」は客室数が多く騒がしい)。しかしながら当館は欠点が何一つなくおよそ不満を覚えることが1秒もありませんでした。
そういった無謬性はおよそミスというものに無縁の「レストランひらまつ」のサービスレベルに由来するものなのでしょう。自信をもって人に勧められるリゾートです。次回は絶対に2連泊してイタリアンも和食も楽しんじゃうんだからね。


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ザ ヒラマツ ホテルズ&リゾーツ 宜野座
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らーめん紬麦(つむぎ)/秋葉原

秋葉原でトップの人気を誇るラーメン店。秋葉原駅から首都高をくぐり岩本町方面に少し行ったビルの地下にあります。ピークタイムには行列することが多いらしいのですが、この日は平日12:30で並ばずに入ることができました。
店内のゲストは全て男性であり、それもひとり客が殆どというハードボイルドなラーメン店です。ラーメン店にしては珍しく厚手の紙おしぼが提供されました。紙エプロンが10円ってのが面白い。
看板メニューの「つむぎラーメン」を注文。850円です。スープが変わっていて、和風っぽいスープにラー油がたっぷり添加されており不思議な辛さがあります。塩分は相当濃い。ピリ辛に炒められたネギは食欲をそそるのですが、チャーシューは肉と脂の一体感がなくクドく感じてしまいました。
麺が特徴的。リングイネのような楕円状のストレート麺であり、ツルっとした舌ざわりは本当にパスタのよう。ただし、変わってはいるもののその意図は不明であり、本当にこのスープに合っているのかは疑問です。

妙な味のするスープパスタのようでいて、私のタイプではありませんでした。それでも割に量は多く印象には残る1杯であり、好きな人はクセになるのかもしれません。量もそこそこ多く、費用対効果もそう悪くないかも。


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神田は良い街です。東京駅すぐ近くと至便であるのにも関わらず、5,000円も出せばしっかりと飲み食いができるお店が多い。気長に開拓していきたいと思います。

月刊『散歩の達人』のハンディ版。チャラついていない大人向けの硬派なガイドです。地図が解かり易く名所旧跡の紹介もしっかり。神田周辺をお散歩する際には是非。

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ザ ヒラマツ ホテルズ&リゾーツ 宜野座(レストラン)/沖縄

ひらまつが初の沖縄出店。単なるレストランではなく宿泊もできる美食のリゾート。今回はその夕食の様子をお届けします。
レストラン棟は3フロア仕立て。我々はグループでの訪問だったので大きなテーブルのある最上階へと通されました。この夜のグループ客は我々だけのようで、実質的に1フロア貸し切りです。
地元の和牛とアボカドを詰め込んだサモサ。のっけからサモサとは相当ヒネってきます。加えてマグロのタルタルも沖縄産。青パパイヤの風味もきいて、爽やかなスタートです。
地元のアセロラとフルーツトマトのソルベ。フランス料理のニュアンスと沖縄のテイストが高次元に融合し、これはもう、相当に旨いですねえ。木下喜信シェフは長くひらまつに勤める大ベテラン。地元の食材を中心に独特のフランス料理の世界を繰り広げます。
パンもハイレベルで4~5個も食べちゃいました。メディアには決して出ることはありませんが、実は沖縄でパンが最も美味しいのは当館ではあるまいか。塩気のきいたホイップバターもグッド。
アワビとやんばる茸のブルギニョン。苦手な人の多いエスカルゴをアワビで代用し、調味はそのままブルゴーニュ風。千両役者とも言うべき味覚に舌鼓。
沖縄のスッポンのロワイヤル(洋風茶碗蒸し)にビスクを合わせます。旨味の強い出汁に更に強い海老の風味が加わり、グニグニと最後までスッポンの肉の食感が残る。スッポン料理の未来を見ました。高いだけの「本家たん熊」は当館に研修に来るように。
アーサを纏ったスズキのポワレ。魚そのものはまあ、普通のポワレなのですが、アーサで雰囲気を出してくるのが心憎い。付け合わせのリゾットには西表島産の黒米を用いており、観光客には堪らない仕様です。
メインは今帰仁アグーの備長炭焼き。外皮が焦げるほどバリっと焼かれ香ばしい。それでいて肉汁はきっちりと内包しており、ジュワジュワと幸せなエキスが口腔内を満たします。地元のマンゴーを用いたチャツネで味変も自由自在。
サラダと称しつつも肉である。やんばる島豚のしゃぶしゃぶ。先のアグーとはまた方向性が異なるサッパリとした味わいであり、地味ながら確実に旨い1皿でした。
デザートは沖縄産のピーチパインをふんだんに用いたシブースト。バニラの芳醇な香りを纏ったコッテリとした生地にパインの甘酸っぱい味覚がベストマッチ。添えられたライムのグラニテも名脇役。
小菓子も盛り付けさえ変えればメインのデザートを張れるほどの味覚。最後の最後まで手抜き無し。沖縄の食材とフランス料理が見事に融合した素晴らしいディナーでした。かなりの量を食べたのに食後感が軽いのもいい。沖縄という特殊な地理でここまでレベルの高いホテルメシを提供できるのであれば、熱海や仙石原などのリゾートにも俄然興味がわいてきました。
ちなみに、2連泊した場合の2夜目のディナーはイタリア料理になるそうな。このあたりの幅の広さは大企業ならではの総合力。次回は2連泊以上することを決意した夜でした。


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ホテルでの食事は割高ではあるのですが、サービスも味も大きく外すことは無いので安定枠として確保しています。その中でも私のお気に入りは下記の通り。

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RISTORANTE DA FIORE(リストランテ・ ダ・フィオーレ)/表参道

表参道駅から歩いて10分弱。複雑な構造の建物の地下(?)にあるイタリアンレストラン。眞中秀幸シェフは外苑前「イル・カミネット」などで腕を振るったのち、2003年に当店をオープン。
地下ではあるものの窓が大きく上手く採光が取れており、非常に解放感があります。内装や家具などのセンスも良い。
乾杯はカクテル。スダチをスパークリングワインで割って調味した1杯であり、爽やかで夏にピッタリ。やや甘味が強いので食前酒としてはアレな人がいるかもしれません。
根セロリの冷製スープ。素材そのままの味わいであり、しみじみ旨い。こういう液体が冷蔵庫に常備されている生活を送りたいなあ。
スペシャリテの鴨肉。林檎の木のチップで燻した鴨肉をアカシアのハチミツと竹炭塩、オリーブオイルで仕上げます。こちらもストレートに気をてらわず美味しいですね。鴨の雰囲気のある香りにハチミツの円みのある甘味が良く合う。
他方、パンはびっくりするほど美味しくないです。味やコクが殆ど感じられず、小麦粉で作ったスポンジを食べているかのようでした。お料理のソースやオリーブオイルを塗りたくってもまだ物足りない。
ここでサラダ。旬の野菜を多数用いた一皿であり間違いなく美味しいのですが、しっかり系レストランであればメインの付け合わせクラスであり、これを皿数の少ないコースのうちの1皿として持って来られると些か物足りない。
パスタはオイル系で鶏肉を。量が少ない。調味を含めてヘルシーなのは理解できますが、「え?これで料理終わり?」と小食な彼女が絶叫するほどのボリューム感です。やはりレストランにおいて満腹感というのは重要な要素のひとつなのだ。
デザートは出来立てのパンナコッタにメロンのスープ。乳の風味が濃くメロンの甘味もスタイリッシュです。
あまりに物足りないので、小菓子については連れと争奪戦になりました。

全体を通して味は悪くないのですが、とにかく満腹感に乏しいランチでした。飲み物含めこれでひとり5千円弱というのはやや割高。お年寄りやダイエット中の方であれば、もう少し満足度が高いかもしれません。


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近くのお店(表参道)
表参道ヒルズ(安藤忠雄)、トッズ表参道ビル(伊東豊雄)、コーチ表参道(OMA)、根津美術館(隈研吾)、ディオール表参道(SANAA)など、表参道の名建築34作品についての解説。第一線で活躍中の建築家が現代建築のエッセンスを平易な言葉で素人向けにレクチャーしてくれます。

和山海雲(わやまもずく)/座間味島(沖縄)

座間味名物「もずくそば」の店。そもそもオーナーがもずくの生産者であり、そのもずくをふんだんに用いたそばで名を馳せました。マリンショップも併設されており、もずくそばと海のツアーを同時提供できる店は世界でも珍しい。ちなみに「ぼくの店おじさん」の斜向いにあり、どちらかが休業の場合はどちらかが大混雑するという関係です。
仮設住宅にテラスを延ばしたようなつくりであり、屋根こそはありますが壁はありません。風の強い日などは海苔がビュンビュン飛んでいくので気をつけましょう。
朝からたっぷり潜ってきたのでお腹はガラ空き。なかなか来れるお店でもないので、この際ひとりで2人前を注文することにしました。
「もずくそば(冷)」。一般的な沖縄そばにもずくが練り込まれており、それをつけ麺と位置づけカマボコと海苔、大量のもずくをぶち込みます。沖縄そばは太麺ではあるもののフンニャリとした食感であることが多いですが、当店のそれは中々に噛みごたえがあり、都内の太麺自慢のつけ麺屋に引けを取らない食べごたえです。トッピングのもずくはとにかく気前よく盛り付けられており、人生で最ももずくを食べた日となりました。
つけ汁は想定外に甘い。カツオや昆布が主体なのでしょうが、それよりも魚の煮付けのような甘さが感じられ灼熱の太陽を感じながら食べる味付けとしては悪くありません。
三枚肉丼。都心の沖縄料理屋で食べれば肉だけで1,500円は取られそうなボリューム感です。味も普通に、と言っては失礼な表現ですが、味のしみた肉、プルプルと跳ね返る脂のゼラチン質など、どこをとっても一級品です。

嬉しいのはゴハンの部。単なる白ゴハンではなくジューシーすなわち炊き込みご飯なのです。加えてその量は1合近くあり、肉のボリューム感と相俟って普通の男性であれば満腹、女子であれば食べきれない量かもしれません。
三枚肉丼には「もずくスープ」も付帯します。自慢のもずくを食べれないゲストに対する粋な計らい。もずくだけでなく、スープそのものとして中々の味覚です。
2人前食べぶっ倒れそうなほどカロリーを摂取して1,500円。これはお買い得ですねえ。単に安価というだけではなく、都内でも勝負できるクオリティである点がポイントです。店員は皆感じが良く、ひとりめっちゃかわいいバイトの子もいました。また、小学生の男の子も手伝いに駆り出されており、天草四郎時貞でさえもここまでの若年労働はさせられていないのではないかと心配になったのですが、リアルキッザニアと捉えればモーマンタイ。味も雰囲気もサービスも費用対効果も何もかも満足したランチでした。


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「東京最高のレストラン」を毎年買い、ピーンと来たお店は片っ端から行くようにしています。このシリーズはプロの食べ手が実名で執筆しているのが良いですね。写真などチャラついたものは一切ナシ。彼らの経験を根拠として、本音で激論を交わしています。真面目にレストラン選びをしたい方にオススメ。

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