ザ ヒラマツ ホテルズ&リゾーツ 宜野座(レストラン)/沖縄

ひらまつが初の沖縄出店。単なるレストランではなく宿泊もできる美食のリゾート。今回はその夕食の様子をお届けします。
レストラン棟は3フロア仕立て。我々はグループでの訪問だったので大きなテーブルのある最上階へと通されました。この夜のグループ客は我々だけのようで、実質的に1フロア貸し切りです。
地元の和牛とアボカドを詰め込んだサモサ。のっけからサモサとは相当ヒネってきます。加えてマグロのタルタルも沖縄産。青パパイヤの風味もきいて、爽やかなスタートです。
地元のアセロラとフルーツトマトのソルベ。フランス料理のニュアンスと沖縄のテイストが高次元に融合し、これはもう、相当に旨いですねえ。木下喜信シェフは長くひらまつに勤める大ベテラン。地元の食材を中心に独特のフランス料理の世界を繰り広げます。
パンもハイレベルで4~5個も食べちゃいました。メディアには決して出ることはありませんが、実は沖縄でパンが最も美味しいのは当館ではあるまいか。塩気のきいたホイップバターもグッド。
アワビとやんばる茸のブルギニョン。苦手な人の多いエスカルゴをアワビで代用し、調味はそのままブルゴーニュ風。千両役者とも言うべき味覚に舌鼓。
沖縄のスッポンのロワイヤル(洋風茶碗蒸し)にビスクを合わせます。旨味の強い出汁に更に強い海老の風味が加わり、グニグニと最後までスッポンの肉の食感が残る。スッポン料理の未来を見ました。高いだけの「本家たん熊」は当館に研修に来るように。
アーサを纏ったスズキのポワレ。魚そのものはまあ、普通のポワレなのですが、アーサで雰囲気を出してくるのが心憎い。付け合わせのリゾットには西表島産の黒米を用いており、観光客には堪らない仕様です。
メインは今帰仁アグーの備長炭焼き。外皮が焦げるほどバリっと焼かれ香ばしい。それでいて肉汁はきっちりと内包しており、ジュワジュワと幸せなエキスが口腔内を満たします。地元のマンゴーを用いたチャツネで味変も自由自在。
サラダと称しつつも肉である。やんばる島豚のしゃぶしゃぶ。先のアグーとはまた方向性が異なるサッパリとした味わいであり、地味ながら確実に旨い1皿でした。
デザートは沖縄産のピーチパインをふんだんに用いたシブースト。バニラの芳醇な香りを纏ったコッテリとした生地にパインの甘酸っぱい味覚がベストマッチ。添えられたライムのグラニテも名脇役。
小菓子も盛り付けさえ変えればメインのデザートを張れるほどの味覚。最後の最後まで手抜き無し。沖縄の食材とフランス料理が見事に融合した素晴らしいディナーでした。かなりの量を食べたのに食後感が軽いのもいい。沖縄という特殊な地理でここまでレベルの高いホテルメシを提供できるのであれば、熱海や仙石原などのリゾートにも俄然興味がわいてきました。
ちなみに、2連泊した場合の2夜目のディナーはイタリア料理になるそうな。このあたりの幅の広さは大企業ならではの総合力。次回は2連泊以上することを決意した夜でした。


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ホテルでの食事は割高ではあるのですが、サービスも味も大きく外すことは無いので安定枠として確保しています。その中でも私のお気に入りは下記の通り。

ホテル業界の神と随一のマーケターの共著。サービスする側/される側の両視点があり、「ホテルマンが感動するお客さま」「少しでもお得に、上質な部屋に泊まる方法」などの話題も興味深いです。


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