Columbia8(コロンビア エイト)/久茂地(那覇)

大阪を中心に展開するスパイスカレー専門店「Columbia8(コロンビア エイト)」が那覇に進出。場所は久茂地、「那覇文化芸術劇場なはーと」のお向かいにあり、私の大好きなフルーツグルメバーガー専門店「LITOR(リッター)」のお隣です。
店内はカウンター8席のみでラーメン屋のような間取りです。カレーの種類はいくつかあるのですが「当店は初めててすか?」と、一見客に出せるカレーは決まっているとのこと。何だか面倒な店に来てしまったかもしれません。
私は「キーマカレー」をチョイス。ちょうど千円です。「まずは左手でシシトウを手に取り、それをかじりながらカレーを食べ進めて下さい」との指導が入りました。シシトウの苦味がどうのこうのとそれっぽいことを言っているのですが、シシトウが苦いのは当然であり、当たり前のことを重々しく語らないで欲しいです。
カレーにつき、ビジュが映えるようにか派手なフリカケのようにスパイスがぶっかけられているのですが、カレーそのものには深みが無く、スパイスの風味が上滑りしています。なんとも表面的な味わいのカレーであり、スタッフから「辛さはいかがですか?」と尋ねられるのですが、不自然な笑顔で返すしかありません。量も少ない。
途中でグレープフルーツジュースを挟むと苦味がスパイスと調和してどうのこうのということだったので試してみると、グレープフルーツジュースの味がしました。
連れは「ヌードルライス」を注文。先のキーマカレーをベースにフォーが組み込まれているのですが、連れは「担々麺みたい!」と無邪気なものです。ひとくち味見させて頂きましたが、フォーで食べるには曖昧模糊としたハーモニーであり、必然性は感じられませんでした。
「ヌードルライス」にはライスと卵黄も付随しており、残ったスープにぶちこんで雑炊のようにして頂きます。風変りなカレーと見せかけてエンディングは凡庸。Tシャツをカットソーと呼ぶタイプなのかもしれません。
決して不味いわけではなく、黙って出されて勝手に食べて千円払ってパっと帰るだけであれば悪くない店なのかもしれませんが、ごちゃごちゃと長い説明が悪目立ちして食後感は相当にダルいです。空っぽの容器は大きな音が鳴るとは良く言ったものである。

「ゴカルナ(Gokarna)」をはじめとして沖縄はスパイスカレーの名店揃いなので、スパイスカレーに関してはついついリットン調査団クラスの厳しい目で見てしまったかもしれません。

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寒い季節は沖縄で暮らしているので、旅行やゴルフだけで沖縄に来る人よりかは一歩踏み込んでいるつもりです。沖縄の人ってネットに書き込みしないから、内地の人が知らない名店が結構多いです。
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