もつ焼きマーちゃん/品川

品川インターシティなど超高層ビルが入り乱れる品川の街の裏路地にある「もつ焼きマーちゃん」。平日の夜のみの営業と、完全に近隣の勤め人に向いた営業スタイルです。
入店時に消毒せよとの指示があるのですが、店内は衛生的とは言い難い印象を受けました。全裸のAV女優のカレンダーが掲げられてあったり、スタッフが仕事の合間に平気でタバコを吸ったりとハードボイルドな酒場です。
名物の「もつ煮込み」は注文して数秒での提供。内容物は豚のモツのようですが、ニオイがかなりキツく私の口には合いませんでした。
自家製のお漬物は塩気とニンニクがきいており、まるで白いキムチのようです。ところで私はカウンター席にご案内頂いたので、厨房内の動きがよく見えるのですが、色々と何でも見えてしまうので、食欲がかなり減退しました。
ガツ酢はコリコリとした食感に程よい酸味が心地よく、串焼きの合間につまむに最適です。なのですが、なぜかガムテープで内側までグルグル巻きにされた容器(?)で酒を計量しており飲む気も失せます。
串焼きは1本づつから注文可能で、まずはタン、ハツ、レバ、ナンコツ、鴨つくねを注文。いずれも100円かそこらであり、支払金額を考えれば実に美味しい。食材に直接触れられる機会も少ないのでオススメです。
「なす焼」は丸々一本を素手で丁寧に焼いた後に皮などを剥かれ切り刻まれるのですが、ちょっと色々あって、私はとても悲しい。
当店はやはり串焼きに限るとカシラ、シロを注文。なのですが、シロはイマイチですね。冒頭の煮込みと同じ方向性の臭みを感じました。
以上を食べ、大ビンを2本飲んで4千円弱。おお、これは安い。このあたりの費用対効果は衛生観念とのトレードオフかもしれません。私のように神経質な方は串焼きと瓶ビールのみに留め、また調理場の風景が一切見えない奥のテーブル席や2階席を利用するのが精神的に良いでしょう。

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