Hanchu（한추、ハンチュ）／狎鴎亭（압구정、Apgujeong）

地下鉄の狎鴎亭（압구정、Apgujeong）駅から歩いて5分ほどの場所にある「Hanchu（한추、ハンチュ）」。地元の30-40代に人気の居酒屋で、金曜日の20:30頃に訪れて10組待ち（英語を話せるニイチャンが記帳してくれる）と、人気のほどが伺えます。
観光客は全くおらず、近隣の勤め人が仕事帰りに飲みに来た、という雰囲気のゲストが殆ど。100席以上ある大箱で回転も悪くないので、思ったよりも待ちませんでした。5-6人のグループの待ちもいて、我々は2人組だったので列をすっ飛ばしてくれた気がする。
我々は韓国語が全くできず、またスタッフも冒頭のニイチャンを除いて全く英語が通じないので、googleの翻訳機能を駆使して指差し注文します。「韓国は日本語話せる人が多い」とか言ってるやつ誰だよ全然おらんやんか。
お代わりのたびに身振り手振りで注文するのも申し訳ないので、ビールをピッチャーで注文しました。これが気遣いである。ただしこのビールの特性なのかサーバーのメンテナンスのせいなのか、妙な雑味がありイマイチでした。お通しでスナックもお出し頂けるのですが、これは普通に不味いです。
大根のお漬物（？）もオマケで出してもらえます。いわゆる大根のなます的な味わいであり親しみのある美味しさです。
スペシャリテのフライドチキン（正式名称は知らん）。ガバっと豪快に山盛りで提供され、自動的にテンションがあがります。見た目はプレーンな鶏唐揚げなのですが、ところどころ辛味が組み込まれており自然に汗が噴き出てきます。うーん、ビールにピッタリだ。
隣のテーブルのねえちゃんたちが旨そうに食べていたので、スタッフのオバチャンを呼び止め指差しとアイコンタクトで注文。私のノンバーバルコミュニケーション能力も中々のものです。
なるほどこれはトッポギですね。それでも餅だけでなく、野菜に春雨、キノコ、薩摩揚げに卵なども組み込まれており、思いのほかバリエーションに富んだ味覚です。それでも一般的な日本人にとってはかなりの辛さであるため、翌日の体調は覚悟してください。
以上をふたりで飲み食いし、お会計はひとりあたり3千円ほど。なるほど人気の理由がよくわかる費用対効果の良さです。料理のラインナップを少なくし、全てを大皿で提供という割り切りがとても良いですね。「今夜は狎鴎亭にフライドチキンを食べに行こう！」「それってハンチュだよね！？」のようなやり取りが目に浮かぶ、アイデンティティのはっきりしたお店でした。

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