【2022年11月最新】ビザなし入国を再開した韓国・ソウルの現在

2022年11月から普通の日本人が普通の観光目的で韓国を訪れるのは割と自由になり、早速ソウルに遊びに行きました。羽田空港国際線JALファーストクラスラウンジならびに韓国への入国準備についての詳細は別記事にて
羽田から2時間半で金浦空港に到着。那覇よりも近い。今のところ金浦空港は日に数便しか発着していないため(韓国の有名人が利用するのは仁川ばかり)、入国手続きなどはちょっぱやです。
空港駅すぐ近くのコンビニでスイカ的なカードを買い、券売機でチャージして地下鉄に乗り込みます。私は折角なのでRed Velvetのウェンディの絵柄にしました。北米育ちで恐ろしく歌が上手い音色女神です。
韓国人は日本人に比べるとソーシャルディスタンスが狭く、ドアが開けば椅子取りゲームさながらに座りたがる傾向にあるので、突き飛ばされないように気を付けましょう。他方、いくら空いていたとしても健常者が優先席に座ることは絶対にありません。

気になるマスク着用率ですが、東京のよりも徹底している印象。原則的には着用で、ごくたまにちょづいた輩が付けていないという具合です。屋外では1割ぐらいが外しています。
ホテルに荷物だけ置いてすぐにディナーへ。「Hanchu(한추、ハンチュ)」という、地元の30-40代に大人気の居酒屋へとお邪魔します。金曜日の20:30頃に訪れて10組待ちと、人気のほどが伺えます。詳細は別記事にて
ホテルは東京でもおなじみの「アンダーズ (ANDAZ SEOUL GANGNAM)」に滞在しました。場所は江南(江南スタイルの江南です)の狎鴎亭エリアであり、東京で言うところの青山みたいな立地です。
入館してびっくり。ロビーフロアにクラブミュージックがガンガンに流れており、レセプショニストの声が聞こえないレベルです。東京のアンダーズとは雰囲気がまるで異なりかなり困惑。詳細は別記事にて
朝食はアンダーズ唯一のダイニング「チョガッポ(JOGAKBO)」へ。全面がガラス張りのスタイリッシュな空間で、ところどころグリーンがあしらわれているのが目に優しい。ただし2階で目の前に幹線道路がバンバン流れており、街の看板は整形クリニックだらけなので(Plastic Surgeryと表現します)、ロマンチックさには欠けます。詳細は別記事にて
朝食後は市内散策。前述の通り青山っぽいエリアであり、青山通りの表参道~青山一丁目あたりの雰囲気に酷似しています。メルセデスがたくさん走っており、実用的な用途ではヒュンダイ、KIAといったところ。日本車はレクサスを除き殆ど見かけませんでした。
ところで韓国ではグーグルマップが使い物にならないのでご注意を。安全保障上の理由か何かで外資に詳細な地図データを渡してはならない決まりがあるらしく(詳しくは知らん)、uberなども似たような扱いでした。そのため旅行者は「NAVER Map, Navigation」というアプリを事前にインストールしておくと良いでしょう。日本語にも対応しており普通に使い勝手が良いです。
COEXという、東京国際フォーラムとららぽーとが合体したような施設に来ました。目玉は天まで届く書棚が圧巻の「ピョルマダン図書館」。手続きなどは不要で誰でも何でも手に取って楽しむことができます(貸出は不可)。日本の雑誌も結構置かれている。ソウルの若者は寝ている時を除いてずっとスマホを触っているので、初めて紙媒体に触れている様を見ることができ胸熱です。
せっかくなのでオリンピック公園近くのJYP Entertainmentまで来ました。もちろんただのオフィスビルであり、乃木坂に行けばジャニーズに会えるわけではないのと同様に、ここでTWICEに会えるわけではありません。ちなみに私はモモ推しです。
蚕室(チャムシル)という、ロッテが全てを支配するエリアへ。遊園地や水族館、でっかいタワーはもちろん、ショッピングモールに百貨店・免税店まで、ここで全てが完結します。なるほど在日の友人が「韓国に帰る時はロッテに泊まって敷地から一歩も出ない」と言っていた理由がよくわかりました。
再び青山風エリアへと戻り「狎鴎亭ロデオ通り」という、ソウルで一番イケてる通りへと向かいます。モデル事務所が点在し芸能人遭遇率も高いと評判の街なので、待ちゆく人の8割がチャン・ウォニョンであることを期待していたのですが全くそんなことはありません。髪をピンク色に染めている人も意外に少なく、何なら東京の方が多いくらいです。何故か皆、ナイキの白のスニーカーを履いています。
このあたりの人々の身長は男女共にかなりデカいですね。日本人はアジアの中では体格が良い方で、ベトナムやタイなどを訪れても負ける気はしないのですが、このあたりでは妙にガタイが多い連中が多くかなりの威圧感を覚えました。兵役もあることですし、普通の日本人は生身のカラダでは絶対に勝つことはできないでしょう。
ソウル随一の観光スポット「明洞(ミョンドン)」へ。東京で言うところの渋谷・原宿的なエリアです。コロナの営業でかなりの店舗が潰れたとは聞いていましたが、なるほどしばらく前に訪れた際に比べると街並みが寂しくなりました。

ところで韓国の英語教育は素晴らしいですね。オリヤン(薬局)の店員が普通に英語を操るなど、日本では考えられない英会話レベルの高さです。
夕食はこの界隈で最も有名な「明洞餃子 本店(MYEONGDONG KYOJA、명동교자)」へ。この地で1966年にカルグクス(麺料理の一種)専門店として創業し、あまりに有名となりすぎて店名をパクられるほどになったという大人気店です。詳細は別記事にて
もう少し足を伸ばして南大門までやって来ました。雑貨や衣服など何でも揃うエリアなのですが、時間が遅かったからかコロナのせいなのか、やはり閉まっているお店が多く閑散とした雰囲気です。
ソウルで一番行列すると言われる屋台「南大門野菜ホットク」も待ち人来ずの状態で、瞬で買えるのは嬉しいのですが、やはり寂しく感じてしまいます。
それでもホットクそのものは流石の美味しさで、このクオリティの野菜たっぷり揚げパンが100円かそこらで食べることができるのは南大門の奇跡と言えるでしょう。
翌日は梨泰院(イテウォン)へ。大ヒットドラマ「梨泰院クラス」の舞台であり、米軍基地に隣接し大使館なども多く国際色豊かな六本木的なエリアなのですが、普通の日本人にとっては馴染みが薄く、先日の雑踏事故で初めて知った方も多いかもしれません。
まさにこの通りがグラウンドゼロであり、現在も警官が多く物々しい雰囲気です。こんなに狭い路地で150人以上が命を失うだなんて、一体どういったメカニズムなんだろう、未だに信じられません。原因は何であれ、事故ってのはいつだって悲しいな。
なお、事故後は1週間の哀悼期間が設けられましたが、それが明けた後でも街は閑散としています。この辺りは「梨泰院クラス」のロケ地が点在し、普段は写真撮影の観光客が列をなしていたそうですが、今では見る影もありません。
東大門へ。昔ながらの問屋が集まる卸売市場ですが、残念ながら日曜日だったので休場していました。それでも周囲の路面店はいくつか営業しており、秋葉原的サイバーな雰囲気も漂わせています。
東大門市場の隣の広蔵市場へ。こちらは食べ物を中心とした一大マルシェであり、路地には屋台がひしめいており大変賑やかですが、観光客の受け入れを再開したばかりであるためか外国人は非常に少ない。飲食店は専門店同士が集まって通りを形成する傾向にあり、我々が目指すは「ユッケ通り」です。
こちらが「ユッケ通り」で一番の行列を作るのが「プチョンユッケ(부촌육회)」。私は日曜日のランチタイムに訪れましたが30人を超える行列です。日本で自由に食べることができないので、3年分くらいはまとめ食いしました。詳細は別記事にて
帰国も金浦空港から。なんと夕方以降は羽田行きの1便しか飛ばない予定で、たった1機のために空港を開けていてくれています。チェックインカウンターも2時間半ぐらい前までは閉まっており、早く来てもラウンジにも入れないのでお気をつけて(写真はJALと相互利用している大韓航空のラウンジ)。
日本入国時の手続きはダサダサですねえ。デジタル庁が肝入りで作成したサービス「Visit Japan Web」を用いて検疫・入国・税関に係る情報を事前に登録しておく必要があるのですが、その業務運用は滅茶苦茶でした。
飛行機を降りて入国審査場へ向かうのですが、50人以上の外国人が「QRコード見セテクダサイ!Visit Japan Webノ登録ハ済ンデマスカ!?」と片言の日本語で声掛けしてきます。冗談抜きで、マジで50人ぐらいに囲まれます。途上国に入国した際のタクシーの呼び込みに近いものがありました。

そのくせQRコードは目視するのみで端末での読み込みは無く、つまり他人のスクショ使い回せば無検疫で入国できてしまう仕組みです。その後の税関での手続きも動線が最悪で、事前に電子申請していた組が大行列で、これまで通りの紙記入組は待ち時間ゼロ。コントみたい。
韓国側にもVisit Japan Web的なサービスがあり、事前に入国情報と検疫情報を登録しておく必要があるのですが、韓国入国時はQRコードを1度読み込ませてパスポートを見せれば即入国です。1分もかかりません。「検疫→入国→税関」という、全く同じ処理を通しているだけなのに、どうしてこんなにも差が生まれるのか。頭がクラク

(…日記はここで途絶えている)

食べログ グルメブログランキング


人気の記事
「東京最高のレストラン」を毎年買い、ピーンと来たお店は片っ端から行くようにしています。このシリーズはプロの食べ手が実名で執筆しているのが良いですね。写真などチャラついたものは一切ナシ。彼らの経験を根拠として、本音で激論を交わしています。真面目にレストラン選びをしたい方にオススメ。