Les Clos Bourguignon/オペラ

昨年もお邪魔した当店。格別に目を見張るというわけではないのですが、ホテルにも近いため何となく今回も来てしまいました。
オペラ座界隈なのに観光客がほとんどおらず、パリの雰囲気がパリパリに出ているのが私の旅行に来たぜ感を刺激するのかもしれません。
Château de Camensacをカラフェで。フランスだとたまたま入ったビストロであっても、このような選択肢があるのが堪らない。
オニオングラタンスープ。前回の記事を読み返してみると「これは別にだな。東京のちゃんとしたビストロで食べたほうが数段上。」と書いています。なんと傲慢、かつ、的確なコメントでしょう。今回も全く同感です。なんかね、タマネギの炒めが足りなくて飴色になってなくて、中華料理の卵スープみたいなんですよね。
オニオングラタンスープに入っていたパンが野暮ったかったのでコチラには手を付けず。
牛肉のタルタル。これはスパイシーで美味しかった。隣のオッサン(デブ)がなんとも心地良さそうに召し上がっていたので釣られてしまいました。300g近くある生肉にタマネギと香辛料。東京での合法ユッケに換算すると随分お得です。
連れは「ステーキ肉とフォアグラを何層も重ね合わせた当店のスペシャリテ」を注文したはずなのに、ただのステーキでした。まずくはないが、JARO(日本広告審査機構)も驚きの誇大広告である。フォアグラのフォの字も感じられない規格外の盛り方。
というわけで、ファミレス以上、東京のビストロ以下のお店です。ただ、東京のビストロはそれなりに気骨がある方が腕をふるっているのに対し、当店はそれほど哲学を感じさせず、通りがかりの一見さんばかりが訪れるようなお店であり、その割にはそう悪くない料理を良心的な価格で提供してくれるという意味で、うん、なかなか好きなのかもしれません私は。

1年で店のおばちゃんの英語力が飛躍的に向上していたのも好印象。色々文句言いながらも、また来ることとなるでしょう。


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