最も効率よくダイブマスターになる vol.21

「ま、まだ続いていたのか!?」と感じられた方は古参の常連客。そうなんです、ダイブマスターになりたいと考えてはみたものの、未だ達成できておらずレスキューダイバー止まりなのです。
言い訳は山ほどあるのですが、その中でも代表的なものは「器材を自前で揃えなければならない」ですね。私はモノを所有することを極端に嫌い、さらにはメンテナンスなど鬼門中の鬼門。この頚木が一掃されない限り私がダイブマスターになることは無いのです。まあ、自分にぴったりの器材を持ち適切に管理できてこそのプロでしょうから詮方ない。
那覇に到着。那覇に移住した古くからの友人と「黒うさぎ」で近況報告会。なんか妙に外国人が増えてない?と尋ねると、「特に中国人。スタバのテラスでスーパーで買った〆鯖とかカップラーメンとか食べてるの。『この席はコーヒーをお買い求めになった方のためです』って店員さんが説明しても理解してもらえないの。そういう人がひっきりなしにやって来るからみんな困ってるの」
翌朝早くに馴染みのダイビングショップにお迎えに来ていただき、慶良間方面へ。那覇の三重城港より小一時間でこの天国。
ドリーちゃん。やっぱ海っていいなあ。浸かってるだけで癒される。
魚も自由を謳歌しているのが素晴らしい。ダイビングをするようになってから、どうも水族館は好きになれないのです。
カメに遭遇。まるで空を飛んでいるかのように鷹揚な佇まい。
2本潜った後に昼食。食事にかける思いはショップによってそれぞれで、コンビニおにぎりだけのところもあれば、弁当屋で手配するところもある。当店は社長のお母さんが毎朝手作り。こういった形でオバァの手料理にありつけるのはハッピーです。
同船客のレスキュー講習を食事をしながらニヤニヤと眺める。2年前に私もやったことがあるのですが、若干小芝居じみた所があるのが気恥ずかしいのです。
3本目。岩陰に身を潜めた特大サイズを発見。
甲羅はフラフープほどの大きさ。水中でドッキドキ大興奮。

ちなみに今回のダイビングの趣旨は、パラオへ向けての復習です。1ヶ月後にヒルズ族とパラオへダイブクルーズに行く予定なのですが、あまりに下手だとガイドが見かねてイケてるポイントへ案内してくれなくなるので、最低限のスキルを保持していることを示す必要がある。というわけで今回はドリフトの楽しみ方、カレントフックやシグナルフロートの使用法などを懇切丁寧にご指導頂きました。
それにしても美しい。見上げると空と海の青が溶け合ってシグナルフロートどころじゃない。
夕食はリニューアルオープンしたばかりのフレンチレストランへ。どグランメゾンで那覇フレンチ界の寵児となること間違いなし。
翌日は本島西側のポイントを巡る。なんともミステリアスなサンゴがお出迎え。
ソフトコーラル特集。わだつみの声が聞こえてきそうな程の神秘性。
本日のランチも手作りです。360度海に囲まれて摂る食事の旨さったらない。
お菓子も大量に。10年ぶりぐらいにサッポロポテトを食べましたが、やっぱ美味しいですね。

ところで、沖縄だけでなくパラオにも中国人観光客が急増し、パラオでのエチケットからあまりにもかけ離れた行動を取り続けるため、パラオ政府が中国からの航路を制限したんですって。

ここ数年の経済成長に反比例して中国はずいぶんとホットポテトな立場に置かれるようになりました。個人単位では魅力的な人が多いのに、民族単位だと途端に後ろ指をさされるのが悔しい。うまく文化的なすり合わせができれば良いのだけれども。
海中に置かれた浄水場(?)の設備。サーモクラインが目に見えるほどの温水が噴出されており、それをめがけて熱帯魚が集まってくるのです。
マンチェスター・ダービーのように鮮明なコントラスト。でもこれ、ガイドさんがライトをあてて下さったおかげなんですよね。撮影用のライト買おうかな。
カマスの大群と合流。網を張って全部塩焼きにしてしまいたい。
陸に上がってログづけ。ここでもたっぷりお菓子をご馳走になりました。海中で消費したカロリーを取り返す。
夜は飲み屋街でナンパされ、4次会までお供することに。

金曜夜着、月曜朝発の3泊4日と慌しいスケジュールではあるものの、仕事の穴は一切開けないキメの細やかさ。充実を具現化した週末。

やっぱ沖縄いいですね。適度な距離と適度な異文化、何も不自由することのない都会性。またちょくちょく来ることにしようっと。


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