Doricious Restaurant(朵頤餐廳)/新北市(台湾)

台北市のお隣の新北市に開業した「ハイアット プレイス 新北市新荘(Hyatt Place New Taipei City Xinzhuang、新北新荘凱悦嘉軒酒店)」のダイニング「Doricious Restaurant(朵頤餐廳)」。
色んなところに注意書きで「Operated by a third party.」とありますが、内装はまさにカジュアルなハイアット。登場人物さえ変われば「ハイアット プレイス 京都 (Hyatt Place Kyoto)」と見まごうほどの既視感です。猫型ロボットが下膳係として大活躍。
食事は中々、いやかなり充実しています。新鮮な野菜や果物がたっぷりの上、、、
ソーセージやベーコンなどのスタンダードナンバーも当然用意されており、点心やチャーハンなどのチャイニーズ調の料理も盛りだくさん。何なら「Grand Hyatt Taipei(グランドハイアット台北、台北君悅大飯店)」の朝食よりも充実しているかもしれません。
まずは野菜プレートから。生野菜のほか炒めたお野菜が充実しているのは中華圏ならでは。中国料理って、意外に野菜が盛りだくさんでヘルシーですよね。
調子に乗ってもうひと皿。卵料理はオンデマンドではないものの複数種用意されており、トリュフ風味のスクランブルエッグがお気に入りです。
意外に、と言ったら失礼かもしれませんが、1泊1万円台で泊まることのできるホテルの朝食としては素晴らしいものでした。「ハイアット プレイス 新北市新荘(Hyatt Place New Taipei City Xinzhuang、新北新荘凱悦嘉軒酒店)」はアクセスがイマイチではあるのですがそのぶん価格は控えめで、割り切り方によっては相当使えるホテルだなと認識した滞在でした。

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イルマーレ(Ilmare)/早川(小田原)

「日本一駅に近い漁港」として有名な小田原漁港。その駅から徒歩3分の漁港の目の前にあるイタリアンレストラン「イルマーレ(Ilmare)」。もともとはリストランテ・ヒロ系列の「リストランテ・ヒロ マーレ 早川店」という名で営業していたお店です。
インテリアはミコノスやサントリーニなどエーゲ海を想起させるテイストで可愛らしく健康的。もちろん窓からは漁港が見えます。

依田隆シェフは会社員から料理人へと転身し、イタリアで経験を積んだのち「リストランテ・ヒロ マーレ」を経て当店のシェフに。地元の漁師や農家と関係を築きながらこの土地ならではのイタリア料理を追求し続けます。
都心のイカれたイタリアンレストランとは異なりアルコールの値付けは控えめ。プロセッコはボトルで5,500円であり、グラスワインも千円かそこらです。ゲストのみんなたちはランチからお酒を楽しんでいます。
イチヂクのベニエ。その名の通りイチヂクに衣をつけて揚げただけなのですが、どっしりと主張の強い果実が特長的。このあたりでイチヂク採れるんやな知らんかった。
お造り盛り合わせ、じゃなかった、前菜のお魚プレートです。お魚はメイチダイ、イナダ、アオリイカ、イサキ、カマス、カツオ、サバ、マアジ、エボダイ、ハナダイ、クロムツ。いずれも目の前の漁港から手に入れたものであり、パーフェクトな美味しさ。ところどころ散らしてあるサザエのコリコリとした食感も料理にリズムを与えます。ところで、出て来た魚種の全てを覚えている私の記憶力も中々のものです。
フォカッチャはごくごくシンプルなもの。割にソース多めな芸風なので、拭って食べるにちょうど良し。
ショゴという、カンパチの幼魚をカツレツ風にしたもの。その辺の魚のフライとはレベチの美味しさであり、苦味の効いたお野菜との組み合わせもバッチグーです。
ハモは関西の食材と思いきや、このあたりでも獲れるそうで、それをスパゲッティーとして頂きます。ハモも勿論美味しいのですが、酒飲みとしてはカラスミのファサーに心を奪われる。
続くパスタは伊勢海老で。身の美味しさは当然として、味噌を始めとするエキスを搾り取って麺に絡めて食べる背徳感といったらない。
メインのお魚はクロムツ。シンプルに火を入れつつ、大量の桜海老をソース代わりにして味覚の調和を楽しみます。陸上の肉を出さずに魚介類のみでこれだけの満足感を与えるのだから大したものです。
デザートは当店流のロールケーキにたっぷりのフルーツ、ミルクのジェラート。いずれも素材の良さが上手く伝わるシンプルな構成です。
お茶と小菓子を楽しんでフィニッシュ。ごちそうさまでした。

以上のコース料理が14,300円で、ワインをいくらか飲んでサービス料を含めてひとりあたり2万円といったところ。このあたりでのランチ代としては強気の価格設定ですが、都心で同クオリティのものを楽しむことを考えれば割安。10席以上をシェフと料理人兼サービスの2人で回しているので皿出しのテンポは悪いですが、そういうものだと割り切って訪れましょう。
また、小田原漁港は当店以外にも鮮度自慢の定食屋や海鮮バーベキューの店もあったりと実に楽しい漁港なので、小田原はもちろん箱根や湯河原、熱海への小旅行のついでに是非どうぞ。お土産はもちろん湯河原駅で「らぁ麺 飯田商店」のテイクアウトだ。

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イタリア料理屋ではあっと驚く独創的な料理に出遭うことは少ないですが、安定して美味しくそんなに高くないことが多いのが嬉しい。

日本のイタリア料理の歴史から現代イタリアンの魅力まで余すこと無く紹介されており、情報量が異常なほど多く、馬鹿ではちょっと読み切れないほどの魅力に溢れた1冊です。外食好きの方は絶対買っておきましょう。

らぁ麺 飯田商店(テイクアウト)/湯河原

湯河原の某温泉旅館でとてもつらい思いをし、這う這うの体で駅まで戻ると、湯河原駅前、というか改札きっぷ売り場の真横に「らぁ麺 飯田商店」のテイクアウト専門ショップができていました。
飯田商店と言えば令和のラーメンの聖地であり、もともとは行列整理券方式で「東京から始発で向かっても整理券切れ」という、とんでもない人気を誇るラーメン屋です。飯田将太シェフはメディアにも良く出ているので、お顔をご存じの方も多いかもしれません。もともとは日本料理の料理人だったそうで、紆余曲折あり2010年に当店をオープン。心の師匠は「ラーメンの鬼」の異名で知られたムッシュ佐野実だそうです。
特大のタブレットのようなもので何を買うかを決めます。親切心のつもりなのでしょうが、店のおばちゃんが大塚家具のように付きっ切りで説明してくれるのですが、気の弱い私としては放っておいて欲しかった。
1食1,200円のセットはこちらの通りです。冷凍のスープに冷蔵のメンマとチャーシュー、中華麺。これだけだと少し寂しいので、近所のスーパーでネギを買いました。
また、追加で切り落としチャーシューも購入。冷凍モノではあるものの200グラムで600円と良心的に価格設定です。
こちらは指南書。イラストの病み可愛い感じが堪りません。スープは解凍して温め、メンマとチャーシューは湯煎し、麺は一般的な中華麺と同様に茹でるだけです。
完成形です。スープはお店で食べるのと変わらず美味しく、これでもかと澄んでおり清流のような味わい。一方で醤油の風味もきいており、記憶に残る味わいです。麺は細く長く滑らかな口当たりで実にエレガントです。
切り落としのチャーシューはやや冷凍焼けしているのか僅かに雑味が感じられます。それでも200グラムで600円という価格を考えれば悪くないディールでしょう。
ここ数年においてラーメンのテイクアウトと言えばラーメン二郎の鍋二郎しかやっていませんでしたが、なるほど他のラーメン屋で試すのも楽しいですね。とりわけ当店は都心から離れている上に予約の取り方も煩雑なので、こうしたリアルに近いお土産は嬉しい限り。湯河原で温泉を楽しみに来たついでにどうぞ。

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湯島天神下 すし初(すしはつ)/湯島

盛夏のすし初。ここのところ毎月お邪魔しており、まるで常連のようです。
この日のラインナップはこんな感じ。あら、1本写真を撮り忘れた気がする。変わった形の(コント・ド・シャンパーニュの首を短くしたような)ボトルであり、アルコール度数は僅か9%と、スイスイ楽しむことができる美酒でした。
日本酒とは別に枝豆はビールと共に頂きます。歯ごたえと凝縮感を感じるブツであり、枝豆界隈においてはかなりのクオリティを誇ります。
ガスパチョ。トマトの酸味とモモの甘味が上手く調和します。アクセントにガリを起用しているのは鮨屋ならではでしょう。
お造り第一弾は山椒塩でサッパリと頂きます。軽やかな風味の日本酒でクイっと至福のひと時です。
ぬた。魚介類とグレープフルーツを組み合わせるのが面白い。ここは鮨屋である。冒頭に記したアルコール度数9%の日本酒にグレープフルーツのニュアンスがあり、まさに狙った調和です。
カツオ。皮目をバリっと香ばしく焼き上げ食欲を刺激します。一転、身は実に清らかな味わいです。
茄子はじっとりと火を入れジューシーに仕上げています。口に運んだ際のトロりとした口当たりが堪りません。
アマダイも綺麗な味わい。調理はいわゆるマース煮風であり、アマダイのエレガントなニュアンスを上手に引き出しています。
焼物は信州サーモン。見た目通りのアタックの強さであり、肉厚なのに肌理が細かい。重めの日本酒についつい手が伸びる逸品です。
〆のお食事、ではなくここからが本題です。兎にも角にもエビですね。ひとくちでは頬張り切れないほどのサイズ感であり、エビのステーキを食べているかのようです。アジやイワシも旨味が強い名脇役。ピッタリとお腹いっぱい。ごちそうさまでした。
よく食べよく飲みよく話した夜でした。やっぱ鮨はこういった空気のもとに楽しむのが一番ですな。4万も5万もする鮨は当たり前に美味しいですが、客層含めて現実的でなく、地に足がついてないことが多い。当店のように創業から100年を超える老舗には老舗たる理由があるのだ。

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鮨は大好きなのですが、そんなに詳しくないです。居合い抜きのような真剣勝負のお店よりも、気楽でダラダラだべりながら酒を飲むようなお店を好みます。
この本は素晴らしいです。築地で働く方が著者であり、読んでるうちに寿司を食べたくなる魔力があります。鮮魚の旬や時々刻々と漁場が変わる産地についても地図入りでわかりやすい。Kindleとしてタブレットに忍ばせて鮨屋に行くのもいいですね。

香食楽(かくら)/中目黒

中目黒駅から歩いて7-8分、目黒銀座商店街の奥にある「香食楽(かくら)」。薬膳系のカレーで名を馳せた人気店で、食べログでは百名店に選ばれています。ちなみにお隣の「クオーレ アズーロ(Osteria e Bar Cuore Azzurro)」と、そのまたお隣の内臓系ビストロ「タツミ (tatsumi)」と3軒並んで百名店に選ばれています。
店内には2-4名がけのテーブルが数卓あり、2階にもお部屋があるようです(以上、写真は食べログ公式ページより)。
ワンドリンク制なのですが、ちょっと飲み物の値付けが高いですねえ。当店のような気軽なお店で中瓶が千円というのは聞いたことがありません。他方、コエドが豊富に取り揃えられており、価格も900円~と相対的に安く感じました。
当店の名物はもちろんカレーなのですが、ディナータイムは「薬膳ラム鍋」を主軸としたコース料理も提供しています。こちらはコースの始まりに供される「かくらサラダ」。ざるそばのように刻み海苔をトッピングするのが印象的です。
ブロッコリーのフリットとフライドポテト添え。御覧の通り単純な料理なのですが、スパイスを上手く用いており深みのある味わい。これはビールが進む味だ。
ひと口ラムハンバーグ。ひと口といっても中々のサイズ感。粗挽きのラムの香りが非常に良く、たっぷりのスパイスとそのタレを絡めてとても美味しい。薬膳系の雑穀米(?)もチョコっと盛ってくれるのも嬉しいです。
主題の「薬膳ラム鍋」。野菜とキノコがたっぷりと盛り込まれており見るからに健康そう。スープには多種多様なスパイスが含まれており、それほど辛いというわけではないのですがジワジワと汗が噴き出てきます。
ラム肉は結構な厚切りで、しゃぶしゃぶというよりはしっかりと煮て食べていきます。ミルキーな肉質とスパイシーなスープが上手く溶け合い、あとひと口もうひと口と食べ進める手が止まりません。
看板料理の黒カレーのルーもお出し頂き、それに肉をディップして味変を楽しみます。このカレーも複雑に複雑を重ねたような味わいで、これは一度ランチに訪れてカレーそのもので楽しみたいと思わせてくれました。
お鍋は一旦下げられ、キッチンで雑炊に変身して再登場。先のスープが程よく煮詰まり、また具材から出た色んなエキスが複雑味を構成します。雑炊の概念を覆す完成度の高さであり、まさにSSRな味覚と評して良いでしょう。
デザートはラムレーズンのアイスクリーム。これはきっとラム肉とかけたシャレでしょう。そうに違いない。

以上のコース料理が7千円弱。お鍋主体のコース料理としては中々に高価ですが、この味覚は唯一無二なので納得。恵比寿「クンビラ(KHUMBILA)」のヒマラヤ鍋もスパイスを多用した素晴らしい料理ですが、それとはまた違った方向性の味わい。次回はランチで訪れ「あい盛りカレー」の4種盛りを楽しみたいと思います。

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目黒は焼鳥やトンカツ、カレーにラーメンと生活に密着した飲食店が多く、そのいずれのレベルも高い。地味ですが豊かな食生活が約束されている街です。
市や区など狭い範囲で深い情報を紹介する街ラブ本シリーズ。2015年の『目黒本』発売から約4年の年月を経て、最新版が登場!本誌は目黒に住んでいる人や働いている人に向けて、DEEPな目線で街を紹介するガイドブックです。